昨日のあの重苦しい空気、画面越しにもアリーナの床からもビンビンに伝わってきましたよね。一時32点差をつけられての惨敗。正直、夜も眠れないくらい悔しくて胃がシクシク痛むレベルでした。しかも今日は中山拓哉選手が怪我で欠場、さらには小松亮太選手までインフルエンザで離脱という、まさに踏んだり蹴ったりのスクランブル態勢です。「おいおい、今日の仙台戦どうなっちまうんだ、、。」と、試合前は冷や汗を拭いながら画面を見つめていました。
ですが、僕らのハピネッツは死んでいませんでした!コートに立った選手たちが魅せたのは、傷だらけになっても牙を剥き続ける泥臭い秋田のプライドそのもの。相手にリードを許す時間が22分間も続く苦しい展開の中でも、心を折らずにくらいつき、土壇場で試合をひっくり返した75-73の逆転勝利。恐怖心をねじ伏せて40分間ファイトし続けたあの姿こそ、僕たちが愛してやまないハピネッツの真骨頂でした。心が震えて、思わず部屋で一人で叫んじゃいましたよ!
今日の試合の注目点
昨シーズンのような不完全燃焼な未来を繰り返さないために、今日問われていたのは戦術云々の前に「戦う姿勢」そのもの。難しく考えすぎるのではなく、愚直に、シンプルに身体を張る。そこから自分たちのペースを掴み取れるかが最大の勝負所でしたね。
- 徹底された意識改革:前日ボコボコにされたペイント内への侵入を、体を張った泥臭いディフェンスでどこまでシャットアウトできるか
- マーク・スミスの無双モード:相手のマークをあざ笑うかのような得点力と、ダブルチームを切り裂く判断力
- 頼れるベテランの情熱:おいさー田口成浩が背中で見せる「俺たちが一番強い」という強いメンタリティ
- 不退転の決意:主力を欠く満身創痍のロスターで、ベンチも含めて全員が40分間コートにエネルギーを注入し続けられるか
どれだけ戦術を磨いても最後に勝敗を分けるのはコート上で「絶対に勝つ」という強い気持ちであり、今日はまさにそのメンタルが奇跡的なカムバックを引き寄せました。
試合結果・速報
9/27(日)vs.仙台89ERS@ゼビオアリーナ仙台
| Q | 仙台 | 秋田 |
|---|---|---|
| 1Q | 17 | 13 |
| 2Q | 17 | 19 |
| 3Q | 18 | 18 |
| 4Q | 21 | 25 |
| FINAL | 73 | 75 |
| チームスタッツ | 仙台 | 秋田 |
|---|---|---|
| 2P | 17/36(47.2%) | 15/38(39.5%) |
| 3P | 13/41(31.7%) | 13/28(46.4%) |
| FT | 0/0(0.0%) | 6/7(85.7%) |
| リバウンド | 41(OR13/DR28) | 41(OR9/DR32) |
| スティール | 4 | 5 |
| ターンオーバー | 8 | 13 |
| ポイントフロムTO | 19 | 14 |
| ペイント内得点 | 34 | 26 |
| セカンドチャンス | 13 | 7 |
| ファストブレイク | 5 | 10 |
| ベンチポイント | 5 | 18 |
| 選手名 | MIN | PTS | 3P | REB/AST |
|---|---|---|---|---|
| トロイ・マーフィーJr. | 19:21 | 8 | 2/3 | -/- |
| 栗原 翼 | 00:00 | 0 | 0/0 | -/- |
| 田口 成浩 | 20:46 | 11 | 3/4 | -/- |
| 赤穂 雷太 | 18:40 | 6 | 1/4 | -/- |
| 堀田 尚秀 | 00:00 | 0 | 0/0 | -/- |
| ヤニー・ウェッツェル | 31:02 | 7 | 0/2 | -/1 |
| ジャオ・バイチン | 20:18 | 10 | 2/3 | -/- |
| 元田 大陽 | 02:37 | 0 | 0/0 | -/- |
| マーク・スミス | 34:28 | 24 | 5/7 | -/7 |
| 岩屋 頼 | 24:08 | 0 | 0/4 | -/- |
| リード・トラビス | 28:40 | 9 | 0/1 | 9/ – |
スタッツを開いて真っ先に目飛び込んできたのは、3P成功率46.4%という驚異的な数字です。アウトサイドからシュートを撃ち抜いた場面が、どれも相手の心をポッキリ折るような最高の間合いでした。特にフリースローをしっかり85.7%で揃えた粘り強さと、リバウンド数で41本と対等に渡り合った努力が勝利の土台を作っています。数字以上に「ボールに対する執念」が仙台をジワジワと追い詰めていったのがよく分かりますね。
試合内容・ゲームの流れ
1Q 昨日とは違う!ペイントを守り、泥臭く食らいつく立ち上がり(13-17)
運命のティップオフ。昨日のトラウマが頭をよぎり、観ているこちらまで心臓が口から飛び出そうでした。試合は仙台のカルバーに美しいフェードアウェイを決められ、暗雲が立ち込めかけたところで我らが田口成浩が力強いドライブで初得点。この一撃でチームに「今日はやるぞ」というスイッチが入った気がします。
スミスからのキックアウトで赤穂雷太が狙う3Pは惜しくもリングに弾かれ、仙台のエルダーヴィッチにもシュートを許す展開。しかし、ここからの秋田のディフェンスは昨日とまるで違っていました。スミスから赤穂への高速パスでインサイドを突くと、仙台のカルバーが得意とするカットプレイをチーム全員でガツンとストップ。昨日さんざん荒らされたインサイドを、意地でも通させないという意志がひしひしと伝わってきます。
リード・トラビスがゴール下で体を張り、連続得点を挙げて7-5。仙台に安易な連続得点を許さず、アウトサイドに逃げずにペイント内へのアタックを徹底する秋田。仙台のカルバーに3Pを決められ、走れる外国籍レイマンに鋭いドライブダンクを叩き込まれてヒヤッとさせられましたが、スミスの3Pリバウンドをジャオ・バイチンが泥臭く拾い、トラビスのドライブからスミスがねじ込んで13-14。最後はレイマンに3Pを沈められて13-17で最初の10分を終えますが、昨日のような一方的な展開にさせない「粘り」がしっかり刻まれていました。
2Q おいさー田口が爆発!打たれたら打ち返す壮絶な殴り合い(19-17)
2Qに入ると、ベテランの熱い血がコート上で弾け飛びました。田口成浩が綺麗なフォームから鮮やかな3Pを沈めると、勢いそのままにトラビスへ絶妙なゴール下パスを供給。シェーファーのブロックを恐れず体をドカンとぶつけてエンドワンをもぎ取り、19-17と一気に逆転に成功します。アリーナの空気がガラッと変わった瞬間でした。
仙台も黙ってはおらず、岡島のドライブからブースのタップで19-19の同点。ここから目まぐるしい殴り合いへ突入します。トラビスのパワープレイに対し、エルダーヴィッチが鮮やかなドライブを見せれば、すぐさまウェッツェルが力強いインサイドでお返し。しかし、またしてもエルダーヴィッチにドライブを許して23-23。まさに一歩も引かないバチバチの攻防が続きました。
ここで仙台のカルバーに嫌なタイミングで3Pを放ち込まれますが、今日の秋田はここで下を向きません。ジャオ・バイチンが自信満々に3Pを狙い、リングを射抜いて26-26の同点。入れられたらその倍返しでやり返す。赤穂はファウル3つ目を取られながらもディフェンスで身体を張り続け、ウェッツェルも必死にリバウンドをもぎ取ってフリースローを獲得。最後はトロイ・マーフィーJr.のドライブが惜しくも外れ、32-34と2点ビハインドで前半を折り返しました。敗色濃厚だった昨日とは見違えるような熱いゲームに、胸のバクバクが止まりませんでした。
3Q ファウルトラブルの危機!崖っぷちで魅せたトロイとスミスの執念(18-18)
後半立ち上がり、仙台のエルダーヴィッチやレイマンの3Pを激しいチェックで抑え込む秋田ディフェンス。ブースに迫力あるダンクを叩き込まれますが、マーク・スミスがこの試合初めてとなる待望の3Pを沈めて応戦します。ただ、直後にゴール下でスミスからトラビスへの「おしゃれパス」が噛み合わずターンオーバーになるなど、バタつく場面もありました。
船生にドライブを許し、田口がレイマンをファウルで止めざるを得なくなると、カルバーに悪魔的なステップバック3Pを決められて37-43。秋田のボール回しから赤穂がついに綺麗な3Pをねじ込みますが、秋田は残り5分を残してチームファールが4つに達する極度のボーナス状態に追い込まれてしまいます。この激しい守備の代償は大きく、レイマンに3Pを被弾して40-48の8点差に広がったところで、秋田は堪らずタイムアウトを申請しました。
正直「ここで離されたら一気に持っていかれる…」と生きた心地がしませんでした。しかし、ここからチームを救ったのはスミスとトロイの執念です。スミスが2本目の3Pをグサリと刺すと、トロイ・マーフィーJr.がルーズボールの球際でカルバーに力勝負で勝利。さらにトロイのパスカットからスミスのキックアウトを受け、トロイ自身がコーナーから極上の3Pをねじ込んで46-48!仙台に絶対に主導権を渡さないという強い意志が爆発しました。
チームファールが溜まり、手を出せば即フリースローという絶体絶命の状況でも、選手たちの足は止まりませんでした。トロイとジャオが冷静にミドルシュートを沈めてついに50-50の同点!最後はレイマンの鋭いドライブを許して50-52で最終Qへ向かいますが、コート上の熱気はすでに最高潮に達していました。
4Q スミスvsカルバーの神々の殴り合い!最後は歓喜の勝負あり!(25-21)
運命の最終クォーター。仙台のシェーファーにカットプレイを許すものの、田口とスミスが牙を剥きます。悪魔のような精度で連続3Pを叩き込み、56-54と逆転!さらにウェッツェルが迫り来るレイマンのシュートを叩き落とし、ショットクロック残り7秒に追い込む圧巻のブロックショットを見せつけます。しかし仙台もタフで、岡島とブースに連続3Pを被弾し、56-62と6点差をつけられる苦しい展開へ。
ですが、今日の秋田の集中力は次元が違いました。マーク・スミスがカルバーの頭の上から理不尽すぎる3Pをぶち込むと、残り4分54秒にはジャオ・バイチンも「ここしかない」という場面で劇的な3Pを命中させて62-62の同点!スミスが目を見張るディープ3Pを決めれば、カルバーもお返しとばかりにエグい3Pを返し、「なんなんだこの二人は!?」と画面の前で頭を抱えるほどの壮絶なシュート撃ち合いとなりました。
トロイも価値ある3Pを沈め、仙台のカルバーの決死のドライブをチーム全体でノーファールでストップ。秋田ボールで再開すると、美しいパス回しから最後は田口成浩が渾身の3Pを射抜く!お互いに3Pしか打たない息をのむ展開の中、残り1分で73-70。カルバーが土壇場で3Pを決め返して73-73の同点となり、息をするのも忘れるほどの緊張感が漂いました。
残り52.2秒、仙台がファウルゲームを仕掛けてくる手前で、秋田はまさか痛恨の5秒バイオレーション。ボールが出せずにタイムアップとなり「嘘だろ!?」と叫びそうになりました。仙台は最後の攻撃でエースのカルバーに球を集め、勝ち越しの3Pを2回続けて放ってきましたが、ボールは秋田の祈りに弾かれるようにリングを外れて勝負あり!75-73。激闘の末、ハピネッツが見事なリベンジを果たしました!
スタッツで刺さる勝因と、次に繋がる収穫
昨日の一時32点差という悪夢から、わずか24時間でここまでチームを立て直した選手とスタッフには拍手しかありません。勝利の一番の要因は、チーム全体で決めた13本の3P(成功率46.4%)という驚異的なアウトサイドの精度ですが、それ以上に大きかったのは仙台に逃げずにインサイドで体を張り、リバウンド数で41本対41本と対等に持ち込んだことです。
一方で、辛口で言わせてもらうなら課題もハッキリ残りました。チーム全体で13個重ねたターンオーバーと、そこから相手に与えた19得点(ポイントフロムTO)はあまりにも危険すぎます。特に終盤の5秒バイオレーションのような、自滅に繋がりかねないイージーミスは、上位チーム相手なら命取りになります。
また、ベンチメンバーのステップアップは今後の命題です。今日出番がなかった栗原翼選手や、わずか2分強の出場に留まった元田大陽選手。新リーグ「Bプレミア」という過酷な世界で勝ち抜くためには、特定の主力が疲弊した時にコートに出ていって「自分の強み」を100%発揮できるタフさが絶対に必要です。縮こまらずに自分の武器を押し出すメンタルを、次の試合では見せてほしいですね。
今日のスポットライト マーク・スミスの躍動とエースの危機管理
今日の勝者を語る上で、マーク・スミスの存在を外すことは絶対にできません。34分28秒という長いプレイタイムの中で、24得点、7アシスト、そして3Pを7本中5本(71.4%)という神がかった数字を残してくれました。数字もさることながら、コート上での圧巻の存在感には痺れましたね。
前半、仙台はスミスに対するマークが少し甘かった印象がありました。しかし、後半に入って仙台が慌ててダブルチームを仕掛けて圧力を強めてきても、スミスは全く動じませんでした。ダブルチームを引き寄せておいて味方へ絶妙なキックアウトを出す冷静さと、マークの上から強引に射抜く圧倒的な個の力。仙台からすれば「平常運転の域を超えている」と恐怖を感じたはずです。
これだけのパフォーマンスを毎週のように出されたら、相手チームも今後はさらに徹底的な「スミス潰し」を狙ってくるはず。だからこそ、周りの日本人選手たちがスミスの作ったスペースをどう活かすか、そしてスミス自身がマークを分散させるためにどうチームを動かすか。エースとしての真価がここから試されます。
ハイライト動画
ミック・ダウナーHCコメント
<試合の総括>
昨日の非常にがっかりしてしまうような試合から、選手たちが素晴らしい反応を見せてくれたことを本当に誇りに思っています。自分たちが話し合っていた「タフに戦うこと」「40分間フルで戦い抜くこと」「お互いを信じ合うこと」、そういったすべてのことを今日達成することができたと思います。
最後は少し運もありましたが、40分ファイトしたからああいう競っている場面をつくれたと思うので、選手たちは今日すごくファイトしてくれて、本当に感謝しています。
仙台がリードしていたのが22分で、秋田がリードしていたのが5分だったと思いますが、相手が決めれば自分たちもそれにこたえられました。相手がスリーを決めたらこっちもスリーを決めるなど、そう言う風にタフにプレーして一丸でプレーできたことが嬉しかったです。お互いの信頼が見えました。すごく成長したと思いますし、アイデンティティとしてこれから積み上げたいと思います。
田口成浩選手コメント
出だしからディフェンスでストップをかけることができず、相手のエースに得点を許し、リバウンドもとれず、試合の流れを掴むことができませんでした。前半を13点差で終え、後半もそのまま相手のペースで押し切られてしまいました。
個人としては、試合前から「最初から相手を打ち負かしてやるんだ」という気持ちを全面的に出し、チーム全体にその姿勢を伝え、乗らせていくという思いを意識してコートに入りました。
Bプレミアの他の試合を見ると、本当に全体のレベルが上がっていると感じます。外国籍選手が同時に多く出られるルール変更などの影響もありますが、レベルが上がっている中で「それでも俺たちは強いんだ」「お前たちより強いんだ」という気持ちをコート上で見せていく。これを最低基準としてやっていかなければ、このリーグではただ食われて終わってしまいます。そこからの戦いになると思いますので、常に「自分たちは強くて勝つんだ」という気持ちを出し続けることで、こうした熱い試合に持ち込めるのだと思います。勝ち負けは当然出ますが、気持ちと気持ちがぶつかり合うような戦いをベーシックにして、残り58試合を1試合1試合大切に戦っていきたいと思います。
最後に
昨日の地獄のような32点差の惨敗から、わずか一日でここまで燃え上がるようなカムバックを見せてくれたチームに、まずは心からの感謝と大きな拍手を送りたいです。中山選手や小松選手を欠く苦しいロスターの中で、誰一人として下を向かず、ボールにしがみつき、相手の胸元に飛び込んでいったあの姿。私たちが秋田ノーザンハピネッツというチームを愛し、誇りに思う理由は、まさにあの泥臭いファイトの中にあります。
ですが、田口選手も語っていた通り、ここで満足している暇はありません。Bプレミアという修羅のリーグで生き残るためには「俺たちの方が強いんだ」という強烈なメンタリティを、毎試合、毎クォーター、毎プレッシャーの中で見せ続けなければあっという間に飲み込まれてしまいます。今日は勝てたから良かったものの、勝負所での5秒バイオレーションや、若手・控え陣がアピールしきれなかった点は、次の試合へ向けた大きな伸びしろであり課題ですね。
悔しさに涙した次の日に、こうして腹の底から叫べる歓喜をくれたハピネッツ。だからこそ僕たちブースターも、ただ喜ぶだけでなく、甘さを捨ててチームと一緒に戦い続けなければいけません。どれだけ苦しい状況に追い込まれてもピンクの誇りを胸にコートで暴れ回る選手たちを信じて声を張り上げよう!次戦もアリーナで、配信の前で、血が沸き立つような熱い「おいさー!」を叩き込んでやりましょう!
