秋田ノーザンハピネッツ新戦力候補!キアヌ・ピンダー完全解剖
6月18日に一部オーストラリア・日本のバスケットメディアが報じた「キアヌ・ピンダーがB1秋田ノーザンハピネッツと合意間近」というニュースは、今オフ最大級の移籍トピックとしてファンの間で瞬く間に広がった。NBLで急成長を遂げ、代表経験もあるビッグマンが秋田に加われば、東地区の勢力図は大きく揺らぐだろう。本稿ではピンダーのプロフィール、直近シーズンのスタッツ、プレーの特徴、そして秋田にもたらすインパクトをでまとめてみた。
プロフィール
キアヌ・テカムセ・ピンダー(Keanu Tecumseh Pinder)は1995年5月28日、オーストラリア・西オーストラリア州ダービー生まれのパワーフォワード/センター。身長210cm、体重103kgとサイズに恵まれ、NBLでは2022・23シーズンに2年連続で「Most Improved Player」を受賞した経歴を持つ。
2024-25 NBLシーズン主要スタッツ
最新シーズン(NBL25=2024-25)をパース・ワイルドキャッツで戦ったピンダーは、チーム2位となる平均15.8得点・6.5リバウンド・1.3アシスト、FG成功率51.0%を記録し、攻守両面で存在感を発揮した。特筆すべきは1試合平均22分台という限られた出場時間でこれだけの生産性を叩き出している点で、効率面でもリーグ上位クラスだ。
強みとプレースタイル
ピンダー最大の武器は縦方向の爆発力とスピードだ。210cmの長身ながらトランジションに一気に走り込み、リム上で豪快にフィニッシュする「ラン&ジャンプ」型のフィニッシャーである。ディフェンスでは機動力を生かしたスイッチディフェンスが可能で、ガードへのカバーも苦にしない。さらにオフェンスリバウンド後のセカンドチャンス得点が多く、「外した味方のシュートを自らバンクショットでねじ込む」シーンは今季何度もハイライト入りした。ペリメーターショットは発展途上だが、ミドルレンジを織り交ぜることで守備を引き出し、ドライブのスペースを自分で作り出す知能的な面も見逃せない。
秋田にもたらす戦力とフィット
秋田は昨季、インサイドのリバウンド対策と終盤の得点力不足が課題だった。ピンダーが加われば①リムプロテクション強化、②トランジションの加速、③オフェンスリバウンドの向上という三つのウイークポイントを一気に埋めることができる。特にHC前田顕蔵が掲げる「ハイスピード・高運動量バスケ」との相性は抜群で、ガード陣とのピック&ロール、そしてトレイルから飛び込むセカンドウェーブで得点バリエーションを広げてくれそうだ。また、ピンダー自身が2年連続MIPという成長型プレーヤーであることは、若手の多い秋田にとってロッカールームの刺激にもなる。
最新ハイライト動画で見るピンダーの爆発力
移籍報道後に再生数が急伸したのが、2月11日のNBLシーディング・クオリファイアで35得点11リバウンドを叩き出した試合のハイライトだ。1分足らずでピンダーのダイナミズムが凝縮されており、秋田ファンならずとも必見である。(2025年2月11日)
まとめ:正式発表が待たれる「ビッグピース」
ピンダーの加入が正式決定すれば、秋田は得点・リバウンド・機動力の三拍子を一気に底上げできる。ライバルの宇都宮や千葉に対抗するには、身体能力だけでなくトランジションの質で勝負する必要があるが、ピンダーはまさにその鍵を握る存在だ。まだクラブからの公式リリースは出ていないものの、契約がまとまればB1リーグ2025-26シーズンの「台風の目」になることは間違いないだろう。続報を待ちつつ、ハイライト動画で期待を高めておきたい。
新加入決定本人コメント
秋田ノーザンハピネッツの一員になれることは、自分にとって特別な経験になると感じています。前田ヘッドコーチと話をした時に、自分がこのチームで発揮できる力について共有することができてとてもワクワクしました。Bリーグは観ていてとても面白く、ここ数年での成長も素晴らしいと思っているので、そこに加わることが本当に楽しみです。引用:https://northern-happinets.com/news/detail/id=19282
球団コメント
キアヌ・ピンダー選手は、インサイドとアウトサイドの両方からオフェンスを構築できる選手です。レベルの高いNBL(オーストラリアのトップリーグ)で、2024-25シーズンには平均15.8得点、2Pシュート成功率55%を記録。インサイドでの得点に加え、3ポイントシュートもこなせる選手です。
さらに、ビッグマンでありながらボールプッシュも可能で、昨シーズン秋田ノーザンハピネッツがオフェンス面で抱えていた課題を補完してくれる存在になると期待しています。
ディフェンスにおいては、その長い手足を活かし、ブロックやスティールでチームに貢献するでしょう。加えて、オーストラリア代表としての経歴を持ち、NBLが選出する「リーグで最も成長した選手」に贈られるMIP(Most Improved Player)に、2021-22シーズンと2022-23シーズンの2年連続で選出されています。攻守両面において、秋田のアグレッシブでフィジカルなバスケットスタイルにフィットし、チームの勝利に大きく貢献してくれると期待しています。
引用:https://northern-happinets.com/news/detail/id=19282