12/14(日)のCNAアリーナ☆あきた。秋田ノーザンハピネッツがシーホース三河とのGAME2を89-85で勝利しました。
前半は「これぞ秋田!」というディフェンス起点のリズムで、11点差まで広げる展開。ところが第3Qで一気に空気が変わり、昨日の悪夢がチラつく時間帯もありました。
それでも最後は、インサイドに答えを戻して、粘って、奪って、勝ち切る。ブースター目線で言うと「反省は山ほどある、でも今日は胸を張っていい」。そんな一戦です。
今日の試合の注目点
このGAME2、見るべきポイントは山ほどありましたが、軸は4つです。とくに“第3Qの入り”は、今後の順位争いを左右するレベルの重要テーマになりそうです。
- ピンダーの修正力:昨日の流れを断ち切る外の爆発(前半から主導権)
- ガードナー対策:ウェッツェルの守備対応が一段上がった(タフショット強要)
- ゾーン攻略:菅原の3Pやボール回しで“崩し切る形”が出た
- 終盤の判断:外で焦らず、インサイドで確率を上げて勝負した
ただし、辛口も言わせて。前半の貯金があるのに、3Qでバタついて試合を難しくするのは、正直もったいないです。ここは次戦以降も“必修科目”ですね。
試合結果・速報
2025-26 B1 12/14(日)第14節 VSシーホース三河GAME2
| チーム | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
|---|---|---|---|---|---|
| 秋田ノーザンハピネッツ | 19 | 31 | 15 | 24 | 89 |
| シーホース三河 | 22 | 17 | 25 | 21 | 85 |
スターティングファイブ(秋田)
- #2 栗原 翼
- #10 ヤニー・ウェッツェル
- #12 元田 大陽
- #17 中山 拓哉
- #25 キアヌ・ピンダー
試合内容・ゲームの流れ(実況感たっぷりで振り返り)
1Q:外は入らなくても、先に殴れる秋田のディフェンス(19-22)
立ち上がり、ピンダーが3Pを連続で外して「おいおい…」となりかけたところを、元田が3Pで先行。そこから三河のレイマンが返し、秋田もすぐに外でお返し。序盤から“殴り合い”の匂いが濃い時間でした。
このQで良かったのは、フルコート気味のプレッシャーとWチームでボールを奪いに行ったこと。奪っては奪い返される場面もありましたが、秋田側の意思はハッキリしていました。「今日は先に仕掛けるぞ」と。
そして、ガードナーのパワーに対して、ウェッツェルが正面から受ける。ここが今日の試合全体の伏線になります。秋田が簡単に引かない姿勢を見せたからこそ、後半の守り方にも“芯”が残りました。
2Q:秋田らしさ全開!流れを引き寄せた“走れるディフェンス”(31-17)
ここが前半のハイライト。ウェッツェル→ピンダーのゴール下、ルーズボールに赤穂が飛び込み、ボールが動いてコーナー3Pが刺さる。守って、走って、決める。CNAが一気に温まる展開でした。
三河はケネディが3Pで応戦しますが、ピンダーが2本目の3Pで即座に返答。さらに三河のゾーンが遅れた瞬間、中山がドフリーの3Pを沈める。こういう“迷いのない打ち切り”があると、秋田は一気にラクになります。
このQは、ドライブ→キックアウト→もう1本の展開も出て、攻撃のリズムが明らかに良かったです。スティールからの栗原のアタック、ピンダーの速攻3Pまでつながって、前半で11点差。昨日の空気を消し飛ばすには十分な内容でした。
ピンダーは前半だけで20得点。昨日のファールアウトを帳消しにするような、強烈な“取り返し方”でした。
3Q:またここで揺れるのか…三河の圧と長野のゲームメイク(15-25)
正直、このQは反省点が多いです。流れは秋田に傾くかに見えたのに、三河がディフェンスの圧を上げ、秋田が受け身になった。これが痛い。
ただし、収穫もあります。ガードナーのゴリ押しに対して、ウェッツェルが冷静にブロックしてみせた場面。ここは“対応力の成長”がハッキリ出ました。去年までなら押し切られていた形を、今日はタフショットに変えられていた。
一方で、三河は長野がオフェンスを活性化。ミドルを決め、ドリブルから須田へ走る3Pのアシスト。シェーファーのカット、長野の3Pで逆転される。秋田としては、止めたいところで止まらない、嫌な流れになりました。
ここ、ブースター目線で言うと「学習してくれ…」です。3Qの入りで相手を乗せる癖は、そろそろ本気で潰しましょう。今日勝ったからこそ、余計に。
4Q:インサイドに答えを戻して勝ち切り!ラストは“判断の勝利”(24-21)
終盤、元田のワイドオープン3Pが落ち、三河がインサイドで前に出る。さらにホワイトの3Pも飛び出して、嫌な空気が一瞬よぎりました。
でも、ここから秋田が偉かった。ウェッツェルがインサイドをこじ開け、ドライブで同点に持ち込み、追いついても追いついても折れない。久保田の連続3P、レイマンの3Pで71-78まで離されたのに、秋田は外に逃げず、インサイドで活路を見出しました。
ショットクロックぎりぎりで元田の3Pが刺さって76-78。タイムアウト後も、三河の得点に対して秋田が落ち着いて返す。長野の3Pに栗原がアタック&ワン。ここからは、会場のテンションも最高潮です。
そして、勝負所でウェッツェルが“今日初”の3Pを決めて79-80。ここ、地味に超デカい。外があると見せられたことで、終盤のインサイドがさらに生きました。
ラストはリバウンド、ルーズボール、フリースロー、インサイド。秋田が「勝つための確率」を取りにいった結果の89-85です。バタついた時間もあったけど、最後に正しい方向へ戻せたのは大きい。
勝因と課題(褒める、でも甘やかさない)
今日の勝因は、ひと言で言えば“インサイド回帰と守備の粘り”です。
- ウェッツェルがガードナーに正面から対応し、簡単な得点を減らした
- ピンダーが前半から点火し、相手の守備プランを崩した
- 最後に外の“焦り打ち”を減らし、インサイドで勝負した
一方で課題は明確。第3Qの入り、そして相手の圧が上がったときのボール運び。ここで“受け身のオフェンス”になると、秋田は一気に苦しくなります。
勝った試合でこそ言えるけど、今日の内容だと「勝てた」より「勝ち切った」が正しい。次は「最初から最後まで握る」試合を増やしていきたいです。
ハイライト動画
まずはこの試合の熱量を、映像で一気に思い出しましょう。
