東西の首位チームとのアウェー連戦で悔しい敗戦を喫し、秋田ノーザンハピネッツはホームで仕切り直し。栗原翼選手とリード・トラビス選手が登録外という苦しい状況で、インサイドの負担も気になります。前の2試合で見えた課題をどこまで修正できるのか。期待と不安が入り交じるなかで迎えた横浜ビー・コルセアーズ戦でした。
序盤から簡単には突き放せない我慢比べとなり、第3Qに秋田がリードを広げても横浜は食い下がります。そんな接戦を動かしたのが、28得点で攻撃を引っ張ったマーク・スミス選手と、3Pシュートを5本すべて沈めたジャオ・バイチン選手。そして、トロイ・マーフィージュニア選手がリバウンドで身体を張り、インサイドを支えました。
最後の第4Qで30得点。苦しい時間帯を乗り越え、秋田がホームで95-86の勝利をつかみ取りました!ただし、勝てたからといって課題が消えたわけではありません。前半のターンオーバーや、接戦での判断にはまだ改善の余地があります。勝利の喜びを味わいながら、次につながるポイントも振り返っていきましょう。
今日の試合の注目点
今回の試合で見たかったのは、アウェーでの連敗を引きずらず、ホームで秋田らしいバスケットを取り戻せるかどうかでした。東西の首位チームとの対戦で突きつけられた課題を、次の試合に持ち越すのか。それとも、選手たちが修正力を見せてくれるのか。シーズン序盤とはいえ、チームの成長を測るうえで大切なゲームです。
特に気になるのは、インサイドのやりくりです。栗原選手とトラビス選手が登録外となり、出場する選手にかかる負担は小さくありません。こういうときこそ、誰か一人に穴埋めを任せるのではなく、ガード陣がリバウンドに参加したり、ボールを動かして相手の守備を広げたり、全員で不足分を補う必要があります。
- トロイのリバウンド:トラビス不在のなか、身体能力を生かしてインサイドを支えられるか。
- ジャオの3P:直近の試合で苦しんだシュートを取り戻し、外から流れを変えられるか。
- スミスの判断:得点力を発揮しながら、接戦の終盤では時間と攻撃の選択肢を管理できるか。
- ターンオーバーの削減:相手に速攻の機会を与えず、自分たちの攻撃を最後まで完結できるか。
気合だけでは、接戦を勝ち切れません。ボールを丁寧に動かし、リバウンドを確保し、相手に速攻の機会を与えないこと。ホームの声援を背に、前の2試合で見えた課題をどこまで修正できるかが、この一戦の見どころです。
試合結果・速報
2026-27 B.LEAGUE 10/24(土)第5節 GAME1 vs.横浜ビー・コルセアーズ
| Q | 秋田 | 横浜BC |
|---|---|---|
| 1Q | 22 | 23 |
| 2Q | 18 | 18 |
| 3Q | 25 | 23 |
| 4Q | 30 | 22 |
| FINAL | 95 | 86 |
秋田は第1Qを1点ビハインドで終え、第2Qも互角の展開。後半に入って一度はリードを広げましたが、横浜の粘りによって簡単には逃げ切れませんでした。それでも最後の第4Qで30得点を記録し、9点差で勝利。最後まで気を抜けない展開を、自分たちの攻撃力で押し切りました。
チームスタッツで見る勝利のポイント
| チームスタッツ | 秋田 | 横浜BC |
|---|---|---|
| 2Pシュート | 14/29(48.3%) | 23/45(51.1%) |
| 3Pシュート | 14/27(51.9%) | 10/25(40.0%) |
| フリースロー | 25/31(80.6%) | 10/14(71.4%) |
| リバウンド | 38(OR8/DR30) | 32(OR9/DR23) |
| スティール | 7 | 9 |
| ターンオーバー | 12 | 10 |
| セカンドチャンスポイント | 6 | 10 |
| ファストブレイクポイント | 8 | 14 |
数字を見て、まず目を引くのは秋田の3P成功率51.9%。27本打って14本成功という高い精度でした。横浜も40.0%と決して低くありませんが、秋田はそれを上回る外角の決定力で得点を積み上げています。ジャオ選手の5本成功を筆頭に、複数の選手が3Pを沈めたことが大きな武器になりました。
もう一つ見逃せないのが、リバウンドで秋田が38本、横浜が32本だったことです。オフェンスリバウンドは8対9で横浜がわずかに上回ったものの、トータルでは秋田が6本多く確保しました。トラビス選手がいないなかで、トロイ選手を中心に全員が身体を張った成果が表れています。
一方で、ターンオーバーは秋田が12、横浜が10。スティールも横浜が9本と上回りました。ファストブレイクポイントでは秋田が8点にとどまり、横浜に14点を許しています。つまり、秋田が終始圧倒した試合ではありません。勝利の裏側には、ボールの失い方や速攻への対応という、次戦でも改善したい課題が残っています。
試合内容・ゲームの流れ
1Q 田口のアタックで幕開け!ジャオとリバースの3P合戦(22-23)
試合開始から田口成浩選手が気合十分のアタックを見せ、秋田のホームゲームが動き出しました。対する横浜は並里成選手がレイアップで応戦。並里選手がミドルシュートを狙えば、トロイ選手もミドルで返す。序盤はお互いに譲らず、どちらが先に試合の主導権を握るのか、探り合うような展開になりました。
岩屋頼選手と同期の新井選手が3Pを沈めると、秋田もウェッツェル選手が外から応戦。さらにジャオ選手の3Pが決まり、横浜のリバース選手もすぐさま3Pで返します。外角からの応酬でスコアが動くなか、秋田としては相手のスコアラーに気持ちよくボールを持たせない工夫が欲しいところでした。
気になったのは、秋田の動きが少し重く、ターンオーバーが目立ったことです。攻撃を組み立てたい場面でボールを失えば、守備に戻る時間も削られます。こうした小さなミスが積み重なると、試合の主導権を相手に渡しかねません。それでも元田陽大選手が積極的に仕掛け、リバースレイアップを決めた場面には前向きな材料がありました。もっと自分から攻めていい、そう感じさせるプレーです。
横浜の須藤選手がディフェンスの隙を突いてドライブを決めると、元田選手も3Pを沈めて20-23。さらに赤穂雷太選手がリバース選手へのパスを読み切り、スティールからイージーバスケットへつなげました。これで22-23。最後に1点差まで詰めたのは、個人の得点だけではなく、守備の判断から生まれたプレーでした。
第1Qの印象は、オフェンスリバウンドで大きく後れを取っていなかったこと。ただ、相手の3Pに対しては、打たせる場所やタイミングをもう少し限定したいところです。1点差なら十分に勝負できる。そう思わせる入りでしたが、ターンオーバーを減らさなければ、この先の我慢比べは厳しくなります。
2Q スミスのアタックと3Pで反撃!それでもターンオーバーは気になる(18-18)
第2Qはマーク・スミス選手のアタックで秋田が24-23と逆転。赤穂選手も守備でプレッシャーをかけ、ターンオーバーを誘います。ただ、元田選手のフローターは惜しくも外れ、ジャオ選手のターンオーバーからペイントを攻められる場面もありました。守備で良い仕事をしても、次の攻撃でミスが出れば流れをつなげられません。ここはもったいないところでしたね。
横浜はベンチから出たジェームズ・ベル選手がアタックと3Pで存在感を発揮。秋田は26-30とリードを許し、タイムアウトを取ります。相手の主力だけでなく、控え選手にも勢いを与えてしまうと、守る側は一息つく暇がありません。選手交代で流れを変えられるのは相手の強みですし、秋田もベンチから出る選手の働きが大切になります。
その後、ウェッツェル選手のシュートブロックをめぐって横浜にテクニカルファウルが記録され、秋田は攻撃のチャンスを得ました。トロイ選手を起点にボールを回し、スミス選手、赤穂選手とつないで3Pを成功。さらに相手のスピードとのミスマッチを突き、ファウルを誘いました。力任せに攻めるのではなく、相手の守備の形を見ながら仕掛けられたのは良かったですね。
スミス選手のアタックに横浜のファウルがかさみ、フリースローで得点を重ねる展開も増えました。横浜としては、スミス選手に気持ちよくプレーさせないため、簡単にフィニッシュさせない守り方を選んだのかもしれません。エースが相手のファウルを引き出せるのは、攻撃の大きな武器になります。
ただし、前半の秋田はここまでターンオーバーが7つ。得点を取れていても、ボールを失う回数が多ければ、試合を落ち着かせることはできません。終盤にはマイク・コッツァー選手がフリースローを決め、40-41で前半終了。わずか1点差で折り返しましたが、後半に向けてボールムーブの改善は欠かせない課題でした。
3Q ウェッツェルのフックで勢いに乗る!7点差から横浜の反撃(25-23)
後半に入ると、秋田は横浜のドライブに対して守備で踏ん張り、トロイ選手のミドルシュート、スミス選手の3Pで45-43と逆転します。前半の1点差をひっくり返したことで、ホームの空気も少しずつ秋田へ傾いていきました。
さらに、ボールを回して攻めたあと、田口選手がリバウンドを確保。セカンドチャンスからウェッツェル選手がフックシュートをねじ込み、続けてユーロステップから得点を決めて49-45。こうしたプレーは、単に2点を加える以上の意味があります。相手の守備を一度で崩せなくても、リバウンドを取り直し、もう一度攻撃を仕掛けられる。地味に見えても、勝負の流れをつかむために必要な仕事です。
赤穂選手が守備でリバース選手のターンオーバーを誘い、横浜のベル選手にファウルがつくなど、秋田が一歩前に出る時間帯もありました。しかし、ここからは3Pの打ち合いです。岩屋選手、ベル選手、ジャオ選手が外から決め合い、スコアは55-50。ジャオ選手がこの試合の4本目となる3Pを沈め、さらにオフェンスファウルを誘ってフリースローを得るなど、秋田は一時57-50と7点差まで広げました。
ところが、横浜も簡単には引き下がりません。須藤選手がタフショットを連続で決めて60-57まで詰め寄ると、コッツァー選手のアシストからのアンドワンも飛び出しました。点差が開きかけても、相手が一本決めれば雰囲気は変わる。ここがバスケットボールの怖いところです。
そして終盤、時間を使って攻めたい場面でスミス選手が早めに3Pを放ちましたが、これは決まらず。直後にコッツァー選手が難しい3Pを沈め、65-64と1点差に迫られました。スミス選手の得点力は頼もしいだけに、接戦では残り時間や相手の守備を見極め、より確率の高い攻撃を選ぶ判断も求められます。次の試合では、こうした細かな判断にも期待したいところです。
それでも秋田は第3Qを25-23で終え、リードを保ちました。勝負は最終Qへ。ここまでの流れを考えると、最後の10分はシュート力だけでなく、リバウンドと冷静さが試される時間になりそうでした。
4Q スミスが攻め、ジャオが5本目の3P!30得点で勝利をつかむ(30-22)
勝負の第4Qは、トロイ選手の3Pで68-64と秋田が先に加点。スミス選手もアタックから外角のシュートへと攻撃の幅を広げ、73-69とリードを保ちます。しかし横浜は並里選手が攻撃をけん引し、ミドルシュートやアシストで追い上げました。秋田が少しでも隙を見せれば、すぐに差を詰められる。まさに我慢比べです。
そんななか、スミス選手はアタックで得点。ファウルをもらってもおかしくないように見える接触のなかでも、冷静にフィニッシュへ持ち込みました。得点を重ねるだけでなく、相手の勢いを押し返す役割を果たしたのは大きかったです。こういう場面でエースが逃げずに攻める姿を見ると、チームにとってどれほど心強い存在なのかが伝わってきます。
そしてジャオ選手が、この日4本目の3Pを決めて78-73。ここで秋田のディフェンスも踏ん張り、横浜の攻撃をショットクロックバイオレーションに追い込みました。攻撃で点を取ったあとに守備でも仕事をする。連続して良いプレーが出ると、相手にとっては息を整える時間すらなくなります。
さらにスミス選手が3Pを狙った場面で、ベル選手が痛恨のファウル。スミス選手はフリースロー3本の機会を得て、秋田は81-73と8点差に広げました。ここでスミス選手を休ませる判断もあり、秋田は終盤の勝負を見据えながら試合を進めます。エースの得点力を生かしながら、チームとして体力を配分することも重要なポイントでした。
横浜はオン・ザ・コート3で勝負をかけます。リバース選手のミドルシュートに対し、ジャオ選手がこの日5本目の3Pを成功させ、85-75と10点差に広げました。5本中5本成功。打ったシュートをすべて沈めたのですから、これは見事です。直近の試合でシュートが入らなかった悔しさを引きずらず、チャンスを確実に決め切る。ジャオ選手の一撃は、秋田が勝利へ近づく大きなプレーになりました。
ただ、秋田はここで守りに入りません。トロイ選手がオフェンスリバウンドに飛び込み、中山拓哉選手もアタックを仕掛けるなど、攻撃の手を緩めずに得点を重ねます。リードを守ろうとして消極的になるのではなく、自分たちのバスケットを続けたことが勝利を引き寄せました。
最終スコアは95-86。第4Qだけで30得点を挙げ、横浜の追い上げを振り切りました。最後まで楽な展開ではありませんでしたが、外角の決定力、リバウンドでの粘り、そしてスミス選手を中心とした攻撃がかみ合った勝利です。アウェーでの連敗を受けてホームに戻った秋田にとって、ただの1勝ではなく、立て直す力を示す大切なゲームになりました。
勝利を引き寄せた3つのポイント!トロイ、ジャオ、スミスの働き
この試合では、3人がそれぞれ異なる形で勝利に貢献しました。スミス選手は28得点で攻撃を引っ張り、ジャオ選手は3Pを5本すべて成功。トロイ選手はリバウンドを含めてインサイドを支えました。得点力と身体を張るプレーがかみ合ったことが、秋田の95得点につながっています。
ジャオの3Pは5本中5本!結果が出ない時期を乗り越えた一本一本
ジャオ選手のスタッツは、18得点、3P成功5本、成功率100%。5本打って5本決めたという数字は、シューターにとって最高の結果です。ただ、今日の価値は数字だけではありません。前の試合でシュートが入らなかったからといって、必要以上に気持ちを引きずらず、チャンスが来たら打ち切る姿勢が光りました。
試合後のミック・ダウナーHCも、ジャオ選手のパフォーマンスを高く評価しています。良いシュートを打てているかというプロセスを大切にし、結果だけで一喜一憂しないことがシューターには重要だという考え方です。田口選手や岩屋選手、元田選手についても触れ、チーム全体のボールムーブやペイントへのアタックから3Pが生まれたことを評価していました。
ここは秋田のブースターも、しっかり覚えておきたいところです。シュートが入らない日が続くと、つい調子を疑いたくなります。でも、良い形で打てているなら、次の一本を信じることも必要です。ジャオ選手には今日の感覚を自信に変えつつ、次の試合でも同じようにチャンスをつかんでほしいですね。
トロイがリバウンド10本!トラビス不在を全員で補った
トロイ選手は14得点に加え、リバウンド10本を記録してダブルダブルを達成しました。トラビス選手が登録外となるなか、インサイドの負担は決して軽くありません。それでもトロイ選手は身体能力を生かしてリバウンドに絡み、攻撃でもミドルシュートや3Pを決めて貢献しました。
リバウンドは、派手なダンクや3Pほど目立たないかもしれません。しかし、相手にオフェンスリバウンドを許せば、せっかく守った攻撃がもう一度始まってしまいます。逆に、自分たちがリバウンドを確保すれば、相手の攻撃を終わらせ、次の得点へつなげられる。トラビス選手がいない状況だからこそ、トロイ選手の働きは得点以上に大きな意味を持ちました。
もちろん、トロイ選手一人にすべてを背負わせるわけにはいきません。第3Qでは田口選手もリバウンドを確保しており、ガード陣の協力も見られました。チーム全体でボールに飛び込み、38本のリバウンドを確保したことも、この勝利を支えた要因です。
28得点のスミス!得点力と終盤の判断を両立したい
スミス選手は28得点で両チーム最多。16本中6本のフィールドゴール成功に加え、フリースローを15本中13本成功させました。得点を取る能力はもちろん、相手のファウルを引き出してフリースローにつなげるプレーも大きな武器になっています。相手に簡単に守らせないアタックが、秋田の攻撃を支えました。
ただし、第3Q終盤の3Pは、もう少し時間を使ってから攻めてもよかった場面です。スミス選手の得点力を信頼しているからこそ、ここはあえて言いたいところ。リードがある接戦では、早くシュートを打つことが必ずしも正解とは限りません。残り時間、相手のファウル状況、味方の位置を確認し、より確率の高い攻撃を選べれば、試合を落ち着かせられます。
第4Qではアタックで得点し、フリースローを獲得するなど、エースとして勝負どころを支えました。今回の28得点は文句なしの働きです。そのうえで、得点を取る力と試合をコントロールする力がそろえば、秋田はさらに強くなれるはず。次の接戦では、スミス選手がどんな判断を見せるのかにも注目したいですね。
勝ったからこそ見直したい課題!ターンオーバーと速攻への対応
ホームで95-86の勝利をつかんだことは、素直にうれしいです。ただ、前半のターンオーバーは7つに達し、試合全体でも12。横浜より2つ多く、スティールも横浜が9本、秋田が7本でした。勝てたからこそ、こうしたミスを減らして、もっと安心して見ていられる試合を増やしてほしいですね。
相手にボールを奪われると、守備の準備が整わないまま速攻を受ける危険があります。実際にファストブレイクポイントは秋田が8点、横浜が14点。横浜のほうが6点多く、秋田は速攻からの失点を抑え切れませんでした。接戦では、こうした数点の差が終盤の重圧につながります。
特に第1Qから第2Qにかけては、攻撃の動きが重くなった場面や、パスを失って相手にペイントを攻められた場面がありました。もちろん、相手の守備が良かったこともあります。それでも、パスを出す前に周囲を確認する、無理なドリブルを避ける、味方が動き出すタイミングを合わせるなど、チームで改善できる部分はあるはずです。
もう一つ気になるのは、横浜にセカンドチャンスポイントを10点許したこと。トータルリバウンドでは秋田が上回りましたが、オフェンスリバウンドは横浜が9本、秋田が8本でした。トラビス選手が不在という事情はあるものの、相手に攻撃をやり直す機会を与えれば、守備側の負担は増していきます。
今回の勝利を本当の成長につなげるには、3Pの好調を維持するだけでなく、ターンオーバーと速攻からの失点を減らすことが欠かせません。シュートがよく入る日は勝てても、毎試合同じ確率で決まるとは限りません。だからこそ、シュートが落ちる日にも勝負できる守備と、ミスを減らす攻撃を磨いてほしいです。
選手が一段ずつステップアップ!ホームの声援を次の勝利へ
今回のゲームで心強かったのは、主力だけでなく、複数の選手が役割を果たしたことです。元田選手は積極的にアタックして得点を重ね、赤穂選手はパスを読み切るスティールで流れを変えました。ウェッツェル選手はインサイドで得点し、田口選手も攻撃を仕掛けるだけでなく、リバウンドでチームを助けています。
元田選手には、今の積極性をぜひ続けてほしいですね。若い選手が試合の中で成長するには、失敗を恐れて消極的になるより、状況を見ながら自分の武器を出すことが大切です。もちろん、無理なプレーを減らす判断も必要ですが、今回のように自分から仕掛けて得点につなげる姿勢は、チームにとって貴重な戦力になります。
赤穂選手の守備も見逃せません。相手のパスコースを読み、ボールを奪って得点につなげたプレーは、スタッツのスティール数だけでは語れない価値があります。攻撃がうまくいかない時間帯でも、守備で流れを変える選手がいれば、チームは簡単には崩れません。こうした地道な仕事が、秋田らしい粘りにつながっていきます。
そして、ホームの声援も選手たちを後押ししたはずです。アウェーで連敗したあと、ホームで再スタートするのは簡単なことではありません。気持ちを切り替え、課題と向き合い、目の前の一試合に集中する必要があります。ファンにできるのは、勝ったときに喜ぶだけでなく、苦しいときにもチームの挑戦を見届けること。もちろん、改善すべき点は厳しく指摘しながら、次の一歩を信じたいですね。
トラビス選手の復帰時期は断定できませんが、今いるメンバーがそれぞれの役割を果たすことはできます。トロイ選手がリバウンドで支え、ジャオ選手が外から決め、スミス選手が得点を引っ張る。そこに日本人選手の守備とアタックが重なれば、相手にとって厄介なチームになれるはずです。今回の勝利を、その成長につなげてほしいですね。
ハイライト動画・試合後コメント
試合の流れを映像でも振り返りたい方は、公式ハイライトをどうぞ。ジャオ選手の3P、スミス選手のアタック、そして最終Qの攻防に注目すると、秋田がどのように勝利を引き寄せたのかがより伝わってきます。
ミック・ダウナーHCコメント
<試合の総括>
ダウナーHCは、フリースローを31本打てたことや、3Pシュートの成功率が50%を超えたことを評価しました。高い確率で多くの3Pを決められれば、勝利の可能性は大きく高まります。今回の秋田は、外角のシュートを武器にしながら、フリースローでも得点を積み重ねることができました。
一方で、前半のボールムーブには改善点があったと振り返っています。後半にそこを修正できたことを前向きに捉え、試合中に生じた課題を解決する力がついてきていることを喜んでいました。ここは今後の秋田にとって大切な部分です。試合前に準備した戦術を遂行するだけでなく、うまくいかないときに何を変えるべきか、選手たちがコート上で対応できるかどうかが勝敗を左右します。
ジャオ選手については、直近の2試合でシュートがあまり入っていなかったことにも触れ、シューターにとって大切なのはプロセスを信じることだと説明しています。良いシュートを打てているかを重視し、結果だけに左右されない姿勢が必要だという考え方です。田口選手にも同じことが当てはまり、岩屋選手や元田選手についても、良いボールムーブやペイントタッチからシュートを決められたことを評価しました。
今日のように複数の選手が外から決められれば、相手はインサイドだけを守るわけにはいきません。守備が広がれば、ドライブやゴール下にもスペースが生まれます。3Pの成功が単なる個人記録にとどまらず、チーム全体の攻撃を助けることも忘れてはいけません。
ジャオ・バイチン選手コメント
ジャオ選手は、アウェーでの連敗を受け、ホームゲームに向けてしっかり準備してきたと話しました。チーム全員が悔しい気持ちを抱えており、ホームでは絶対に勝つという思いが強かったとのことです。ファンの声援から力をもらい、全力で勝利できたことへの感謝も口にしています。
個人のシュートについては、前の試合で3Pが入らなかったことに特別なフラストレーションはなかったと振り返りました。シュートは入る日もあれば入らない日もあり、チャンスがあれば決めるだけ。今回は5本中5本を成功させ、素直にうれしかったと話しています。インサイドの負担が大きいチーム状況のなかでも、スペースが広がったことで全員にチャンスが生まれた点にも触れました。
また、加入して間もない通訳のルオさんとのコミュニケーションについても話し、チームのみんながサポートしてくれていることが力になっていると語っています。コート上のプレーだけでなく、チーム内で支え合う環境も、長いシーズンを戦ううえでは大切な要素です。
次戦の京都ハンナリーズ戦に向けては、特別に気負うことなく、タイトな日程のなかで毎試合全力を尽くすとコメントしました。今回の5本すべて成功という結果は見事ですが、ジャオ選手が語ったように、次もチャンスを見つけて打ち切ることが大切になります。
出典:秋田ノーザンハピネッツ公式サイト 試合結果・試合後コメント
最後に(まとめ)
秋田ノーザンハピネッツが横浜ビー・コルセアーズに95-86で勝利!アウェーでの連敗を経て、ホームで立て直す一歩を踏み出しました。第4Qの30得点、ジャオ選手の3P5本成功、スミス選手の得点力、そしてトロイ選手のリバウンド。苦しいチーム事情のなかで、それぞれが持ち味を発揮したことがうれしい勝利につながりました。
特に、トラビス選手が登録外という状況で、トロイ選手がインサイドを支えたことは大きな収穫です。ジャオ選手もシュートが入らない時期を引きずらず、チャンスを確実に得点へ変えました。こうした個々の働きがチームの勝利につながったことを、次戦への自信にしてほしいですね。
一方で、ターンオーバー12本、横浜に許したファストブレイクポイント14点は、次戦に向けて見直したい数字です。外角のシュートが好調な日は得点で押し切れても、毎試合同じように決まるとは限りません。攻撃の判断を丁寧にし、相手の速攻を減らし、リバウンドを全員で確保する。そうした基本を積み重ねることで、秋田はもっと安定して勝てるチームへ近づくはずです。
今日の勝利はゴールではなく、チームが課題を修正しながら前へ進むための一歩。勝った喜びを次の試合への自信に変えてほしいです。
次は京都ハンナリーズとのアウェー戦が控えています。日程が詰まるなかでコンディションを整えるのは簡単ではありませんが、今日見せた粘りとチームワークを継続してほしいところ。トロイ選手には引き続きリバウンドで存在感を発揮してもらいたいですし、ジャオ選手には今回の成功体験を自信に変えて、迷わずシュートを打ってほしいですね。スミス選手には得点力だけでなく、接戦での時間の使い方にも期待しています。
ブースターとしては、勝ったときこそ浮かれすぎず、課題が見えたときこそ見放さず。良いプレーには拍手を送り、改善してほしいところは率直に伝えながら、秋田の戦いを追いかけていきましょう。苦しい時期を乗り越えた先に、チームが一段と強くなる瞬間が待っているはずです。次の京都戦でも、秋田らしい粘り強いバスケットを見せてくれることを期待しています!
