B1広島は2020~21シーズンで20チーム中9勝46敗で最下位に終わると、チーム編成を加速させた。選手補強は実績重視のようだ。
東京五輪日本代表候補の辻直人(川崎)、新人王ベスト5を受賞した寺嶋良(京都)、長身センターのチャールズ・ジャクソン(SR渋谷)を獲得したかと思えば、今季リーグ得点王のニック・メイヨ選手(23)も名を連ねた。
うーんメイヨ選手は確かNBAを目指すといっていて、アメリカに渡ると思っていました。ですが広島からのオファーがより魅力的だったのでしょうか?
これで外国籍選手はメイヨ、ジャクソン、エニチェケ選手、帰化選手がケネディ選手とオフェンスに特化した形ではある。しかし新しいHCはまだ決まっておらず、目指すべきチームの方向も定まっていないのが気がかりではある。
※今季横浜を指揮していたカイル・ミリング氏(46)がHCに就任することになったようだ。横浜では組織的なディフェンスを構築し、19勝を積み上げた。
そして問題はディフェンスにある。確かに攻撃は最大の防御ではあるが、それをさせないためのチームディフェンスの重要さはCS決勝の千葉対宇都宮を見れば一目瞭然だ。
40分間体を張った我慢比べ。そこから一瞬のディフェンスのスキを逃さないオフェンス力。この二つが合わさってこそのバスケットの醍醐味があるし、見る者を唸らせるし、無限界の感動を呼ぶ。
B2群馬が同じように補強をし、最高勝率で優勝しB1に昇格を果たした。その破壊力は十分に通用するかもしれない。しかし煮え湯を飲まされる展開も無きにしも非ずだ。
個人においては「心・技・体」の充実とチーム力が合わさり、勝利という結果を手繰り寄せなくてはいけない。そこまでの道ノリは、能力に長けた選手を集めて完成するものではない。野球でいえばまるで過去に4番バッター、大砲をずらーっと並べた打線をもってしても、優勝できなかったジャイアンツのように。
選手個人の持ち味とチームの目指す方向、そして勝利という結果へトライ&エラーを繰り返す作業がある。
なので各チームがこれからチームを仕上げ、どんなドラマを展開するのか?楽しみだ。
われらが秋田も決して侮ってはいけない。核となる日本人選手の継続に加え、カーター選手に代わる外国籍選手がカギを握りそうだ。