西地区の島根は現在2位にいる。琉球との首位争いの中にあるし、ともにチャンピオンシップ出場を決めているチームだ。

かつて秋田に在住していた選手は白濱、帰化のニカ選手、安藤選手がいる。島根と秋田といえば降格争いをした間柄で、運よく秋田は島根の前にいることができた。しかし、その後は島根は積極的な補強を開始して、今のポジションを作り上げに成功した。

もちろん補強にはお金がかかるし、大型スポンサーの存在は無視できないところだ。これが現実的な問題なのだろう。2019年に経営権を獲得したバンダイナムコエンターテインメントだ。そのおかげで、金丸晃輔、安藤誓哉、ニック・ケイといった代表クラスの選手を獲得したのは記憶に新しい。

大事なのは補強云々よりもその選手を生かしたチーム作にあると思いう。バランスが悪ければ、島根とて今のポジションにはいられないだろう。37勝12敗と27勝20敗の秋田とは大きく水をあけられてしまった。

秋田はそれでもシーズンごとに、成績は良くなってきている。階段を一段ずつ上っているかのようだ。島根は一足飛びに駆け上がっていく。今シーズンはこの両者が相まみえることはなかったのが不思議だった。

現在は秋田の台所は実に厳しい中にある。勝負はやってみないとわからないのだが、チャンピオンシップ出場には赤信号が灯った。明日の宇都宮戦次第では自力で行けることがなくなってしまうかもしれない。

それでも島根とは違う道を選択した、秋田の底力を見ていようと思う。選手の必死さや、泥臭さやひたむきな何かを感じて未来につなげてほしいと思う。カメのような歩みかもしれないが決して止まらないことを願いたい。