【秋田58-88名古屋】痛みの夜に、光を探せ——田口離脱・主力欠場の逆風下で見えた“次の一手”

ハピネッツ試合結果

ホームのCNAアリーナ☆あきたに鳴り響いたブーストは、最後まで止みませんでした。ただ、スコアは残酷——秋田ノーザンハピネッツは名古屋ダイヤモンドドルフィンズに58-88。主将・田口成浩の重傷公表(右膝前十字靭帯損傷+外側半月板)に加え、赤穂雷太・栗原翼のコンディション不良、後半はタナー・ライスナーも不在と、苦境が重なった一戦。それでも新加入・相原アレクサンダー学の初陣や土屋アリスター時生の吠えるエナジーなど、救いの“芽”は確かにありました。ここからどう立て直すか——応援目線で、しかし甘さなしで振り返ります。

今日の試合の注目点

  • ロスターの緊急度:田口の長期離脱見込み、赤穂・栗原欠場、後半はライスナー不在で実質ローテ9人前後。サイズと経験値の不足が顕在化。
  • 相原アレクの初陣:ドライブの刺し込みとボールプレッシャーで“流れを変える芽”。起用法次第で週末の群馬戦が様変わりする可能性。
  • ヤニー・ウェッツェルの奮闘:ハーフコートでのフィニッシュとリバースの巧さ。囲まれた局面でのキックアウト精度向上が次課題。
  • ターンオーバー由来の失点:2Qの大量失点は“イージーなTO”から。ボールセキュリティとトランジションDの徹底が至上命題。
  • 名古屋の完成度:Eatherton(イーサトン)やG陣の判断力、守備のギアチェンジ。秋田がミスれば確実に刺す老獪さ。

試合結果・速報

2025-26B1第8節 11月5日 秋田 VS 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ

チーム 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
秋田ノーザンハピネッツ 18 13 14 13 58
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 19 31 18 20 88

ゲームの流れ

1Q|互角の立ち上がり、ブーストが背中を押す

スタートは#10ウェッツェル、#12元田、#14菅原、#15ライスナー、#17中山。中山の先制3Pで空気が温まると、ライスナーのゴール下、元田の外角が続き一時12-8。守ってはいつものフルコート・タイトDでボールに圧をかけ、名古屋のセット構築を遅らせた。ただ、Eathertonのハイロー完結と、G陣の落ち着いたゲームメイクでジワリ。最後は強いドライブを許し18-19。内容的には“やれている”。

2Q|イージーTO→失点の連鎖、ここが分岐点

痛恨。守備リバウンドの確保が甘く、セカンドチャンスを許したうえ、ボールスクリーン後のパス選択でミス。名古屋のラン(小澤のアタック&アンドワン、Saitoの3P、Murphyの押し込み)が“重い連続得点”となり、13-31。ウェッツェルの外角(リバースレイアップ、トレイラーの3P)やライスナーのドライブで見せ場は作るが、自分たちのミスから守備が崩れる悪循環。27-43の場面で“もう1回締め直し”が必要だった。

3Q|ライスナー不在で攻撃設計が難化、ペイント起点が消える

後半、ライスナーがプレーできず実質9人ローテ。最も痛かったのは“ハイポ起点のパス&スペーシング”の厚みが失われたこと。ウェッツェルは奮闘するが、名古屋はその分ウイングへのクローズアウトを速め、土屋・菅原の外をタフに。ヘンリーのトランジション3、小澤のスチールからのドライブ、Eathertonの合わせで点差は着実に広がる。14-18。

4Q|相原アレクの刺し込み、土屋のハッスル——それでも連続得点を作れず

相原アレクが思い切ったドライブで存在感。土屋はルーズボールにダイブし、ディフェンスリズムを上げる。中山のランアヘッド、メザーの押し上げからファストブレイクも出たが、名古屋はディフェンスのギアを落とさない。秋田はセカンドユニットの時間帯で“もう一段”の連続得点を作れず、13-20。勝ち筋は、2QのTOとDREBにこそ潜んでいた

ハイライト動画

ケンゾーHCコメント


要旨:序盤は戦えたが、2Qの“簡単なターンオーバー”から試合が開いた。ライスナー不在も響き、後半はゲーム構築が難しかった。ホーム未勝利の現状で“ここで崩れるのは簡単、チャレンジしたい”。

土屋アリスター時生コメント


要旨:怪我人の多さで人数が限られる中でも、エネルギーを出し続ける姿勢はブレない。相原の加入でチームに勢いが出た。
相手サイド:名古屋公式の試合終了ポストはこちら

辛口レビュー(叱咤激励)

反省点——“勝ち筋”を落としたディテール

  • ボールセキュリティ:前半のイージーTOは“相手のご馳走”。P&R後の逆サイド展開、インサイドへの差し込みは1テンポ早く・強く
  • 守備リバウンド:DREBの確保→一次ブレイクの発動が秋田の生命線。ボールウォッチをやめ、ヒット→ホールド→ボールを徹底。
  • ペース管理:点差が開いた時間帯こそセット率を上げ、カウント+1やFTで“時計を止めて詰める”老練さが必要。

ポジ要素——ここは強く推したい

  • 相原アレク:初陣で“前進”を示したドライブ。次戦は2番・3番でのマッチアップ拡張と、コーナーでのキャッチ&シュート設計がハマると面白い。
  • 土屋アリスター時生:ルーズボールと声。チームに火を点ける起爆剤として、スターター/クロージングのどちらにもフィット。
  • ウェッツェル:仕上げの巧さはリーグ上位。周囲の“置き方”(コーナーの深さ、45度の角度)を整えれば内外の相互作用が増す。

インジュリー&ロスター事情

最難関は“我慢の采配”。田口の長期離脱見込みはチームの精神柱に直撃。赤穂・栗原の早期復帰がカギだが、焦らせないことが絶対条件。当面はウイングの守備配分とシューティングの確保を“役割分担”で埋める。相原アレク+中山+菅原で相手のエースを順番に止め、オフェンスはウェッツェルの短絡パスと土屋のセカンドユニット牽引で“線”をつくる。ライスナーの状態次第で、ハイロー再稼働or5アウトの住み分けを。

次戦プレビュー(群馬戦の焦点)

  • 守備テーマ:最初の5分はファウルを恐れずボールへの圧。ミドルのミスを拾って走る。トランジションの“1stパスの先”を常に用意。
  • 起用テーマ:相原アレクをセカンドボールハンドラーに据え、菅原のスポットアップを増やす。土屋のハンドオフからのスプリットを早めに見せ、相手ビッグの足を動かす。
  • メンタル:ホーム未勝利はプレッシャー。だからこそ“細部の勝ち”を積み上げて会場の空気を味方に。
最後に

今日は完敗。けれど、完敗の中にこそ答えが眠るのがバスケです。2QのTO、DREB、そしてラインナップのやりくり——課題は明確。主将・田口成浩の分まで、一つひとつの50/50ボールを“自分たちのボール”に変える。土屋の声、相原の刃、中山のトランジション、菅原の一撃、ウェッツェルの決定力……秋田はまだ折れない。週末、群馬に“秋田の流儀”を叩きつけよう。ここからだ、ハピネッツ。

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