ホームで迎えた千葉ジェッツ戦。立ち上がりは赤穂の先制3Pで揺れるCNAアリーナ、そこから一気に持って行きたいところでしたが、試合は50-69でタイムアップ。スコア以上に、試合の“流れ”をつかみ切れなかったことが胸に残りました。とはいえ、最後まで足を止めずに走り切ったメンバーの執念、そして要所で輝いたショットやスティールも確かにあった夜。この記事では、ブースター目線で「良かった点/叱咤すべき点」を整理し、次のゲームに向けてやるべきことを具体化します。
今日の試合の注目点
- 2ポイントが8/38と極端に落ち込んだフィニッシュ効率。リングを最後まで見切る姿勢、アングルとスペーシングの再設計が急務。
- 3Qの入りで外から3本浴び、さらに連続カットインを通され“外→中”の二段攻撃を止め切れず。ここが勝負の分岐点。
- スタートは#6赤穂、#10ウェッツェル、#15ライスナー、#17中山、#22メザー。菅原・栗原は体調不良で欠場。ローテのやり繰りに工夫が必要だった一戦。
- 赤穂のロングレンジ、メザーのスピンアタック、ライスナーのトレイラー3Pなど、点の手応え自体は点在。どう「線」にするかがテーマ。
- リバウンドは秋田38に対し千葉51。終盤は相手が広くローテしながらも、セカンドチャンス・ルーズの勝負勘で押し切られた印象。
試合結果・速報
2025-26B1 第6節|10月29日(水) 秋田ノーザンハピネッツ VS 千葉ジェッツ
| Q | 秋田 | 千葉J |
|---|---|---|
| 1Q | 15 | 18 |
| 2Q | 12 | 21 |
| 3Q | 13 | 26 |
| 4Q | 10 | 4 |
| TOTAL | 50 | 69 |
スターティング5/欠場情報
- 秋田スタメン:#6 赤穂雷太/#10 ヤニー・ウェッツェル/#15 タナー・ライスナー/#17 中山拓哉/#22 アリ・メザー
- 欠場:#2 栗原 翼、#14 菅原 暉(体調不良)
ゲームの流れ(実況感重視)
1Q|赤穂の先制3P→一瞬の綻びからの連打
先手は#6赤穂のクリーンな3P。会場の温度を一段上げる会心の出だしでした。ところが、ミスから一気に畳みかけられるのが千葉の怖さ。原のカットプレーで一気にギアが上がり、富樫、渡辺の外角にまで火が飛び火。秋田は早めのタイムアウトをコール。ここで呼吸を整え、#24田口の3P、#15ライスナーのトランジション3P、#22メザーのスティールからのドライブ、#0元田のジャンパーと、反撃の“絵”は作れていたのが救い。ピンダーのリバウンドからライスナー→元田のキックアウト3P、さらにヤニーの速攻レイアップまでつながり、内容としては悪くない15-18でのビハインド。
2Q|入らない“リム周り”——ウェッツェルの豪快ダンクも流れは千葉へ
#10ウェッツェルが振り向きざまに叩き込むダンクで火を付けるも、秋田のレイアップ/フローターがことごとくリングに嫌われる。インサイドを強打してくる千葉に対し、ピンダーもやり返すが、肝心の「フリーの3P」が連動しない。#17中山、#6赤穂の連続3Pで一度は23-30まで戻したが、相手のリムアタックの圧に押され、前半は27-39。“入れ切れない”もどかしさがベンチにも客席にも重く乗る時間帯でした。
3Q|外×3→カット×2——二段加速に飲まれる最悪の入り
後半頭、秋田はスティールから#15ライスナーのトレーラー3Pで反撃の狼煙。ところが直後、千葉の外角が3連続で炸裂。さらにパスムーブからのカットインが連続で通り、守備ラインが内外に振られて足がもつれる。ウェッツェルのフックが決まり切らない、ピンダー—ライスナーの合わせがあと一歩通らない——“あと1ミリ”がすべて裏目に出る嫌な波。守備は後手に回ってファウルがかさみ、13-26。この10分が勝負の分水嶺になりました。
4Q|赤穂4本目の3P——意地の追い上げも、相手はローテで余裕運転
#6赤穂が4本目の3Pを沈め、会場を何度も引き戻す。それでも千葉は主力を休ませつつも、細部で緩みを見せない。ピンダーは#リトルとの1on1でファウルをもぎ取りFT2本を獲得。秋田は最後まで足を止めずに競り続けたが、経験値の高い相手に“点差以上の差”を見せつけられた形で50-69のホーン。
数字で見る課題と光
- 2P:8/38(21%台)——タフショットを打たされた場面もあるが、同時に「打ち切る決断」を迷った気配も。ショートロール後のハイロー、ベースラインカットの角度、置き場所(ミドルエリアのショーティングスポット)を再点検したい。
- REB:秋田38 – 千葉51——C-PFのボックスアウトはもちろん、ガードの“下りリバウンド”参加をもっと増やし、最初の一歩で前に出る勇気を取り戻す。
- TO起点の失点——1つのミスから「外→中」の二段波状を浴びるシーンが散見。バックコートのセーフティ優先順位と、トランジションDFのファーストルールをもう一度共有したい。
- ポジティブ:赤穂のストロークは安定。メザーはスピンからのアタックで起点を創出。ライスナーのトレイラー3Pも“追撃の形”として機能した。ここは次戦にも直結する光。
個別寸評(叱咤激励、フレンドリーに)
- #6 赤穂雷太:ロングレンジの安定感でチームを牽引。4本目の3Pは意地の一撃。次は“3→ドライブ”の二択を早めに出して、相手のクローズアウトを逆手に取ろう。
- #22 アリ・メザー:スピンムーブからのアタックで何度もリズムを供給。キックアウトの質をもう半歩だけ上げられれば、周りの3Pが一気に生きる。
- #10 ヤニー・ウェッツェル:豪快ダンクで火付け役。ただリム周りのタッチに波。ミドル~ショートフックの置き場所をもう少し外側に。体の向きが正面すぎる時間帯に修正余地。
- #15 タナー・ライスナー:トランジションでのトレーラー3Pは武器。相手が外を消しに来た後のショートロール→ハンドオフ継続で、もう一段階“ズラし”を。
- #17 中山拓哉:流れが悪い時間帯でも声と3Pで食い下がる。ファウルライン付近のストップジャンパーを2本くらい差し込めると、相手のヘルプが遅れるはず。
- #2 栗原 翼/#14 菅原 暉:体調を最優先に。あなたたちの“戻りの速さ”とディフェンスの結束は、チームの生命線。帰ってくる場所は整えておきます。
- #0 元田:守備での存在感と、キックアウト3Pのクオリティ。プレイタイムの中で“良い意味の図々しさ”をもっと。
- #1 田口 成浩:要所の3Pで流れをつないだ。次はスクリーンの使い方をさらに複雑に。エレベーターやスタガーのバリエーションで相手のチェックを千切ろう。
- #13 ピンダー:リトル相手の1on1でFTを奪取。今日は合わせが噛み合わない時間が長かったけれど、あなたのリムプロテクトとリムランは“秋田の天井”を上げる。次戦、最初の5ポゼを暴れてほしい!
戦術メモ(次に効かせる3つの改善)
- 5ポゼッション・ルール:試合の入り/後半の入りの最初の5攻守を“セット済み”に。1本目は赤穂→ショートコーナー、2本目はメザーのスプリットからコーナー、3本目はライスナーのDHOsなど、あらかじめ順番を決めて迷いを消す。
- トランジションDFのファーストルール徹底:①ゴール下保護→②ボール遅らせ→③コーナー潰し→④マッチアップ修正。ルールを声にして走るだけで、早い段階の3本は減らせる。
- ショートロールの“置き場所”再設計:ハイポの一歩外に止め、弱サイド45度のシューターを“見せる”。パスフェイク1つでヘルプを遅らせ、2Pの成功率を底上げへ。
ハイライト動画
ケンゾーHCコメント
要旨:2ポイントの決定率、そして立ち上がりと3Qの入りの守備強度。課題は明確。だからこそ修正が効く。指揮官の言葉はシンプルで、選手に届く強さがありました。
選手コメント
- アリ・メザー選手のコメント:スピンからのアタック手応え、キックアウトの意識、守備のマインドセットについて言及。
- 相手選手のコメント:公開され次第、要点を追記予定。
最後に——次の1戦へ
今日は苦い。とても苦い。それでも、バスケットは積み上げた“約束事”が次の10分を変えるスポーツです。入りの5ポゼ、トランジションDFのファーストルール、ショートロールの置き場所。この3つをチームで握り直せば、2Pの数字は必ず戻るし、リバウンドの印象も変わる。赤穂の射、メザーの仕掛け、ライスナーの追撃3P、ピンダーのFTをもぎ取るフィジカル。ここに、ウェッツェルのリム周りのタッチが戻ってくれば、勝ち筋は太くなるだけ。ブースターも、もう一度一緒に立て直しましょう。ホームの空気は、あなたの手拍子と声で変わります。
⇒ハピネッツのここだけの話!裏事情が満載の記事はこちら!
⇒サイト運営者紹介:一体誰や?!





