欠場が続く時期のアウェーって、正直しんどいですよね。
それでも今日の秋田は、飲み込むほどに体温が上がる試合を見せてくれました。
特別指定の小川瑛次郎が、出た瞬間に空気を変えてきます。レバノンのアリ・メザーは、迷いのないミドルとスピードで相手の守りに亀裂を入れていきました。
結果は92-101で敗戦でしたが、ロスターが薄い状況でも一度は逆転まで持ち込めました。ここは素直に誇っていいです。
ただ、勝てる流れを自分たちのミスで手放した場面も、目をそらせません。
今日は応援目線でいきます。褒めるところは全力で褒めますし、叱咤激励もちゃんと入れます。
今日の試合の注目点
勝負の核は、1Qの37失点とターンオーバーの差でした。ここを直視すると、明日に向けてやるべきことが一気にクリアになります。
- 欠場とDNPが重なり、実質10人で回す消耗戦になりました。
- 1Qはゾーンで入ったものの、広島の外と中のバランスに対応が遅れました。
- 小川瑛次郎が、出てすぐにテンポを上げて流れを戻しました。
- メザーが攻撃の背骨になり、追い上げの主役になりました。
- リバウンド、セカンドチャンス、ベンチ得点では秋田が上回り、勝機の匂いも強かったです。
欠場情報も先に整理しておきます。
- 本日出場なし:#1 ジャメール・マクリーン、#25 キアヌ・ピンダー(コンディション不良)、#6 赤穂雷太(怪我)
- DNP:#2 栗原、#11 内藤(登録も出場なし)
スターティング5は、#10 ヤニー・ウェッツェル、#12 元田大陽、#14 菅原暉、#17 中山拓哉、#77 土家アリスター時生でした。
このメンツで逆転まで行けたからこそ、悔しさも倍増します。悔しいけど、ここから伸びる予感もしました。
試合結果・速報
2025-26 B1 2/7(日)第22節 VS広島ドラゴンフライズGAME1
| チーム | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
|---|---|---|---|---|---|
| 秋田ノーザンハピネッツ | 21 | 26 | 25 | 20 | 92 |
| 広島ドラゴンフライズ | 37 | 24 | 16 | 24 | 101 |
スコアは9点差でした。
でも体感は、もう少しギリギリで、あと一歩で届きそうな瞬間が何度もありました。
数字を見ても、秋田が勝ちを掴めそうな材料は揃っていました。
| 項目 | 秋田 | 広島 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 2P | 27/45(60.0%) | 24/42(57.1%) | 中は勝っていました |
| 3P | 11/28(39.3%) | 12/28(42.9%) | あと一本が重いです |
| リバウンド | 41 | 31 | ここは誇れます |
| セカンドチャンス | 21 | 14 | 拾って殴り返せました |
| ベンチ得点 | 44 | 33 | 総力戦は作れました |
| ターンオーバー | 13 | 3 | ここが痛すぎました |
| TOからの失点 | 2 | 18 | 流れを渡してしまいました |
| FT(成功/試投) | 5/7 | 17/26 | 本数差がそのまま苦しさです |
今日は、守ってリバウンドを取って、走って殴り返す時間は作れました。
それでも勝ち切れなかった理由は、ボールの扱いと出だしの被弾に集約されます。
1Q ゾーンを割られて37失点、序盤で血を抜かれました
正直に言うと、1Qは見ていて息が詰まりました。
秋田はゾーンで入って、まずは守って整える狙いでしたよね。だけど広島は、その狙いを最初から見透かしていたみたいに、外と中をスパッと繋げてきました。
イメージとしては、こちらが毛布で寒さをしのごうとしているのに、相手は最初から隙間風が入る場所を全部知っていて、そこに冷たい空気を吹き込んでくる感じです。
山崎と寺嶋の3Pが、まさにその隙間風。しかも一本で終わらない。連続で来るから、守る側の心拍がどんどん上がっていきます。
そして厄介だったのは、外が当たると中が生きること。
コーバーンがインサイドで幅を取って、エバンスがアタックでズレを作る。外が刺さるから寄れない、寄れないから中が荒らされる。気づいたら、守りの地図がぐちゃぐちゃにされていました。
ここで一番痛かったのは、ターンオーバーからの連鎖失点でした。
バスケって、点を取られること自体よりも、取られ方が悪いと精神が削られます。
自分たちのミスでボールを失って、そのまま速攻。あるいは、準備が整う前にインサイドを割られて簡単に2点。
これ、例えるなら、やっと靴ひもを結んだと思ったら、次の瞬間には足を取られて転ばされるようなものです。
追いかける前に転んでしまうから、守備の強度も上がり切らない。オフェンスのリズムも作れない。悪循環が、短い時間で何度も起きました。
それでも、暗いまま終わらないのが今日の秋田でした。
高比良の3Pが決まった時、空気が少し戻りました。これは、沈みかけた船に一瞬だけ浮力が戻る感じです。
さらに小川の3P。特別指定でこの舞台、しかもこの流れの中で、怖がらずに打って決める。
あれは、ベンチにもブースターにも、心の酸素を入れてくれました。
ただ、現実は残酷で、スコアは21-37。
この16点差は、最後までじわじわ効きました。後半に逆転まで行ったからこそ、なおさら感じます。
もし1Qが、せめて30失点前後に収まっていたら。もし連続ターンオーバーのどれか一つが、セーフティな判断に変わっていたら。
そんな、たらればが何個も浮かぶくらい、序盤の失血は大きかったです。
でも、だからこそ明日が見えるとも言えます。
ゾーンを使うなら、最初の2本を気持ちよく打たせない準備をもっと丁寧に。外を消すなら、リバウンドと中の守りの約束事を最初から強く。
1Qの被弾は、弱さの証明ではなく、次の修正点が一気に可視化されたサインでもあります。
今日の秋田は、そこからちゃんと立て直して、逆転まで行きました。だから余計に、序盤のもったいなさが胸に刺さります。
今日の秋田は、メザーと小川が物語を作りました。
- アリ・メザー 22点:9/14で高効率でした。ミドルとドライブで攻撃の背骨になりました。
- ヤニー・ウェッツェル 19点:8/20で確率は少し重かったです。それでも終盤までアタックをやめませんでした。
- 小川瑛次郎 14点:5/9、3P 3/5。出た瞬間に流れを変える感覚がありました。
- 土家アリスター時生 12点:6/6で完璧でした。あとはファウルコントロールが次のテーマになりそうです。
- 中山拓哉 9点:3P 1/7は悔しいです。次は早い時間に2本沈めて流れを呼び込みましょう。
広島は三谷の3P 6/9がゾーン攻略の象徴でした。スミスはFTを重ね、終盤の強さで試合を締めました。
勝負の分かれ目を3つに絞って整理します
- 1Qの37失点:入り方の設計が明日の最優先です。
- ターンオーバー13本:勝てる数字が揃っていたのに、ここで台無しになりました。
- FT本数差:守り方と攻め方の両方で、もう一段の工夫が欲しいです。
逆に言えば、この3点が整えば、同じ相手でも勝ち筋は太くなります。
ハイライト動画
ミック・ダウナーHCコメント
<試合の総括>
まずは、広島さんが素晴らしいパフォーマンスを見せた試合だったと思います。
特に第4クォーターの競った展開の中で、決めるべきシュートを確実に決めてきました。
反対に私たちは、相手がスイッチディフェンスを仕掛けてきた際、オフェンスが少し戸惑ってしまい、得点が伸び悩んでしまいました。
出場できる選手が限られている現在の状況において、第1クォーターはゾーンディフェンスで守る作戦を取りましたが、そこで37失点してしまったことが非常に痛手でした。
そこから逆転まで持ち込めたことはとてもよかったですが、第4クォーターの勝負どころでバックカットを許したり、1対1で抜かれたりと、要所でのディフェンスミスが響いてしまった印象です。
土屋アリスター時生選手のコメント
ビッグマンが少ないという状況もあり、前半からインサイドをしっかり守る意識で臨みました。
ゾーンディフェンスなども織り交ぜて対応していましたが、簡単に3ポイントシュートを許してしまい、相手に流れを持っていかれた部分があったと感じています。
第2クォーター以降は全員で修正して戦えたのは収穫でした。
個人的には、もう少しファウルを上手くコントロールできていれば、さらに良い展開に持ち込めたのではないかと反省しています。
明日に向けて、今日は前半からファウルがかさんでしまった点をしっかりとアジャストしていきたいです。
チーム全体としては、全員で守れている時間帯も多くあったので、それを第1クォーターから40分間継続していくしかありません。
オフェンスは全員が自信を持ってプレーできているので、そこを継続し、明日もチーム一丸となって戦いたいと思います。
最後に
負けたのは悔しいです。これはもう、言い訳できない悔しさです。
でも同時に、今日の試合には、明日に持っていける熱が残りました。
一番の収穫は、逆転できるだけのバスケを途中から作れたこと。
ロスターが薄い状況で、しかも欠場が重なって、選手たちの足は確実に重くなっていくのに、それでも3Qでひっくり返した。
これって、ただ勢いで起きた奇跡じゃなくて、チームの芯が前より強くなっている証拠だと思います。
そして今日の主役は、やっぱりメザーと小川です。
メザーは、ただ点を取っただけじゃなくて、チームが息を整えるタイミングを作ってくれました。
荒れた流れの中で、ミドルが一本入ると空気が変わるんですよね。例えるなら、波が高い海で、急に灯台の光が見える瞬間みたいな安心感があります。
ドライブもそう。相手の守りに風穴を開けて、周りの選手の視界まで広げてくれる。
22点は数字以上に、秋田の呼吸を整えた22点でした。
小川は、特別指定らしいフレッシュさが最高でした。
何がいいって、打つ勇気だけじゃなくて、判断が早い。迷って時間を溶かさない。ズレたらすぐ突く。
ベテランが多い試合でも、あのテンポは価値があります。
今日は小川のプレーが、チームの鼓動を一段上げました。
ただし、ここからは叱咤激励です。
勝てた試合を、勝てない形で落としたのも事実です。
- ターンオーバー13本:これはさすがに多いです。しかも相手の得点に直結しすぎました。
- 1Qの37失点:作戦自体より、最初の守り方の約束と反応が遅れました。
- FT本数差:秋田7本に対して広島26本。守り方と攻め方の両方で、もう一段の工夫が欲しいです。
それでも、希望の材料も揃っています。
リバウンドで勝って、セカンドチャンスで上回って、ベンチ得点でも上回った。これ、普通に考えたら勝ちに近い数字です。
だから悔しい。悔しいけど、逆に言えば、ここを整えれば勝てるということでもあります。
明日に向けて、個人的に一番見たいのは、最初の5分の顔つきです。
今日みたいに出だしで血を抜かれず、最初から秋田の強度で試合を始められたら、展開はかなり変わります。
メザーのミドルで流れを作って、小川の判断でテンポを上げて、ウェッツェルが中で踏ん張る。
この道筋は、今日もう見えました。
ブースターとしては、こう言いたいです。
負けたのに楽しかった、なんて簡単には言えません。けど、途中で逆転した瞬間の熱は、本物でした。
あの熱を、明日は最初から最後まで続けてほしい。
今日の悔しさを、明日の勝ちに変える。そのための材料は、もう手の中にあります。
さあ、次は取りにいきましょう。
