田口成浩選手

元ハピネッツの田口成浩選手がいまだから言える、千葉ジェッツへ移籍を決めた想いを激白した記事を紹介します。秋田を離れるまでギリギリまで地元で練習し汗を流した。さよならではなく「行ってきます」と口にした真意はどこにあったのか?

シーズン途中で初めての感覚というか、オレこのままでいいのかな?と感じた。B1昇格してほっとして、こう、、、最初は秋田で戦っていきたい。戦っていかなければなーと思っていたんですけど、他のチームから声がかかったりしたときに、ああ、なんだろう、ビリビリというか、自分の中でドキドキするような気持ちになったのがきっかけで、、。

重圧の中でオリンピック出場の夢がかすんでいった

B2に落ちて、1年で1部にあげなきゃいけないという、目標を明言していましたので、キャプテンとしてチームをまとめなきゃいけない。自分を犠牲にしてまでも、一つの勝利に貢献する。自分のことは半分くらいしかかんがえていなかったー正直。千葉に行ったら、極端に言えば、自分のことだけまず考える。そうすることによって、自分はもっと成長できると思いましたし、夢にも近づいていけるんじゃないかと思った。

田口を公私に渡り見守ってきた元戦手であり、親友の吉本悠からの意見

田口の決断に理解している。プロ選手である以上、やれる期間は短い。あんまり長くはないので、優勝争いができるとか、誰でもそんなチャンスがめくってくるわけではないので、チャレンジした方がいいんじゃないかなと思いました。

元チームメイトでキャプテンの水町亮介から旅立つ田口への言葉

地元は居心地もいいでしょうし、条件も悪くないでしょうし、それを捨ててまでね、自分の目標に向かって突き進む人へは、石を投げるわけにはいかない。応援するしかないんで。MVP取って「1,2,3、」って千葉でそれが広まればねっ。

あえて千葉にもっていく大事なもの

寂しくなるけどねーマジで。でもこれも覚悟ですよ。すべてを離れる。自宅で引っ越しの準備に追われる日々の中でどうしても千葉に持っていきたいものがあった。それはいままっで大切に保管してきたファンレター。
「小さい子も一生懸命書いたんだろうなーとか、毎回くれる人もいますし、手紙って書いてる時すごく考えるじゃないですか。何を書こう、何を言えばいいんだろうとか。そういう気持ちになって書いてくれているってことじゃないですか。見てくれているんだなと思いますし、元気になりますし、うれしいっすよね。

ハピネッツのブースターへ

家族であり、チームメイトみたいな、一緒に戦ってくれる仲間というか、あれだけの地鳴りのような声援があるので、調子悪くなったり、精神的に辛い時期があったときに、ピンクの集団を見るとガタッとたっているのも、良くないとかまだまだやんなきゃみたいな、本当になくてはならない存在でしたね。これからは千葉で成長していっている姿を見てもらえれば、秋田の方も、その姿をみれば、「シゲ、行って良かったな」ってそうならないと自分はもう帰って来れないと思うので。いずれ秋田出身なので、どういう形であれ、みんなとまた会いたいなと思います。
だからー、さよならではなく、行ってきますでしょ。