レバンガ北海道のカミングス選手はBリーグに教える1対1を仕掛ける勝負への執着心の必要性

レバンガ北海道は開幕2連勝を飾った。その立役者の一人が外国籍選手のカミングス選手。どうしてこの選手が昨シーズン名古屋を半年ほどで、契約解除になったのか?知る由もないが、勝負強さは天下一品、北海道には強力助っ人の存在感になっている。

開幕2戦目も横浜ビーコルセアーズとの対戦。そう、残留プレーオフ争いを演じたチーム同志だ。どちらも譲れないプライドがある。

第4クオーターでは横浜が最大9点差をつけたが、北海道はじわじわと詰め寄り、残り20秒に67-69と2点差。終了間際ではブザービーターで同点。

延長戦では横浜は高さでは有利のはずも、その高さを生かせない。

逆にカミングスは1対1で凄まじい強さを発揮!ジャンプショット、レイアップをリングに嫌われることなく、決める術は獅子奮迅「まさに持っている男」の証明なのか?

横浜もカミングスで攻めてくることは、十分分かっていると思う。しかし、分かっていてもチームファールもあるし止められない。そのような駆け引きも全て受け入れる思い切りの良さには本当に心強い。

時間がない中で、この攻めでだめならあきらめもつくし。それに賭けた北海道の選択だった。

確かに一部の外国籍選手にだけ、頼り切るのは反論もあると思う。ただしチームとしては勝つことが前提。その内容については後で改善しながら乗り越えていけばいい。

しかしながら重要な局面を打開する個の力は誰であっても、感動を呼ぶものです。

Bリーグが開幕して、どこか物足りなさを感じることは、まだ世界基準に達していないこと。例えばノーマークのシュートは決して外してはいけないし、一つ一つのプレーには激しさや強度が足りていない等、リーグ全体で底上げが急務なのだから。
ましてや1対1で勝負を仕掛ける執着心、そんなメンタルは絶対に必要になってくるし、外国籍選手にだけ任せていいはずはないのだから。

ハピネッツにして見れば、その脅威をそのままにしないで、抑えることを考えぬかなければいけない。試合の後半のファールトラブルにならないよう、調整する判断が増々重要になっていく。

切ればペイントエリア前の部分でチームディフェンスで抑え込み、勝ちを引き寄せる術を磨くしかないのかな?

そしてハピネッツの外国籍選手に求められていることは何か?ということをもう一度考えてチームを見つめることもあっていい。

まだ開幕したばかりなので、これからどんどん調子を上げてくるとは思うし個の力はそれぞれ特徴がある。

日本人にはない高さや身体能力を発揮するとすれば、切り開く力だろうか。リバウンド、インサイド勝負、ディフェンス、ファールをもらう術。

そこに日本人選手の俊敏性を生かしつつ、ズレを作りだし総合力でつき放す。

ハピネッツはとりわけ優先順位は「ディフェンス」なので、ボディコンタクトの強さを磨き、相手の疲労を蓄積させ、後半勝負が理想的と思う。

第2節はアウエーで横浜ビーコルセアーズとの対戦で、前回の反省を生かし、修正できたのか着目点はかなりある。さあ、もう迷ってばかりはいられないのだ。


【Bリーグ開幕】でも外国籍選手を止められないとW杯では戦えない世界基準は無視できない理由