ケンゾーHC全選手への愛情確認!カンター3P4本、川嶋超難度3Pのエナジー注入が美しい

ケンゾーHCの復帰2戦目。東地区3位を狙う宇都宮との闘いだ。勢いは秋田にあると思うが、宇都宮の比江島選手やチームディフェンスがいいので要注意。ケンゾーHCのどんな準備をしてきたのか楽しみでもある。本日は金曜日でB1ではこのカードしかない。なので全国のバスケファンが注目している。

試合結果・速報

2022-23 B1第 34節4月21日秋田ノーザンハピネッツVS宇都宮ブレックスゲーム1

秋田|19|11|20|22|=72
宇都宮|24|19|20|23|=86

秋田は前半、タイムシェアを小刻みにし、全員をコート内に出した。しかし連携のミス、ターンオーバーがちらほら。宇都宮は東地区3位を狙い、ハードワークで秋田を上回る。遠征に来た宇都宮の気持ちが伝わってきた。

体調不良のスコット選手もプレータイムが短いがコートに立ち、プレーを繋いだ。

前節22得点のザック選手は疲れが見え、2ファールで早々にベンチに下がった。リバウンドも支配され、勝負所と見た宇都宮はシュート精度も良く、じわじわ引き離しにかかる。秋田は難しいシュートしか打てない時間が続いた。

ペイントエリアに侵入できない。強引にレイアップしても決まらない、19-34。

大浦選手を戻し、攻撃を早くした秋田はキッド選手がレイアップワンスロー、中山選手がキッド選手へハイロープレー。長谷川選手のジャンパー、コーナー3Pで一気に30-34とした。前節0点の長谷川選手は期するものがありそうだ。

しかし3連続リバンドが取れない。逆に3Pを連続で決められ、秋田は難しいシュートを打たされている。30-43の13点差にされた。

後半の入りも秋田は攻撃のリズムが悪い。このタイムシェアが悪い流れになっているのでは?と感じてしまう。オフェンスの穴が出来て得点が入らない時間がある。宇都宮のディフェンスがいいのだろうか?

秋田のシュートセレクションが悪いような気がする。早々にザック選手がファール3のトラブルに。

期待の多田選手は3Pを打つのだが、1本も決めることができない。本人も相当なジレンマだろう。もともとプレイタイムが少なかったので、結果にはこだわるだろう。

ようやくパスが回り始めキッド選手がコーナー3Pを決めた。カンター選手もユーロステップからのレイアップ、3Pを連続で決めてエナジーを与えた。

宇都宮はスコット選手が少ないプレータイムでゴール下からシュートを決め存在感を示した。ザック選手も対応しきれずに4つ目のファールに。

残り4分28秒で15点差。逆転できない数字ではないが、宇都宮にしてみればコントロールしやすい得点差だ。秋田は川嶋選手が3Pを決めると。ペイントから出てキッド選手からパスを受け、キャッチ&シュートの3Pを決めた。

追い上げムードは素晴らしい。しかしその秋田の追従を許さない宇都宮の攻撃もあった。笠井選手の3Pや高島選手のジャンパーなど、出る選手が高確率で決める。するとチームディフェンスのギアを上げ、勝ち切った。

ハイライト動画

秋田ビッグプレー動画

ケンゾーHCコメント

ゲーム全体を通して宇都宮さんの方がゲーム巧者でした。
自分たちの遂行力の低さや宇都宮さんの強みであるリバウンドをしっかり締められなかったことが反省点だと思っています。
僕が指揮をとる中でディフェンスの部分でまた少し新しいことをしながら構築しつつ、全選手にチャンスも与えてゲームをしています。
その中で毎ゲームどう良くしていけるのか、そして勝てるのかというのをしっかり自分自身も追求しながらまた明日しっかり修正して勝てるように準備したいと思います。

最後に

うーん前節の仙台、今日の宇都宮、、。結構得点取られている。なのでディフェンスが機能しているのか?強度の問題なのか?不思議だ。前からプレスをしてターンオーバーを誘発もしている。スチールもある。ただチェンジングディフェンスが無くなったようだ。

まして連続得点を許しているのだ。ペイントや内のずれを作らされているし、ピック&ロールの仕掛けで、決められる。秋田の方は難しいシュートを打たされて、得点が入らない時間がある。

秋田の時間が来るのだが、結局はその得点差を詰めれないまま、試合が終わってしまった。カンター選手の4本の3P。川嶋選手は若手にプレータイムを譲っても、ここぞという時の3Pはプロとして魅了してくれる。

アジア枠のワン選手もタイムシェアの恩恵でプレーし、竹内選手をディフェンスでトラベリングに追いやり、長谷川選手の合わせでゴールを決めた。体はキレていたし、もっと活躍してもいい選手、何がどうしてプレータイムをもらえないのだろうか?

ケンゾーHCはまず選手に言う「まずディフェンスやってくれ」その原点が復帰してまだ見えていないのかな?と思う。なので東地区3位の戦い中ではあるが、まずディフェンスの強度40分間を見てみたい。

試合のスケジュールも厳しいし、体力もきつい。しかしハピネッツらしい試合こそファンは見たい。宇都宮とのある意味我慢比べだが、今日はザック選手がファールトラブルでリバウンドで劣勢だったのも痛かった。次回はやってくれると思う。