豪風引退39歳172センチ完全燃焼!金足農関係者からの絶賛ねぎらいの声


身長172センチ、体重152キロで力士としては小柄な体格です。それでも大相撲の一線で通算100場所も戦うことが出来たのは不断の努力があったからこそ。豪風関の相撲人生はあっぱれの一言です。本当にお疲れ様でした。

秋田県出身力士としていつの気になる存在でしたが、ここ数年はやはり力の衰えは隠すことが出来ませんでした。勝負の世界ですので、何時かは引退という決断の迫る気持ちがあったと思います。それでも「自分一人の問題ではないから」と必死に相撲に取り組む姿勢は素晴らしく、なんとか勝たせてあげたくなるひたむきさが常にありました。

豪風の足跡

1979・6月・森吉町(現北秋田市)に生まれる
2001・11月・全国学生相撲選手権で優勝
2002・2月・尾車部屋に入門
    ・夏場所・幕下15枚目格付け出しで初土俵
    ・秋場所・十両昇進でしこ名を成田改め豪風とする
2003・春場所・新入幕
    ・秋場所・十両優勝
2008・初場所・敢闘賞を初受賞
    ・春場所・新小結
2010・秋場所・2度目の敢闘賞
2014・名古屋場所・横綱日馬富士戦で金星
    ・秋場所・新関脇
2016・8月県民栄誉章を受章
2017・名古屋場所・幕内在位82場所大卒力士で最多に
2018・名古屋場所・十両に転落
2019・現役引退を表明

金足農関係者の声

「押し相撲は印象的だった」「小柄ながらも向かっていく姿にはげまされた」
豪風を金足農業で指導した伊藤淳さんは今も場所前になると連絡を取り合う間柄。初場所前には「今年は現役最後の勝負の年になりそうです」とメールが届いたそうです。負け越せば引退かもしれないと思っていたので寂しいと惜しんでいました。
森吉中学校では柔道部。高校初めのころは投げる相撲ばかりしていたので、低い身長を生かせる相撲を徹底して叩き込んだ。どんなに厳しい稽古にも弱音を吐くこともなく、強くなりたい気持ちが常にあったそうです。

今後については相撲を教えるのが上手いのでどのような力士を育てるのか楽しみとのこと。
県相撲連盟副会長の齋藤公咲さんは豪風が鷹巣小4から6年時まで指導した。「やんちゃで取り口はずるがしこい感じだった。小さな体でこんなに長く関取を務めるとは真面目に稽古を続けた証」とねぎらった。

最後に

うーん、横綱稀勢の里が引退し、豪風も引退した。これから指導者として新しい道に進みます。どうか強い日本人横綱を誕生させてほしいと思います。