バイウィークが明け、秋田は今週末ホームCNAアリーナ☆あきたで川崎と2連戦。ここ、シンプルに言うと今季の流れを変える分岐点です。
現状は最下位。苦しい。だけど、暗い材料ばかりではありません。指揮官交代後はオフェンスが上向き、出番が少なかった選手が伸び始めています。さらに、ライスナーの代役として加入したマクリーンの存在感、そしてウェッツェル復帰が現実味を帯びれば、秋田の生命線であるインサイドの高さと硬さが戻ってくる可能性も大です。
とはいえ、ここで甘いことだけ言っても意味がない。秋田は今、勝ち方を作り直している途中。だからこそ今節は、希望と課題を同時に確認できる試合になります。応援目線でいきますが、必要なところは辛口でいきます。
この記事で分かること
- 川崎2連戦が今季に与える意味
- 新体制でオフェンスが上向いた理由と、守備が戻らない理由
- 特別指定2選手とマクリーンがもたらす変化
- ウェッツェル復帰でインサイドはどう変わるか
- 秋田が勝つために絞るべき勝ち筋
今節はただのホームゲームではない|最下位から抜けるための直接対決
今回の相手は川崎。順位的にも近く、ここで勝てるかどうかで、空気がガラッと変わります。勝ったら勢い、負けたら現実が突きつけられるタイプの節です。
日程とざっくり現状
| 日程 | 会場 | TIP OFF | メモ |
|---|---|---|---|
| 1月24日(土) | CNAアリーナ☆あきた | 14:05 | ベンチ登録が可能になる新戦力がいる |
| 1月25日(日) | CNAアリーナ☆あきた | 14:05 | 連戦の修正力が問われる |
成績面でも秋田は苦戦中。ただ、相手も同じ東地区で近い位置にいる。だからこそ、ここで1つ取れるか、2つ取れるかで、後半戦の気配は確実に変わります。
バイウィーク明けはリセットではなく再起動
バイウィーク明けにありがちなのが、リセットできると期待し過ぎること。でも実際は、急に別チームにはならない。やるべきは再起動です。
具体的には、チームの共通言語を増やすこと。誰がどの場面で主導権を握るのか、どの守り方を基準にするのか、終盤は何を優先するのか。こういう地味な約束事が整うほど、勝率は上がります。
新体制の現在地|オフェンスは上向き、課題はディフェンスの整備
前田顕蔵氏退任後、ダウナーHCの下で新体制へ。直近は得点面が伸び、攻めの形が増えた印象があります。ここは素直に評価していい。点が取れないと勝負の土俵に立てないからです。
攻撃が増えたのは、役割を配り直したから
出場時間が少なかったガード陣が結果を出し始めたのは、偶然ではなく役割の再配分が効いている可能性が高いです。テンポを上げる、早めにズレを作る、迷ったらボールを止めない。こうした方針は、個々の自信にも直結します。
ただし、オフェンスが上向いた時ほど落とし穴もあります。点が取れるから守れなくてもいい、とはならない。むしろ逆で、点が取れる今こそ守備の基準を戻さないと、勝ち星が積み上がりません。
守備が戻らないと勝ち筋が細くなる
秋田の強みは、本来プレッシャーディフェンスを軸にした我慢強さ。ここが機能しないと、終盤は相手の得意な形を許してしまいます。
辛口に言うと、今の秋田は守備で迷いが出る時間帯がある。駆け引きのタイミング、ヘルプの一歩目、ローテの声。どれかが遅れると、相手は一気に楽になります。後半戦で巻き返すには、ここを最優先で揃える必要があります。
新戦力で流れは変わる|特別指定2選手とマクリーンの効果
バイウィーク明けのニュースとして大きいのが、特別指定選手の加入。しかも秋田ゆかりの2人。さらに、ライスナー不在を埋める形で加わったマクリーンの存在も重い。若さの勢いと、即戦力の現実が同時に入ってくるのは大きいです。
特別指定2選手のプロフィール早見
| 選手 | ポジション | サイズ | 特徴(記事用まとめ) |
|---|---|---|---|
| 小川瑛次郎 | SG | 186cm / 85kg | 勝負所で3Pを打ち切れる得点力。勢いのスイッチ役 |
| 内藤晴樹 | PG | 187cm / 81kg | サイズのある司令塔。PnRの判断と外の安定感が武器 |
小川瑛次郎|短時間で空気を変える得点の匂い
小川は、出た瞬間に仕事が分かりやすいタイプになれるのが強み。要は、打つべき場面で打てるかどうか。ここをためらわないシューターは、連戦のどこかで必ず刺さります。
秋田が苦しい時に起きがちなのは、慎重になり過ぎてシュートが遅れること。小川がここを破ってくれるなら、オフェンス全体のテンポも上がります。ベンチからの一撃は、今の秋田が一番欲しいものの一つです。
内藤晴樹|大きいPGがいると攻撃の整理が進む
内藤はサイズのあるポイントガード。大きいガードは、それだけで相手の守り方を変えさせます。ボール運びが安定し、ハンドラーが増えると、セットオフェンスが崩れにくい。
連戦は修正合戦になります。前日うまくいったことが翌日に封じられた時、落ち着いて別解を出せるか。そこにPGの価値が出ます。内藤が短い時間でもゲームを整えられるなら、秋田の終盤のミスは減っていくはずです。
マクリーン|ライスナー不在を埋めるだけで終わらない存在
ライスナーの状態が未知数な中で、マクリーンがいる意味はかなり大きいです。単なる穴埋めではなく、秋田が求める強度を体現できるビッグマンとして期待が持てます。
特に効くのが、スクリーン、リバウンド、フィジカル勝負。派手さよりも勝利に直結する部分です。秋田のオフェンスが伸びてきた今、ショートロールの判断やインサイドのタフフィニッシュが加わると、攻めの厚みが一段上がります。ゴール下で楽をさせない、これだけで試合の体温が変わります。
インサイド復活シナリオ|ウェッツェル復帰が現実味、赤穂も含めて厚みが戻る
ここが今節の最大のロマン枠です。ウェッツェル復帰の可能性が高まり、さらに赤穂も状況次第で合流できれば、秋田のインサイドは一気に輪郭が戻ります。高さの復活は、守備の迷いを減らす最短ルートでもあります。
ウェッツェルが戻ると何が変わるか
ウェッツェルがいると、守備の最後の壁が厚くなります。ヘルプが一歩遅れても、リム周りで粘れる。リバウンドの一発で終われる。これが秋田の生命線です。
オフェンス面でも、ビッグマンが絡むことでパスの角度が増えます。外のシューターが楽になるし、ガードのドライブも生きる。つまり、ウェッツェル復帰はインサイド強化だけでなく、周囲の得点効率まで押し上げる可能性があります。
赤穂の復帰が持つ意味|守備の強度が段違いになる
赤穂が戻ると、相手の主力に当てられるカードが増えます。これは戦術というより、消耗戦の話です。連戦で相手を疲れさせるには、当たり負けしない選手が必要。赤穂はまさにそこ。
もちろん無理は禁物ですが、もし帯同しながら段階的に出られるなら、数分でも価値があります。秋田の守備は、1人で変えるのではなく、5人の圧で変える。その圧の一部を担えるのが赤穂です。
川崎戦の勝ち筋|秋田がやるべきことを絞って勝ちにいく
今の秋田に必要なのは、全部やろうとして全部中途半端になることをやめること。勝ち筋を絞り、同じ約束事を繰り返して強度を上げることです。勝つ日はだいたいシンプルです。
勝ち筋1 序盤から走る、セカンドチャンスで殴る
バイウィーク明けは脚が動く。ここは素直に武器にしたいです。走って先に点を取る。取れなくても、オフェンスリバウンドからもう一度殴る。
マクリーンやウェッツェルが絡めば、リバウンド勝負の厚みが出ます。秋田が点を伸ばす時は、きれいなセットだけではなく、泥臭いセカンドチャンスが必ず入ります。地味な得点こそ勝利の貯金です。
勝ち筋2 ピックアンドロール守備の基準を統一する
相手の得点源を止めるには、守り方の揺れをなくすことが最重要。スイッチするのか、ドロップで守るのか、ショウして戻すのか。どれを選んでもいい。問題は迷いです。
迷った瞬間に、守備は半テンポ遅れます。ここを消すために、今節は一つの基準を強く共有してほしい。中山のコメントにあるように、なぜその動きをするのか、意図を全員で揃えることが後半戦の鍵になります。
勝ち筋3 3Pは数ではなく質|打ち切る人と作る人を分ける
秋田のオフェンスが停滞する時は、全員が同じ判断になりがちです。打てる人が打ち、作る人が作る。ここを徹底すると、ターンオーバーが減ります。
小川が入ることで、打ち切る枠が明確になるのはプラスです。内藤が入ることで、作る枠が増えるのもプラス。役割が整理されるほど、シュートの質は上がります。迷いを消すだけで確率は上がるんです。
勝ち筋4 終盤はセットで勝負、ホームの空気を味方にする
接戦になったら、最後はセットの出来が勝負を決めます。ホームの雰囲気は背中を押してくれますが、勢いだけでは勝てない。終盤に必要なのは、落ち着きと約束事です。
ボールを止め過ぎない。でも無理もしない。ここを両立するには、PGの判断とビッグマンのスクリーンが重要になります。マクリーンが体を張り、内藤が整理し、最後は自信を持って打ち切る。これが見えたら、秋田は一段上のチームになります。
観戦がもっと楽しくなる見どころ|今節はここを見てほしい
勝敗だけでなく、チームが前に進んでいるかを見抜くポイントがあります。今節のチェックリストとしてどうぞ。
- 第1Qの失点が抑えられているか(守備の迷いが消えている合図)
- オフェンスリバウンドからの得点が出ているか(秋田らしさの回復)
- ベンチ得点が伸びるか(小川や若手の勢いが刺さるか)
- 終盤のターンオーバーが減るか(内藤の整理が効くか)
- インサイドの当たり負けが減るか(マクリーン効果、ウェッツェル復帰の兆し)
まとめ|ここから巻き返すために、まずはホームで1勝、できれば2勝
バイウィーク明けの川崎2連戦は、秋田にとって再出発の試合です。新体制でオフェンスは上向き、出番が少なかった選手が力を出し始めた。さらに、特別指定の小川と内藤がベンチ入りでき、マクリーンがインサイドの強度を底上げする。ウェッツェルが戻れるなら、高さの復活まで見えてきます。
ただし、勝つための最短ルートははっきりしています。守備の迷いを消し、約束事を揃えること。走って点を取り、セカンドチャンスで殴り、終盤はセットで勝負すること。秋田が秋田らしく戦えるかが問われます。
叱咤激励を込めて言います。ここで下を向いている暇はない。ホームには味方がいる。だからこそ、まずは1勝。できれば2勝。CNAで空気を変えよう。今節が、後半戦のスタートラインです。


