川崎戦での中山選手が放った、超ブザービーター勝利の興奮が冷めない。しかし物事偶然はないし、あんなに熱いプレーをチームで遂行できるのは、選手の戦術があったからなのだろう。

タイムアウトは取れない中で選手が実践した数々のプレーの積み上げは、単なる気持ちや、メンタル勝負だけでなはい、秋田に根付いた確かな何かがあると思う。秋田の代名詞のプレッシャーディフェンス。それが進化させたトラップディフェンス。この秘密はなんなのか?

ここではスポーツライターの大島和人氏からの記事を引用し、学んでみたい。
引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/oshimakazuto/20220411-00290946

川崎の佐藤賢次HCコメント

「第3クォーターは相手のディフェンス(DF)にアジャストして、いいゲームコントロールが出来ました。残り5分が9−24で、相手の勢いを作ってしまったのが敗因です。やられてはいけない3ポイントを、第4クォーターに7本決められてしまった」
「ピック&ロールに全部トラップ(ハンドラーへのダブルチームDF)に来るのは分かっていた中で、それを上手く利用するように指示も出しました。でもそれ以上のプレッシャーがあって、出しどころを全てディナイされた。指示は出したけれど、やりきれなかったことがあります。そこを見つめ直して次につなげたいと思います」

秋田は第4クォーターの終盤、ハンドラーを二人で潰しに行き、選手には“パスを入れさせない”対応をする思い切った守備に打って出た。言葉にすると簡単だが、一瞬でも一箇所でも漏れがあればこの手法は破綻する。第4クォーターになっても守備の強度と緻密さを保てる彼らだからこそ、機能した戦術だ。

直後のオフェンスで、ボール運びを任されたのはガードの中山拓哉だ。点差、残り時間を考えれば3ポイントを狙うべき場面だが、彼はゴール下に切れ込んで2ポイントシュートを決めた。彼はこの選択について「ミス」と認める。

中山拓哉選手コメント

「3ポイントを狙いたくて、シューターを見たら(DFが)タイトについていた。狙いたかったんですけど、ファウルゲームに持っていって4秒5秒残る中でシューターが打てればいいのかなと思いつつ……。チームとして打ちたかったので僕の判断ミスでもあるんですけど、“行かなきゃ”という思いもありつつ行きました」

「本来ならスリーを狙わなければ行けないところで2ポイントになってしまったのは僕にとってもミスでした。『うわっ』と思いつつ、最後もシューターに打たせたかたんですけど、向こうのDFがいて出来なかった。残り3秒くらいで(ボールを)もらったときには『打たなきゃ』『打ち切る』という気持ちしかなかったです。そうしたら入りました」

最後に

なんかすごいことになっていますよね?これ、アイバーソン選手がいない状態での出来事であります。選手のスキルの向上と一言でいうけれど、まずは完成されたディフェンスありきのこと。そしてそこから例えばゲームの中のボール運びそのものが、スペースをどのように作っていくか?創造するか?に集中できていて、あとはシューターの田口選手やグリン選手の存在が、逆に他の選手のマークがずれて、シュートを狙える好循環を生み出している。ということなのでしょうか?

バスケットの醍醐味なんでしょうけれど、、それでもアウトサイドシュートの確率が低いときはゲーム1の展開になってしまう時もあるし、、、。だからこそディフェンスで我慢して流れを変えていくスタイルの徹底が秋田なんですがね。

後はまぐれだったといわれないように、強豪との勝利を積み重ねていくしかないですな。明日は琉球戦。相手も警戒し、対策を練って準備してくるとは思いますが、ナイスゲームを期待します。んでねー?