秋田は千葉、川崎と4連敗中のアウエー宇都宮との試合に臨んだ。特に川崎とは競った試合、オーバータイムまでもつれた試合に負けてしまい、選手のモチベーションや疲労度を心配した。宇都宮は比江島選手が体調不良、新外国籍選手のジェレット選手のパフォーマンスが脅威となるのか?

試合結果・速報

2022-23 B1第11節12月14日秋田ノーザンハピネッツVS宇都宮ブレッブス

秋田|21|14|13|23|=71
宇都宮|8|18|12|15|=53
特別なことではなく、普段と見慣れた光景なのだが、秋田は序盤からプレスを強めて自分たちのバスケットを展開した。特に長谷川選手は相手のボールだしで「万歳」と手を伸ばすとスチールに成功、強烈なエナジーをチームに与えた。

秋田は8連続得点で主導権を握った。流れるようなオフェンスは、ザックから古川選手へのバックカット、中山選手がスチールし、長谷川選手がイージーバスケットかと思いきや、後ろの中山選手へパス、川嶋選手がザック選手へノールックパスでゴール下ファール2スローと、ペイントエリア内へやすやす侵入、9-0のランで突き放した。

宇都宮はほとんどオープンショットを打てなかった。しかし、秋田の中山、田口選手の3Pシュートはリングに嫌われた。

宇都宮のジェレット選手もまだチームの連携には、程遠く、得点は伸び悩んだ。しかし宇都宮もディフェンスの圧を強め、2クォーターの3分半お互い無得点。先に秋田がザックから田口選手へのバックカットの合わせで得点した。

とにかくザック選手のパスが素晴らしい。また自らゴールにダイブして、竹内選手のアンスポを誘発した。

それでも王者宇都宮だ、比江島選手がいないからといって、どんな巻き返しがあるのか?息をのんだ。

ザックの後ろから中山選手が3Pシュートを決めれば、今度は中山選手がザック選手へゴール下をアシスト!7-0のラン。宇都宮も荒谷、渡辺選手が3Pシュートをを決めて追撃態勢。秋田はキッドからザックへのハイロープレイで44-33と10点のリードを死守した。

さあ、鬼門の4クォーター
またここで、失速するのか?疑念が生まれた。ここで宇都宮はスコット選手がインサイドアタックを見せた。鵤選手も3Pシュートを決めた。しかし秋田は川嶋選手が躍動する。
川嶋選手のアタック、ジャンパー、3pシュートで最終クォーターだけで9得点。残り4分57秒で10点リード。ザック選手はファールの2スローを全て決め、他の選手も100%で積み上げた。

ハイライト動画

ケビンHC代行コメント

素晴らしい試合だったと思います。秋田にとってはBリーグ初年度に勝利してからブレックスアリーナで勝てていなかったと聞いていたので、やっとここで勝てたのは良かったと思います。リーグの中でもアウェーチームが勝利するのがすごく難しいアリーナですので、そこで勝てて良かったです。
自分たちは4連敗でこの試合に入ってきたのですが、千葉J戦、川崎戦と第3Qまでリードしていても第4Qでひっくり返されるという展開の試合が多かったので、選手たちには上を目指すために、千葉J、川崎、宇都宮といったチームに最後まで勝ち切ることが次のステップだと言っていました。今日の試合でしっかり勝ち切れたのは良かったとも思いますし、自分たちのディフェンスでどのクォーターも20点以下に抑えられたのもすごく良かったと思います。
昨季が自分にとって秋田での帯同は初めてでしたが、昨季は水曜のアウェーゲームで、ブレックスアリーナで15点差で敗れたのを覚えています。今日は本当に勝ち切れてよかったと思いますし、今日の勝利は選手のおかげだと思っています。
引用:https://northern-happinets.com/news/detail/id=17253

最後に

宇都宮は秋田のキッド選手の3P シュートを消しに来ていた。秋田で3Pシュートを決めたのが長谷川選手、中山選手、川嶋選手だ。チーム全体で20本放ち、決めたのが4歩。しかしペイントエリア内のシュートやフリースローがまさかの100%はお見事だ。

持ち前のプレスからの早い攻撃もあり、流れるあわせも「ここにしかないパス」を出し、宇都宮のお株を奪った。秋田もこのような試合ができるということは、この先明るいと思いう。しかしそれは4連敗で培った「我慢」や競う中でよかった部分に光を当て、チームが共有できたからだと思う。加えてケンゾーHCの練習参加やアドバイスもあり、出だしからプレッシャーディフェンスに磨きをかけれたのは素晴らしかった。

もちろん比江島選手がいなかったし、宇都宮としては難しいゲームだったが、それでも秋田はとどろきアリーナで実に6年ぶりの勝利をつかんだことは、素晴らしい。これで一気にこれからの展開も楽しみになった。

油断しないで週末のアウエー新潟戦に臨んでほしい。んでねー?