東地区同率対決で勝利した富山が逆に超意気消沈させられた後味の悪さ

さていよいよここからが上位浮上となるか?重要な戦いになる。現在東地区同率4位で並ぶ富山。bjリーグ時代富山と秋田はお互いにしのぎを削り、名勝負を繰り広げた相手。できればいっしよにチャンピオンシップに行きたいところだが、それは現実的ではないのだろうか。

今期富山は京都からエースのフォワード・マブンガを獲得し、すでにオフェンス力、アシストに本領発揮している。あえて、デイビス選手のマッチアップに期待しており、止めるのを見てみたい。

またベテランの長身ガード宇都直輝選手や昨季新人王のフォワード前田悟選手らも侮れない戦力だ。

2020-21 B1第20節2月6日秋田ノーザンハピネッツVS富山グラウジーズゲーム1

秋田|12|13|13|26|=74
富山|20|15|22|17|=64

うーん、秋田は三河戦で見せたディフェンスの形がちぐはぐで、それがオフェンスまで影響し、力を発揮できないもどかしさが続いた。

確かに前から激しい守備に行ってはいるが、富山に縦の侵入を許した。

それが、秋田とすればもう少しシュートが入っていれば、リズムも良くなってはいくものの、ことごとくリンクに嫌われた。

時々なぜか秋田はこうなってしまう。特に3pシュートやペイントエリア近くのミドルシュートだ。頼みのシューター陣、古川選手、保岡選手のシュート精度が上がらずに、富山のシュート成功が際立ち、点差がついていく。

そんな中インサイトで切り込む野本選手は躍動し、チームにエナジーを与えてくれた。細谷選手を投入し、三河戦で見せた走るバスケが影を潜めてしまった。

富山にしてみればマブンガ不在で、逆にタフな相手に士気が上がった野間もしれないし、秋田は隙ができたのかもしれない。

スミス選手も存在感があった。リバウンドやゴール下で強さを発揮した。デイビス選手もマッチアップし、高さで対抗するも、幅の圧力で押しきられた。高さ対幅、重戦車なみの安定感があった。

それでも古川選手、カーター選手の3pシュート、保岡選手からコールビー選手のアリウープが決まり、17-22に詰め寄り、リードは許しているがゲームの支配で秋田に分があると思わせた時間もあった。

そんな期待を持ちつつ後半に入ると、富山はいきなり8-0のラン。

秋田の得点が停滞する。なぜだろう、リングアタックがない。それほと富山のディフェンスが厳しいわけではないのに、選択肢において、消極的なのだ。

バスケットは本当に微妙なスポーツ、その難しさを改めて感じた。

29-49と20点差が付き、今日の出来からすれば勝負あり。こんな日もあると切り捨てるしかない試合と思った。

それでも最終クオーターに秋田らしさを取り戻した。

ディフェンスのギアを上げて、できることをやった。残り3分25秒から、大浦選手3Pシュート、トラジョンを生かし中山選手のドライブ、カーター選手の3Pシュート、大浦選手のミドルと、64-72の一気に8点差に追い上げた。

秋田は明日につながるケームで締め、富山は良くないクロージングだったし、試合後のインタビューもどこか暗かった。勝利したものの、喜びは感じられず秋田の底時力に対し、得点差での油断が感じ取れた。

さあ、そして次のゲーム2はお互いとても重要な試合になる。サンロッカーズ渋谷も負けて、上位3チームがチャンピオンシップに行くために、これからはしのぎを削る試合の連続が続く。

これを制したチームが権利を手にする。果たして秋田の運命はどうだろうか?

今一度チーム一丸となったパフォーマンス、攻めるディフェンスと、走るバスケで勝ち取ってもらいたい。

→同一カード2連勝なぜできないのか?富山に対応されると負けパターン露呈でCS出場の危機