もうまぐれと言わせない東京に完勝!復帰古川、細谷、ニカ選手も寒気の出るプレーを量産した

秋田ノーザンハピネッツは昨日は76-73の3点差で惜敗。点数的には成長の度合いを示せたが、連敗だけはしてはいけない。今日は勝って競合相手に堂々と渡り合えるゲーム内容の確認になる。

2019-20 B1第10節12月8日秋田ノーザンハピネッツVアルバルク東京ゲーム2

1Q秋田20-16東京

今日のスタメンには嬉しいケガから復帰した古川選手がいた。そのいきなりトップの位置から挨拶代わりの3Pシュートを決めた。ハビエルカーター選手のスチールも飛び出し相変わらずの秋田のディフェンスは機能している。その後は東京も圧力を強め、秋田のオフェンスが決まらない時間に。

昨日の反省から秋田はディフェンスでは高い位置からダブルチームを仕掛ける。しかし東京はそのディフェンスを引き付けてノーマークを作りシュートを決める。1-3-1-の変則的なゾーンディフェンスも安藤選手のレイアップを止められない。

せっかくもらったフリースローも成功確率が低い。その悪い流れを切ったのがハビエルカーター選手の3P、細谷選手のドライブ、古川選手の3Pシュートで1点差。細谷選手の3Pで逆転した。

秋田は激しいディフェンスからのパスカットがことごとく点数に絡んでいる。東京はトップの位置からのターンオーバーが目立った。

2Q秋田21-21東京(41-37)

いきなり東京はディフェンスの圧力をあげ、秋田の24秒バイブレーションを誘発。気合いが入っている。しかし、細谷選手のニカ選手へアリウープダンクを演出。細谷選手はニカ選手に対して時々リング近くにパスを出していたので合わせのダンクを狙ってはいたようだ。今日は図ったようなドンピシャでした。

続けてリバウンド回収から伊藤選手がコールビー選手へタッチダウンパス、ダンクをぶち込んだ!いい形のオフェンス2連発で会場は一気にヒートアップした。

それでも東京の安藤選手は個人技でレイアップ。離されまいとするプライドはさすがである。すかさず秋田の中山選手もインサイドへ切り込みレイアップのお返し。

一進一退の攻防が続くと、欲しいところでハビエルカーター選手の3Pシュートが飛び出した。東京も中を責めてファールをもらいじわじわと点を詰めてくる。

残り一分で秋田の中山選手がタフショットを決めるも東京のミラン・マチュワン選手が3Pシュートを決めて4点差で後半へ。

3Q秋田18-20東京(59-57

さて注目の後半、東京は等やって点差を縮めてくるのか?秋田はどうやって点差を広げるのか?
東京はカークがインサイド中心に組み立ててきた。前半はわずか4得点だったので当然と言えば当然。秋田はファールしてフリースローであっさり同点。ミラン・マチュワン選手のミドルで逆転。思わず嫌な予感がした。

秋田は慌てて、イージーミスが多い。細谷選手のレイアップやニカ選手ワンフェイク入れてからのダンクが決まり、一進一退の展開。

ここで秋田はチームファール5。フリースローで逆転を許す。しかし今日の秋田はオフェンスで離されない。インサイドの合わせが決まっている。

終了間際、カーク選手のダンクへニカ選手が飛んでシュートは決まったが、倒れ、エンドラインからスタートさせたニカ選手に足をひっかけ転倒させた。これがアンスポーツマンライクファールとなり、ニカ選手がフリースローを決め手終了。

4Q秋田26-17東京(85-74)

東京の安藤選手のフローターシュートで同点。すると保岡選手もフローターでやり返す。これは3X3バスケの技術を感じたさらにモーションを早く知れのロングレンジの3Pシュートを決めて一気に流れを引き込んだ!そして細谷選手からニカ選手へのファーストブレイクが飛び出した。

こうなると今日の秋田は最後まで浮足立つことなく集中した。

細谷選手がミドル、3Pシュートを連続で決めた。さらに3P を沈めてたのには参った。東京の須田選手もミドル3Pシュートを決めてオフィシャルタイムアウト。

秋田はディフェンスのリズムがオフェンスに乗り移った。これ今までのチームの約束事はどうなっているのだろう?

東京がディフェンスのギアを上げてきた。エンドラインからボールを出させず、意地の4秒バイブレーションを誘発。カーター選手は怒りのインサイドレイアップでフリースローをゲット! 2点を決めて78-65。

安藤選手は又してもインサイドへのレイアップ。これ簡単に抜かれすぎ。時間もないところ無理にtポ目に行かないのも分かるが。それでも中山選手は気を抜かず、カーク選手の待つインサイドへレイアップを決めた。

サイドは時間をかけてボールを回すも古川選手がタフショットを決めて試合を閉じた。

最後に

後半は「ああ、また逆転されるのか?」などとネガティブに思ってしまい大変申し訳なかった。今シーズン東京には早くも1勝はしていたが、天皇杯バスケで叩きのめされた感があり、昨日のゲーム1も勝ち切れなかった。

しかし今日は誰か一人に頼らずに全員が得点に絡みチームとして勝利した。これがこれからの戦い方にとって秋田は東京に対してアップデートに成功した。歴史的な瞬間であります。

逆転されても、離されずについていって、また自分達が逆転できるゲーム展開に持ち込んだ!いわゆるゲーム内で修正できる能力を示せた。

なのでこれで前の勝利がまぐれとか、奇跡とは関係がなくなった。そしてこれが本当の始まりと言っていいのではないだろうか?
「強いチームは勝ち方を知っている」とよく聞きますが、それはともすれば慢心に繋がる。
やるべきことをやって最後まであきらめない気持ち、心こそ重要で、選手を信頼してチャレンジすれば報われるということなのだろう。
コートの中で古川選手が常に声をかけ合い実践する姿に心を打たれました。


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