バイウィーク明け、2026年最初のホーム。ダウナーHC体制の再スタートで、秋田ブースターは期待と不安をごちゃ混ぜにしながらCNAアリーナへ向かったはずです。
結論から言うと、前半は手応えあり。後半は現実が突きつけられた。しかも今回の敗戦は、気合とか運とかの話に逃げられません。数字がきっちり示しています。
3Pが41.9%で決まり、FTも88.9%で落ちないのに勝てない。ここが今日の一番のポイントです。外が入っても勝てないなら、勝負を分けたのは別の場所。つまりリム周り、リバウンド、そして終盤のボール管理です。
応援目線で言います。悔しい。でも、ここを直せば勝ち筋は作れる。だからこそ、甘やかさずに整理していきます。
今日の試合の注目点
このGAME1は、結果よりも中身が問われる試合でした。理由は明確で、バイウィークで積み直した守りと約束事が、本当に後半でも機能するかどうかが試される舞台だったからです。
- ダウナーHCのディフェンス再構築は本物か
- ウェッツェル復帰でインサイドの強度が戻るか
- 12点リードの試合を、秋田が締め切れるか
- 相手の修正に対して、秋田が再修正できるか
- 終盤で必要なボール運びと判断の精度
正直に言うと、前半の秋田は合格点でした。問題は後半。相手が強度を上げ、ボールが止まり、判断が遅れた瞬間に秋田が飲み込まれた。秋田が巻き返すなら、ここを変えるしかありません。
試合結果・速報
2025-26 B1 1/24(土)第19節 VS川崎ブレイブサンダース GAME1
| チーム | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | OT | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 秋田ノーザンハピネッツ | 23 | 23 | 14 | 20 | 9 | 89 |
| 川崎ブレイブサンダース | 21 | 15 | 26 | 18 | 18 | 98 |
前半46-36の12点リードから逆転負け。3Qの14-26が致命傷、延長の9-18で完全に持っていかれました。
スターティング5と起用の意味
スターターは #1マクリーン #2栗原 #10ウェッツェル #12元田 #17中山。ウェッツェルは復帰戦としては上々で、動けていました。序盤からスチールや走る姿勢が見えた時点で、会場の空気が一段上がったのを感じた人も多いはずです。
そして若手の内藤もコートへ。短い時間でも、相手のマッチアップが早めにファールを重ねたのは、川崎が勢いを止めたいという意思表示にも見えました。こういう若いエネルギーは、沈みがちな時間帯に刺さります。使いどころ次第で武器になり得る。
チームスタッツ比較 今日はここを見れば一発で分かる
| 項目 | 秋田 | 川崎 |
|---|---|---|
| 2P成功 | 17/40(42.5%) | 26/41(63.4%) |
| 3P成功 | 13/31(41.9%) | 11/31(35.5%) |
| FT成功 | 16/18(88.9%) | 13/19(68.4%) |
| リバウンド | 36(OR13 / DR23) | 41(OR13 / DR28) |
| ターンオーバー | 18 | 15 |
| ポイント・フロム・ターンオーバー | 18 | 22 |
| セカンドチャンスポイント | 10 | 22 |
はっきり言います。3Pが秋田の勝ちで、FTも秋田の勝ち。なのに負けた。つまり勝敗を分けたのは別の場所です。2P成功率の差とセカンドチャンスの失点が、今日の試合を決めた。ここを直さない限り、同じ負け方が続きます。
試合の流れ 実況感で追う
1Q、秋田は栗原のドライブで先手を取る。ウェッツェルもスチールから走り、ゴール下で存在感。バイウィークで言っていた守って走るの骨格は見えました。
ただ、川崎の津山がミドルを連発し、さらに3Pまで飛び出したところで嫌な空気。秋田の守りは相手の波を消すのが持ち味なのに、同じ人に連続でやられると相手の自信を育ててしまう。ここは守りの秋田として、早めの手当てが必要だった場面です。
2Qは良かった。川崎が守りを組み替えてきても、秋田はインサイドで押し返した。マクリーンの体を当てるプレー、ウェッツェルのドライブ、そして中山の3P。ボールが動き、人が動き、攻め手が散らばっていた時間は明らかに強い。
さらに栗原のプレッシャーが効き、ターンオーバーを誘発。秋田がやりたい形で点が取れていたから、守りの足も止まらなかった。46-36で折り返し。ここまでの秋田は、今日こそ行けると思わせる内容でした。
しかし3Q、川崎が強度を上げてきた瞬間に、秋田の歯車が狂う。ボール運びが重くなり、判断が遅れ、ターンオーバーが増える。そこからファストブレイクを許し、短時間で差が溶けていく。
守って24秒バイオレーションを取った直後に、次の守りで3Pを食らう。こういう一歩の緩みが、後半の流れを完全に相手へ渡します。秋田が詰められるときは、だいたいここです。
4Qは意地。外国籍の踏ん張りで72-68と前に出る時間があった。会場も勝ちを確信しかけたはずです。ところが川崎はリスティッチ中心に7-0のラン。72-75とひっくり返され、終盤は心臓に悪い展開へ。
残り2分台で津山のアンスポが出て、マクリーンのジャンパーで80-77。ここは勝ち切るチャンスだった。けれど川崎の3Pで同点。残り16秒、秋田ボール。試合を決めたい場面で痛恨のパスミス。オーバータイムへ。勝負の世界は残酷です。これが勝ち切れないチームの現実です。
延長の入りは悪くなかった。元田の3P、ウェッツェルのフリースローで前に出る。ここで勝ち切れたら、空気が変わったかもしれない。でも篠山の3Pで逆転されると、ターンオーバーが連鎖し、守りの戻りが遅れ、足が止まる。延長で18失点。これでは勝てません。
データで刺さる敗因 3つに絞る
- 2P成功率 42.5%対63.4% 外が入っても、リム周りで押し切られたら勝ちに届かない
- セカンドチャンス 10対22 リバウンド差以上に、拾われた後の失点が重すぎる
- ターンオーバー起点の失点 18対22 数よりも質が悪かった 後半と延長で相手を走らせた
辛口でまとめると、こうです。秋田は外の当たりを勝ちに変える土台がまだ弱い。外が入った日に勝てないのは、シーズンを浮上させる上で一番痛い。逆に言えば、ここを直せれば勝ちが増える余地があるということでもあります。
個人成績ピックアップ 叱咤激励込み
| 選手 | MIN | PTS | FG | 3P | FT | 見えたこと |
|---|---|---|---|---|---|---|
| キアヌ・ピンダー | 25:31 | 27 | 10/18 | 3/6 | 4/4 | 得点源として体を張った 勝ちに直結させたい |
| ヤニー・ウェッツェル | 31:24 | 16 | 4/10 | 1/2 | 7/8 | 復帰戦で存在感 10リバウンド級で戻ってきたのは朗報 |
| 中山拓哉 | 38:36 | 15 | 5/11 | 5/10 | 0/0 | 7アシストで組み立てたが、終盤の判断が試合を左右した |
| 元田大陽 | 23:33 | 12 | 4/8 | 4/7 | 0/0 | 外の武器が光った この脅威があると攻めの幅が広がる |
| ジャメール・マクリーン | 25:50 | 7 | 2/4 | 0/1 | 3/4 | 前半の体の当て方は良かった 終盤も押し切る形を増やしたい |
| アリ・メザー | 16:20 | 4 | 2/7 | 0/1 | 0/0 | 苦しい時間帯のボール運びが重い ここは奮起ポイント |
中山は会見で自分のターンオーバーが原因と受け止めた。これは責任感としては立派です。ただ、ここで終わったらただの反省で終わる。次に必要なのは、終盤の1本をミスしないための準備をコート上で見せること。秋田のガード陣は、狙われる立場です。狙われた上でやり切る。その姿が見えたときに、ブースターはもう一段信じられます。
そしてチーム全体で言うと、リム周りで押し負けたのが最大の痛み。2P成功率の差は、ディフェンスの秋田にとって最も許しにくい数字です。外は当たった。ならば次は、塗りつぶして勝つしかない。
GAME2へ ここを直せば勝ち筋は作れる
次の試合で変えてほしいのは、精神論ではなく具体策です。これだけは押さえたい。
- 3Qの入り3分で流れを渡さない セットを1回整理し、無理なパスを減らす
- セカンドチャンスを潰す ORを取られるなら、取られた後の守りで簡単に失点しない
- 終盤の1ポゼッションは役割固定 誰が運び、どこで受け、誰がフィニッシュするかを迷わない
- 2Pの守りを優先 外の当たり負けではなく、リム周りの失点を削る
- 外が当たる日は、なおさら勝ちに行く 今日みたいな日を取りこぼさない
応援目線で最後に言います。今日の負け方は悔しい。だけど前半の形は希望です。だから叱咤激励。勝つチームは、勝てる試合を勝ち切る。秋田が浮上するなら、まずはそこからです。
ハイライト動画
ミック・ダウナーHCコメント
前半は練習してきたことがコートで出せた。だが3Qで流れが変わり、ターンオーバーから相手に流れを渡してしまった。失点の形として相手の3Pが増えた。4Qは競れたが、シチュエーションの精度はさらに上げられる。延長は入りこそ良かったが、その後にターンオーバーとディフェンスの崩れで失点につながり、最後の2分はやられすぎた。
【1/24 VS川崎ブレイブサンダース】中山拓哉選手会見
最後は自分のターンオーバーがあり、勝ちきれなかった。前半はボールが動いて人も動いていたが、後半は動かなくなり停滞した。インサイドに入れて1on1が増えたのも要因。後半のボール運びでターンオーバーが増えたのは相手の強度もあるが、自分たちがやるべきことができていない場面が多かった。ガード陣は責任を持ってやらないといけない。
最後に
今日の敗戦は、悔しい以上に痛い。なぜなら3Pが当たり、FTも落とさず、それでも勝てなかったからです。つまり勝つための材料は揃っていたのに、勝ちに変える土台が足りなかった。
でも逆に言えば、土台を直せば勝ちが増える余地はある。前半の形をベースに、3Qの入りと終盤の1ポゼッションを修正する。セカンドチャンスの失点を削る。リム周りで押し負けない。そこまでやって、ようやく秋田の巻き返しが現実になります。
ブースターも悔しい。でも一緒に戦いましょう。次は、勝てる試合を勝ち切る秋田を見せてくれ。


