前日の福島戦はオーバータイムまで戦い抜き、そこから休む間もなく迎えた東北カップ決勝。しかも秋田は、トロイ・マーフィージュニア、栗原翼、元田大陽、中山拓哉の4人が欠場しました。
正直、ここまで条件が重なると、無理をしてまで勝ちに行く必要があるのかと思ってしまいます。それでもコートに立った9人は、そんな事情を言い訳にすることなく、前半から身体を張りました。
仙台のカルバーを簡単には自由にさせず、2Qには逆転。32-30で前半を終えた瞬間は、もしかしたらこのまま行けるんじゃないか。そんな期待を抱かせてくれる戦いでした。
ところが、後半に入ると景色が一変します。カルバーの3P、仙台の外国籍選手による外角シュート、そして秋田のターンオーバーとファウル。3Qだけで11-34とされ、前半まで握っていた流れを一気に手放してしまいました。
それでも、9人で前半を戦い抜き、仙台を本気で苦しめたことまで忘れてはいけません。55-80という結果だけでは、この試合のすべては語れないと思います。
今日の試合の注目点
- 前日のオーバータイムの疲労を抱え、9人でどこまで戦えるのか
- カルバーを中心とした仙台のオフェンスをどう抑えるのか
- 前半で見せた秋田の強度あるディフェンスを40分間続けられるのか
- ジャオ・バイチンがインサイドでどこまで存在感を出せるのか
- 9月26日の開幕戦で同じ仙台と戦うために、何を修正するのか
今日のポイントは、勝ったか負けたかだけではありません。13日後には同じ仙台と開幕戦でぶつかります。だからこそ、後半に何が起きたのかをしっかり見ておきたいゲームでした。
試合結果・速報
第14回 TOHOKU CUP 2026 supported by りらいぶ ファイナル vs.仙台89ERS
| Q | 仙台89ERS | 秋田 |
|---|---|---|
| 1Q | 21 | 18 |
| 2Q | 9 | 14 |
| 3Q | 34 | 11 |
| 4Q | 16 | 12 |
| FINAL | 80 | 55 |
| チームスタッツ | 仙台89ERS | 秋田 |
|---|---|---|
| 2P | 15/30(50.0%) | 19/34(55.9%) |
| 3P | 13/36(36.1%) | 4/29(13.8%) |
| FT | 11/14(78.6%) | 5/6(83.3%) |
| リバウンド | 39(OR13/DR26) | 39(OR13/DR26) |
| ターンオーバー | 13 | 19 |
| ペイント内得点 | 22 | 32 |
数字を見ると、意外なところもあります。秋田は2Pで55.9%、ペイント内得点も32点。リバウンドも39本で仙台とまったく同じです。
つまり、単純にインサイドでボコボコにされたわけではありません。むしろ前半までの秋田は、身体をぶつけながら仙台と十分に勝負できていました。
大きな差になったのは3Pです。仙台が13/36の36.1%だったのに対し、秋田は4/29で13.8%。さらに秋田は19ターンオーバー。ここに3Qの崩れが重なりました。
特に3Qの11-34は、開幕戦へ向けて絶対に放置できない数字です。体力が落ちたから仕方ない、では済ませられない部分でしょう。
試合内容・ゲームの流れ
1Q 仙台の7-0ランから始まったが、秋田は簡単には引かなかった(18-21)
試合開始直後、仙台はいきなりカルバーをアタックさせてきました。ブースがフォローして2-0。さらに船生のコーナー3Pなどが続き、仙台は7-0のランです。
いきなり嫌な流れでしたね。
赤穂の3Pは外れ、仙台のエルダービッチもスミスのディフェンスをかわしてインサイドへ。レイマンにはトランジションから3Pを決められ、3-12。仙台の攻撃スピードに押されかけました。
それでも、ここで秋田がズルズル行かなかったのが大きかった。
スミスがトップから3Pを決めると、ウェッツェルも3P。さらにチョルがリバウンドからゴールをねじ込み、ハイローのパスから連続得点を作ります。堀田もディフェンスで身体を張り、10-12まで戻しました。
カルバーのカットインやスチールからのシュートで再び引き離されても、ジャオがキャッチ&シュートから得点。スミスのカットイン、岩屋のドライブ、そして岡島からファウルをもらってのフリースロー。
気がつけば18-21です。
このQだけを見ると、仙台のほうが勢いはありました。でも、秋田は9人。しかも前日はオーバータイムまで戦っています。その条件を考えれば、3点ビハインドで1Qを終えたこと自体が十分に粘れていました。
2Q ジャオの身体を張った守り、スミスの高速ドライブで秋田が逆転(14-9)
2Qの入りはジャオのゴール下から。20-21。
ここで面白かったのが、ジャオとカルバーのリバウンド争いです。簡単には引かない。身体をぶつけながらボールを取りに行き、秋田が22-21と逆転しました。
岩屋のパスからウェッツェルがゴール下へ。24-21となったところで仙台がタイムアウト。秋田の守備が、少しずつ仙台の呼吸を乱し始めます。
もちろん仙台も黙っていません。カルバーがディープ3Pを沈め、また秋田へ圧をかけてきました。それでもスミスがドライブで返す。この殴られたら殴り返す感じ、見ていて熱くなります。
秋田はオンザコートワンの時間帯でも、チョルとカルバーのマッチアップを赤穂が助けるなど、チームで守ろうとしていました。チョルも一人で抱え込まず、二人で対応する場面が出ます。
こういう泥臭い守備を見ると、やっぱり秋田だなと思います。
杉浦がコーナー3Pを決めれば、堀田も3Pでお返し。赤穂がリバウンドを拾い、エルダービッチからファウルを奪います。
そして最後にスミス。
高速ドライブで仙台の守備を切り裂き、その後3Pまで決めて32-30。前半を秋田リードで終えました。
9人の秋田が、仙台を相手に前半32-30。ここには今シーズンへの期待を膨らませるだけの中身がありました。
3Q たった10分で景色が変わった。11-34の悪夢
さあ、後半です。
そして、ここから今日の試合で一番苦しい10分間が始まりました。
カルバーが3Pを連続で決めました。前半にあれだけ秋田が苦労して守っていたカルバーが、後半の入りから一気に火を吹きます。
さらにフローターまで決められ、仙台が8-0のラン。32-40。秋田はタイムアウトを取ります。
ここでスミスの3Pのリバウンドをチョルが拾ってゴール下。34-40。まだ追える。そう思わせてくれる一本でした。
しかし、仙台の攻撃の圧が落ちません。
レイマンはフリースローを一度落としたものの、自分でリバウンドを拾い、さらにパスを受けて3P。こういうところが仙台の怖さです。一度のミスで攻撃が終わらない。
秋田は13点差がついたところで再びタイムアウト。
それでもスミスがロング2、赤穂がドライブ、ジャオがミドルと、選手たちは必死に追いかけました。気持ちが切れたわけではありません。
ただ、足が少しずつ止まっていく。
そしてターンオーバーが重なります。ダウナーHCの試合後コメントによれば、3Qだけで8回のターンオーバーがあったとのこと。前日のオーバータイムからの疲労を考えると、この数字はかなり重いです。
さらに、わずか2分間で4回のファウル。これでハードに、フィジカルに守ることが難しくなったとHC自身も振り返っています。
守備で少し遅れる。ファウルになる。強く当たりに行けない。そこへ仙台の3Pが飛んでくる。
この連鎖が始まると、秋田としては本当に苦しい。
結局、3Qは11-34。前半終了時には2点リードだったのに、10分間で一気に試合の景色が変わってしまいました。
4Q 最後まで諦めなかった秋田、それでも仙台の外角が突き刺さる(12-16)
4Qに入ると、仙台はカルバーを休ませる時間帯へ。それでもエルダービッチがスチールからイージーバスケットを決めるなど、攻撃の手を緩めません。
秋田はジャオからチョルへ繋いでゴール下。45-66。
レイマン、杉浦にも連続3Pを許します。特に杉浦のコーナー3Pでは、赤穂がヘルプへ飛び込もうとしましたが、ほんの少し追いつかない。
こういう一本を見ると、前半の秋田と後半の秋田で、守備の半歩が違っていたことを感じます。
それでも最後まで戦いました。
タイムアウト後にはデザインされたパス回しからウェッツェルがダンク。さらにプレイタイム制限があった赤穂もアタックしてフリースローを獲得し、2本を決めています。
55-80。
最終的には25点差です。でも、最後までコートに立った選手たちが諦めていたようには見えませんでした。むしろ、そこまでやっても届かなかった仙台の攻撃力を、こちらがどう受け止めるかが今後の課題になった試合です。
数字で見る敗因。リバウンドでは負けていないのに、なぜ25点差になったのか
今日のスタッツで最初に目につくのは、やはり3Pです。
| 項目 | 仙台 | 秋田 |
|---|---|---|
| 3P成功率 | 13/36(36.1%) | 4/29(13.8%) |
| ターンオーバー | 13 | 19 |
| リバウンド | 39 | 39 |
| ペイント内得点 | 22 | 32 |
リバウンドは同じ39本。ペイント内得点は秋田が32点で、仙台の22点を上回っています。
だからこそ、25点差という結果が少し不思議に見えるんですよね。
その答えの一つが3Pです。
仙台は36本打って13本成功。秋田は29本打って4本です。もちろん、3Pだけで勝敗が決まるわけではありません。ただ、後半に仙台が外から次々と決めてきたことで、秋田の守備位置が広がりました。
中へ絞れば外を打たれる。外へ出ればインサイドへ入られる。さらに秋田がターンオーバーをすれば、守備へ戻る時間もなくなる。
これが一番怖いところです。
そして秋田の19ターンオーバー。仙台より6つ多い数字です。ここで問題なのは、単にミスの数が多かったことではありません。ターンオーバーの直後に仙台へ走られ、秋田が守備の形を作る前に次の攻撃を許してしまったこと。後半に仙台の3Pが増えた背景には、こうしたボールの失い方もあったと思います。
リバウンドでは互角、2Pでは秋田が上。それでも負けた理由は、後半のターンオーバーとファウルから守備の強度を失い、仙台の3Pを許したことにあります。
ここは「疲れていたから仕方ない」で終わらせたくありません。
むしろ開幕戦も同じ仙台です。今日の失敗を、次はどう減らすのか。そこまで考えてこそ、この決勝の敗戦に意味が出てきます。
今日のスポットライト スミスは頼れる柱、そしてジャオは本当に秘密兵器になれるのか
スミスの16得点11リバウンドは、苦しい秋田を支えた
今日のスミスは32分14秒で16得点、11リバウンド、2アシスト。
前日の準決勝では29得点を叩き出したスミス。そう考えると、今日の16得点だけを見れば少し落ち着いたようにも見えます。
9人しかいない状況で、外国籍選手を含めて相手と身体をぶつけながらリバウンドを拾う。外からシュートを打つだけではなく、ゴール下まで入ってくる。
さらに2Qの高速ドライブと3Pは、まさに秋田が苦しい時間帯に欲しい得点でした。
ただ、開幕戦を考えるなら、スミス一人に背負わせすぎるのは危険です。
相手がスミスを止めるために守備を寄せてきたとき、誰が空いたスペースを使うのか。そこが次の課題になります。
岩屋頼の6アシスト。苦しい週末が若手を一段押し上げる
岩屋は28分32秒で5得点、2リバウンド、6アシスト。前日の福島戦でも7アシストを記録しています。
これはかなり面白い数字です。
ダウナーHCも試合後、岩屋について今日だけでなく昨日も良いパフォーマンスだったと評価しています。
もちろん、今日の2ターンオーバーは減らしたい。試合を作る立場だからこそ、ボールを失ったときのダメージは大きくなります。
でも、9人しかいないからこそ若手がこれだけ長い時間を経験できたのも事実です。
プレシーズンだから経験できることがある。苦しい状況だから見える景色もある。ここは開幕戦で必ず生かしてほしいですね。
ジャオ・バイチンは秋田の秘密兵器になれるのか
そして、やっぱり気になるのがジャオです。
今日のジャオは21分52秒で8得点、2リバウンド、1アシスト。数字だけなら、ものすごいインパクトを残したわけではありません。
ただ、私はまだこの選手を数字だけで判断する段階ではないと思っています。
2Qにはカルバーとリバウンドで競り合い、ゴール下でも身体を張りました。さらにミドルも決めています。一方で、3Qにはゴール下で決め切れない場面もありました。
本人も試合後、決め切れなかったことは認めたうえで、大事なのはメンタリティで、攻め続けることだと話しています。
ここは期待したいところです。
新しい環境に来て、まだチームとの呼吸を合わせている段階。そこから日本のバスケットに慣れ、ウェッツェルやチョル、スミスとの連携が深まれば、今日とは違う顔を見せる可能性があります。
特にBプレミアでは、ビッグマンとのマッチアップが重要になります。秋田が苦しいときに、インサイドで身体を張れる選手がいるだけで守備の選択肢は増えます。
さらに、ジャオ本人が言った「リバウンドで勝つ」という意識。これを開幕戦で本当に数字にしてほしい。
私は、ジャオが今後の秋田にとってかなり重要なピースになると見ています。今日の8得点だけではなく、リバウンド、ゴール下の強さ、そしてミドルまで含めて、チームの中で何を増やせるか。その成長次第では、ジャオは本当に秋田の秘密兵器になってくれるかもしれません。
ミック・ダウナーHCが語った後半失速の原因。開幕戦までに何を変えるのか
試合後のダウナーHCの言葉を聞くと、3Qに起きたことがさらに整理できます。2分間で4回のファウル、そして3Qだけで8回のターンオーバー。HC自身も、この二つが重なることで悪い流れが生まれたと振り返りました。
特に3Qのターンオーバーは8回。そこへファウルが重なったことで、ハードにフィジカルなディフェンスができなくなったと振り返っています。
これは、今日の試合を見ていても感じたところです。
秋田は前半、身体を当てて守れていました。カルバーにも簡単にはやらせない。仙台の選手がドライブしてきたところにも、後ろから別の選手が寄る。
ところが後半は、その一歩が遅れる。
ファウルを恐れて守備が甘くなれば、仙台のシューターは気持ちよく打てます。逆に強く行けばファウルになる。その難しいところを、今度はチーム全体でどう解決するか。
ダウナーHCは新シーズンに向けて、出られる選手を増やすこと、そして相手の攻撃を分析したうえで守備で決めたことを遂行することが大事だと話しています。
ここは非常に重要です。
開幕までに全部を完璧にする必要はありません。でも、少なくとも「こう守る」と決めたことを40分間続けられるチームにはしてほしい。
今日の後半は、その部分が仙台に上回られました。
ならば、次は秋田が上回ればいい。
ミック・ダウナーHCコメント
<試合の総括>
1つの原因としては、2分間で4回ファウルをしてしまったことだと思っています。そこからハードに、フィジカルにディフェンスができなくなってしまったのが1つの原因です。それに加えてターンオーバーです。第3クォーターで8回してしまったと思うのですが、その2つがあるとすごく難しくなってくると思います。最初の2分から4分の間で無駄なターンオーバーがあり、それにファウルも重なると悪い流れが発生してしまうので、そこが原因だと思っています。
また、今のロスター全員が出られない状況についても触れ、若手にとっては良い経験になっている一方、全員が出られない状況で勝つことの難しさを語りました。そのうえで、ブースターに今後もサポートし続けてほしいと呼びかけています。
そして岩屋については、今日の6アシスト2ターンオーバーだけでなく、前日の試合でも良いパフォーマンスを見せたことを評価しています。
ジャオ・バイチン選手コメント
第3クォーターにゴール下で決め切れなかったことについて、ジャオは決め切れなかったのは事実と認めながらも、大事なのはメンタリティであり、攻め続けることが大切だと話しました。
そして仙台との開幕戦については、まず勝ちたいと明言。試合結果だけではなく、リバウンドで勝つなど、さまざまな局面で勝つことを意識したいと語っています。
この言葉は、今日の試合を見たあとだからこそ響きます。
リバウンドは39-39で互角でした。だからこそ開幕戦では、今度は39-39を40-35、45-38のように、目に見える形で上回ってほしい。そういう小さな勝負を一つずつ積み重ねることが、最後の勝利へ繋がります。
9月26日の開幕戦へ。秋田がこの13日間でやるべきこと
東北カップの決勝は終わりました。
でも、秋田にとって仙台との本当の勝負は、むしろここからです。
9月26日、同じゼビオアリーナ仙台でB.PREMIERの開幕戦を迎えます。
| 項目 | 開幕戦 |
|---|---|
| 日程 | 2026年9月26日(土) |
| 会場 | ゼビオアリーナ仙台 |
| 対戦相手 | 仙台89ERS |
同じ相手、同じ会場です。
だからこそ今日の敗戦は、ただ悔しがって終わるわけにはいきません。
まずは怪我人の回復。これはチームだけではどうにもできない部分があります。無理をして戻すのではなく、出られる選手を増やすことが最優先でしょう。
次に、3Qのターンオーバーです。
8回という数字は重い。特に立ち上がりの2分から4分で無駄なミスを減らすこと。ここは意識一つで変えられる部分もあります。
そしてファウル管理。
守備強度を落とさず、それでも無駄なファウルを減らす。簡単な話ではありませんが、ここを乗り越えないと仙台のような攻撃力のあるチームには苦しくなります。
最後に3Pです。
今日の4/29という数字を、開幕戦でそのまま繰り返すわけにはいきません。ただ、3Pの成功率だけを上げようとするのも違います。まず良いシュートを作ること。スミスや岩屋のドライブから外へ展開し、ウェッツェルや赤穂、堀田らが気持ちよく打てる形を増やしたい。
そしてジャオ。
今日の敗戦を本人がどう消化して、2週間でどこまでチームに馴染むのか。ここはかなり楽しみです。
9月26日は今日の続きをする日ではありません。今日見つかった弱点を潰し、前半で見せた秋田の強さを40分間続けるための新しいスタートです。
最後に
55-80。
スコアだけを見れば、悔しい敗戦です。
しかも決勝です。東北カップを最後に掲げるところまで行きたかった。前半32-30までリードしただけに、3Qの11-34は余計に悔しい。あの10分間がなければ、と考えてしまうのも仕方ありません。
でも、私は今日の秋田を全部否定する気にはなれません。
前日のオーバータイムから、4人を欠いて9人で戦った。それでも前半は仙台の攻撃を抑え、カルバーを簡単には自由にさせず、リバウンドも互角。2Qには逆転して32-30まで持っていきました。
これは立派な材料です。
ただし、ここからは甘くしたくありません。
3Qの8ターンオーバー、2分間で4ファウル、そして仙台の3P攻勢。ここは開幕までに修正しなければならない。頑張ったからOKではなく、同じことをもう一度やらないために、この敗戦を使ってほしいです。
スミスには今日の11リバウンドのような泥臭さを。岩屋には6アシストの勢いを、そこにもう一段の安定感を。ウェッツェルにはインサイドでの存在感をもっと。そしてジャオには、今日の悔しさをゴール下で叩き返してほしいです。
ジャオ本人も言っていました。「次の試合はリバウンドで勝つ」と。
こういう言葉、私は好きです。
勝つというのは、いきなり全部を完璧にすることではありません。ルーズボールを一つ拾う。リバウンドを一つ多く取る。余計なターンオーバーを一つ減らす。ヘルプの一歩を早くする。
そういう一本一本が積み重なって、最後にスコアボードの数字になります。
13日後、また仙台です。
今度は東北カップの決勝ではありません。B.PREMIERの開幕戦です。
今日の55-80を、ただの悔しい思い出にするのか。それとも、9月26日に仙台を倒すための材料にするのか。
そこは選手たちに託したい。
そしてブースターも、ここからまた一緒に行きましょう。苦しい状況だからこそ、声が必要です。
前半に見せたあの守備。スミスのドライブ。岩屋のパス。ジャオの身体を張ったリバウンド。ウェッツェルのダンク。
あの瞬間の秋田は、ちゃんと強かった。
ならば次は、それを40分間にするだけです。
9月26日、今度こそ仙台に勝ちましょう。
一つずつでいい。今日負けたところを一つずつ取り返して、開幕戦の勝利へ繋げてほしいです。
秋田ノーザンハピネッツの新しいシーズンは、もうすぐ始まります。
そして今度は、笑って帰りたいですね。
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