東北カップ3位はB3岩手がB1北海道を破る大金星を挙げた。もちろん、プレシーズンゲームではあるが、大いに励みになるだろう。秋田と渋谷は開幕戦2節で対戦する。その意味において重要な試合になる。ただ渋谷は今日スコアラーのケリー選手が出ない。

東北カップ試合結果・速報

岩手92-87北海道
東北カップ決勝9月19日秋田ノーザンハピネッツVSサンロッカーズ渋谷
秋田|31|16|20|28|=95
渋谷|18|15|21|21|=75

秋田は序盤から最高のオフェンスを披露した。ここまでスムーズなパス回しやジュートセレクションが成功するのは、初めてではないだろうか?練習してきたことが全部出ている感じがした。

お互いディフェンスは激しいチーム。しかしゲームの入りは渋谷はゾーンを敷いた。それを長谷川選手が切り込んでジャンパーを決めると、プレッシャーを強めパスミスを誘う。さらにキックアウトからコーナで待つカンター選手へ3Pシュートをアシストし、あっさりゾーン攻略した。

この上ない流れをつかんだ秋田はインサイド、アウトサイドとバランスよく加点していく。今まで苦しんだ2試合のウップンを晴らすかのようだった。

秋田の両外国籍選手も連携が良くなり、攻守にリズムよく持ち味を発揮した。

キッド選手の3Pシュート、ミドル、もシュートタッチよく決まった。ほんと、シュートがうまい選手なんだなと思わせる。視野も広くアシストもいい。スルスルと仕事をこなす器用な選手だ。

カンター選手もエンジン全開、オールラウンダーの片鱗を見せた。りバントも強いし、インサイドアタック、ゴール下のしつこさ等、状況判断が素晴らしい。それがいかにも献身的なのだ。

「俺が、俺が」という自我がなく、どうやって貢献するか?常に考えている。おかげで日本人選手の得点も伸びている。まさにチーム全体でプレッシャーをかける。

渋谷もなんとか一桁点差まで、9点差まで追い詰める。これまでの秋田ならば、そこでターンオーバーを繰り返したり、タフショットを外したりして、逆転を許す展開もあった。

しかしタイムアウト明けの秋田の戦術は、個人の強みを冷静に生かすことだった。落ち着いて、フリーの選手にパスを供給することで、カンター選手、田口選手の2発の3Pシュートで62-46と流れを引き戻した。

勝負の4クォーターは13点差。お互い良い流れを作るところで、踏ん張る展開。ベンドラメ選手のジャンパーやマカドゥ選手のゴール下で69-60の9点差にした。しかしここでも秋田はキッド選手のジャンパーとベンドラメ選手のミスマッチをついてゴール下をくぐり抜けて、ねじこんだ。その試合巧者ぶりを発揮した場面だった。9点差を13点差にし手からは、一気に他の選手が、オフェンスで圧倒した。

でもあえて日本人選手のMVPは切り込み隊長の長谷川選手です!最後レイアップでプッシングの危険なファールを受けた後も、レイアップ、バックシュートやダメ押しの3Pシュートで締めくくった。驚異のパフォーマンスは目に焼き付いた。秋田の危険な導火線になった。

秋田の勝利は決してだれか決定的なスコアラーの活躍で勝つのではなく、チームとして分厚い攻撃が可能となっていることだ。状況判断でやるべきことを共有し、シュートセレクションを選ぶ。

そんな練習をしてきたのだろう。

これは昨シーズンCSで悔しい思いがあり、積み上げてきたものもあるのだろう。だから今シーズンは今までと何かが違うのだ。マインドセットができていて、体も強くなり動けている気もする。

それが今の時期に、第一段階として東北カップを制することができたのは、本当に喜ばしいことだと思う。もちろんこの先もタフな試合があるし、いつもうまくいくとは限らない。

しかし謙虚に反省し、学びながら成長の階段を上りそうな予感を感じる、そんなシーズンになりそうだ。短期契約をしてくれたクロフォード選手にも感謝したいし、新しいセンターの合流も楽しみだ。

そんな秋田が強豪をとどんな試合をするのか?もうすぐに見れるのだから、、。

ケビン・ブラスウェルHC代行コメント

今日の試合に関しては、得点は95点取れて、失点は75点に抑えられたので、チームの出来に関してコーチの立場として何も言うことはありません。

プレシーズンゲームは開幕に向けてのチームの準備期間でしたが、この10日間で人数が揃って練習ができた中で、この東北カップを迎え、チームが成長できたのがしっかり結果として見えたことが一番の収穫だったと思います。
引用:https://northern-happinets.com/news/detail/id=17055