【最下位ハピネッツ】バイウィークで何を変えられる?代表2人不在の中で「反転攻勢」への条件を本気で考える

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秋田ノーザンハピネッツが、東地区最下位という現実の中で迎えるバイウィーク。正直、ブースターのメンタルもだいぶ削られていますよね。「代表クラスのビッグマンが2人もいるのに、なぜここまで負けるのか」「このままじゃピンダーもウェッツェルも引き抜かれるんじゃ…」と、試合がなくてもモヤモヤが止まらない期間だと思います。

しかもそのバイウィーク中、その2人はそれぞれの母国代表に選出されてチームを離脱。「一番大事な立て直し期間に、チームの軸が練習にいない」という、なかなかハードモードな状況です。

ただ、暗い話をするためだけのバイウィークじゃつまらない。この記事では、ハピネッツ応援目線でありながら、あえて少し辛口も交えつつ、「今やるべき現実的な立て直し」「フロント・コーチ・選手・ブースターそれぞれができること」を整理します。バイウィーク明けの宇都宮2連戦、そして仙台との東北ダービーを“反転攻勢のスタートライン”にするためのヒントを、一緒に言語化していきましょう。

代表クラス2人いるのになぜ最下位?ハピネッツの現状整理

成績と内容がかみ合っていない「苦しいシーズン前半」

まずは冷静に現状確認から。ここまで秋田ノーザンハピネッツは東地区最下位に沈み、得失点差も大きくマイナス。点が取れない試合、ディフェンスが崩壊する試合、その両方が出てしまっているのが正直なところです。

「代表クラスのインサイドが2人いて最下位」という事実は、全国から見てもインパクトがあります。人材だけ見ればB1でも十分プレーオフを狙えるポテンシャルがあるのに、現実の順位は残留争いゾーンというギャップが、ブースターの不安をさらに増幅させているんですよね。

ただし、試合内容を細かく追っていると、「やることをやれている時間帯」と「一気に崩れてしまう時間帯」の差が激しいのも分かります。群馬戦のどん底から、選手ミーティングを経て横浜をホームで撃破したように、整ったときの秋田のディフェンスとエナジーは、まだまだリーグに通用する力を持っています。

ケガ人とロスター事情が重なった“負のスパイラル”

成績不振の背景には、ケガとロスター問題も無視できません。田口、栗原というシューター陣が長期離脱し、ライスナーも不在、さらにピンダーもコンディション不良で出られない時期が重なりました。インサイドとアウトサイドの要を一気に失った形で、「誰が点を取るのか」「誰がスペーシングを作るのか」が明確でない時間帯が増えたのは事実です。

そこに代表招集が追い打ちをかけ、バイウィーク中の練習でさえフルメンバーが揃わない。チームとしての完成形が見えないまま、負けが積み上がっていくシーズン前半だったと言えるでしょう。

もちろん、これを「全部ケガのせい」にしてしまうのは簡単です。でも、ケガがあろうが代表招集があろうが、シーズンは待ってくれません。だからこそ、このバイウィークで「言い訳をやめて、今いるメンバーでどう勝つか?」を本気で突き詰める必要があります。

バイウィーク中にできること・できないことを割り切る

ピンダー&ウェッツェル不在はマイナスだけではない

バイウィーク中、キアヌ・ピンダーはオーストラリア代表、ヤニー・ウェッツェルはニュージーランド代表に選出され、FIBAのWindow期間でチームを離れます。これはクラブとしても誇りであり、プレーヤーとしても大きなチャンスです。

もちろんチーム練習としてはマイナスです。「反転攻勢の鍵を握る2人がいない中で、どうチームを作り直すか」という難題を突き付けられているのは間違いありません。ただ、見方を変えれば、日本人選手やローテーション下位の選手にとっては、「自分の役割を一段階上げる練習ができるチャンス」でもあります。

インサイドに絶対的なターゲットがいない分、ボールを動かしながら全員で点を取りに行くオフェンスを練習できる。ディフェンスでも、ビッグマン頼みではなく、ペリメーターから相手のリズムを崩す意識を徹底しなければいけません。これは、シーズン後半の「厚み」につながる大事な時間です。

日本人選手中心で積み上げたい3つのテーマ

では、代表組不在のバイウィークで、具体的にどんな練習テーマを積み上げるべきか。個人的には、次の3点に集中してほしいと感じています。

1つ目は、ガード陣のゲームコントロール力向上。メザー、中山、高比良、相原らが、状況に応じてペースを上げ下げしながら、誰にボールを集めるのかをはっきりさせること。2つ目は、オフボールの動きの質を上げること。シューター不在だからこそ、カッティングやスクリーンから簡単なレイアップを増やしたい。

そして3つ目は、ディフェンスリバウンドの徹底です。サイズで勝てないなら、ポジショニングとボックスアウトで勝つしかない。代表組が戻ってきたとき、彼らが楽にリバウンドを取れるような「土台」を、日本人ビッグやウイング陣がこの期間に作れるかどうかが、シーズン後半の勝率を大きく左右します。

守備アイデンティティの再構築が最優先テーマ

高比良ミーティングと横浜戦に見えた「やればできる」ディフェンス

群馬戦での連敗後、高比良の呼びかけで選手同士が集まり、自分たちのディフェンスを見つめ直したという話が出ていましたよね。その結果として迎えたホーム横浜戦では、ロースコアに抑え込む「秋田らしいディフェンス」で勝ち切ることができました。

この流れから分かるのは、「ハピネッツは、やろうと思えばまだ守れるチームだ」ということです。問題は、それを40分間・複数試合に渡って続けられていないこと。ディフェンスは戦術以上に“心”の部分が大きいので、誰か一人がサボると一気に崩壊してしまいます。

バイウィーク中は、再びこの「個人がディフェンスに責任を持つ」というテーマを、練習の最初から最後まで徹底してほしいところです。1対1で抜かれたときのヘルプローテーション、ピック&ロールへの対応、スイッチ後のマッチアップ整理など、「分かっているけど、試合で徹底できていない部分」にもう一度フォーカスする時間にしてほしいですね。

長崎戦で露呈した“ほころび”をどう埋めるか

横浜戦で一度は浮上のきっかけを掴んだものの、西地区首位の長崎ヴェルカ相手には、ディフェンスのほころびを容赦なく突かれました。3Pが入らないオフェンスの苦しさに加えて、ブラントリーやイ・ヒョンジュン、馬場に次々とビッグショットを決められ、点差がみるみる開いていく展開。

言い方は厳しいですが、「B1西地区首位に、今の完成度のハピネッツがそのまま通用するはずがない」という現実を突きつけられた形です。だからこそ、この負けを「ただの惨敗」で終わらせるのか、「Bプレミアを見据えたチーム作りの課題一覧」として消化するのかが、クラブとしての分かれ目になります。

長崎戦でやられたシーンを切り取れば、修正ポイントはたくさんあります。トランジションディフェンスの戻り、キックアウト3Pへのローテーション、ミスマッチになったときのスイッチの徹底など。動画を止めて一コマずつ確認し、「なぜやられたのか」を言語化して共有することが、このバイウィーク中のディフェンスミーティングで一番大事な作業だと思います。

バイウィーク明け3試合は“ミニCS”と思って戦え

宇都宮ブレックス2連戦は「内容重視」で評価したい

バイウィークが明けると、待っているのはアウェー宇都宮ブレックスとの2連戦。東地区の強豪であり、ディフェンス・リバウンド・試合運びすべてにおいて完成度の高いチームです。正直、今の順位や勢いだけを見れば、秋田がここで2連勝するシナリオはかなりハードルが高いと言わざるを得ません。

だからこそ、この2試合は「内容重視」で見たい。点差以上に、40分間の中でどれだけ自分たちのディフェンスルールを貫けるか、代表帰りのピンダー&ウェッツェルをどうゲームに組み込めるかがポイントです。

たとえ結果が1勝1敗、あるいは2連敗だったとしても、内容として「これは後半戦につながる負けだった」と言えるゲームにできるかどうか。ここで宇都宮に“いい負け方”をしておくことが、実はシーズン終盤の勝ち方につながっていくと感じています。

ホーム仙台戦は東北ダービー以上に「反転の象徴」にすべき一戦

宇都宮2連戦のあとに控えているのが、ホームでの仙台89ERS戦。東北カップでは秋田が優勝し、プレシーズンの時点では「秋田の方が一枚上か?」と感じていたブースターも多かったはず。しかし、レギュラーシーズンが始まってみれば、仙台は東地区中位で健闘し、秋田は最下位に沈んでいる。この差をどう受け止めるかが、この試合の裏テーマでもあります。

仙台は今季、大型補強を行い、東地区で当確を狙う布陣を整えました。一方で秋田も、代表クラスのビッグマン2枚を含むロスターで「勝ちにいくシーズン」を掲げていたはず。その2チームの差が、東北ダービーという形で目の前に突きつけられるわけです。

だからこの試合は、「負けたら本当にシャレにならない」一戦。順位表だけではなく、クラブとしての未来像、補強の方向性、ブースターへのメッセージ…すべてがここに乗っかってきます。バイウィーク中の積み上げが、本当に正しかったのかを証明する意味でも、仙台戦は絶対に落としたくないゲームです。

フロントとファンにできることを考える

補強・契約・コーチング…クラブの危機管理はこれから問われる

成績がここまで苦しくなると、どうしても「HC更迭」「選手の契約解除」「新外国籍の補強」といった話がファンの間で出てきます。感情的に「誰かを代えろ」と叫ぶのは簡単ですが、現実的には、契約・予算・マーケットの状況など、見えない要素が山ほど絡んできます。

とはいえ、今の成績と内容が続くようなら、フロントとして何らかの“手当て”が必要になるのも事実です。シーズン中の大幅なテコ入れがいいのか、今季は我慢してオフに大改革をするのか。その判断基準やクラブとしてのビジョンを、できる範囲でブースターにも示してほしいところ。

「Bプレミア参入クラブとして、数年単位でどんなチームを作ろうとしているのか」「ピンダーやウェッツェルのような代表クラスの選手を、どうやって秋田に残していくのか」。フロントの危機管理能力と発信力が、これからますます問われていくフェーズに入っています。

Bプレミア時代に向けて、ブースターは何をすべきか

ブースター側としてできることも、実は少なくありません。成績が落ち込んでくると、どうしてもSNSが荒れがちになりますが、ネガティブな空気が広がると、選手やクラブにもダメージが大きくなります。もちろん、問題点を指摘したり意見を出したりすること自体は大事ですが、「叩くだけ」で終わってしまうと、クラブも改善の方向性を見失ってしまいます。

大事なのは、「どこが良くて、どこを直してほしいのか」を具体的に言語化することだと思います。「ディフェンスを頑張れ」ではなく、「ピック&ロールのスイッチが遅れている」「リバウンドのボックスアウトを全員でやってほしい」など、プレー内容に踏み込んだ応援や指摘が増えれば、クラブ側も改善策を打ちやすくなります。

そして何より、アリーナに足を運び続けること。観客動員はBプレミア時代のライセンスにも直結する部分です。勝っているときだけ満員になるクラブではなく、苦しいときこそ支え続けるクラブでありたい。そんな雰囲気を、秋田のバスケ文化として残していけたら最高ですよね。

まとめ:まだ手遅れじゃない。バイウィークから「物語」を始めよう

ここまで、秋田ノーザンハピネッツのバイウィークをめぐって、かなり踏み込んだ話を書いてきました。最下位という現実、代表組不在の練習、ケガ人だらけのローテーション、西の強豪に叩きのめされた長崎戦…。材料だけ見れば、ネガティブな要素の方が多いかもしれません。

それでも、まだシーズンは前半戦。「ここからどう物語をつくるか」は、選手・コーチ・フロント、そしてブースターの手の中に残されています。高比良の呼びかけで守備を立て直した横浜戦のように、チームが一つになれば、まだまだリーグを騒がせることはできるはずです。

バイウィークは、ただの「お休み」ではありません。宇都宮2連戦と仙台戦という“ミニCS”に向けて、秋田が本気で変わるための準備期間です。代表帰りのピンダー&ウェッツェルが、より完成度の増した日本人ローテと合流できるのか。ディフェンスアイデンティティを取り戻し、「秋田らしいしつこさ」をコートに取り戻せるのか。

ブースターとしてできることは、試合がなくても意外とたくさんあります。動画を見返して課題と良かった点を整理するのもいいし、仲間とああでもないこうでもないと語り合うのも立派な“準備”です。ここからの一勝一勝に意味を持たせるために、まずはこのバイウィークを「物語の第2章のスタート」として、一緒に見届けていきましょう。

そして、アリーナで、配信の前で、また全力で叫びましょう。「秋田ノーザンハピネッツ、ここからやり返したぞ!」と言える日を信じて。

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