Bリーグでは、B1各地区上位2チーム計6チームに加え、各地区3位以下のうち勝率上位2チームがワイルドカードとしてチャンピオンシップに進出する。現在3位以下では渋谷、島根、川崎、広島、秋田、群馬、佐賀まで2ゲーム差の大混戦の状況だ。
秋田にも十分に可能性はある。是非とも自力で決めてもらいたい。
秋田のCSカムバックへの条件とは、一つも落としてはいけないが、それは無理。まず下位チームには絶対に取りこぼしは許されないと思う。
秋田はこのバイウィークでは選手は完全休養と、戦術の確認が行われている。ケガのザック選手が復帰する見込みだ。このところチームのディフェンスはゲーム1で不安定な部分があったがゲーム2では修正できているので、安定傾向にあると思う。
オフェンスはゲームの入りの悪さは無くなっては来た。三河との試合でも内外の攻めのバリエーションがあった。とはいえ、ベンチメンバーが出ると停滞した時間もあった。
古川選手と田口選手が復調したのは大きい。しかし３Pはやはり水物。相手の３Pが爆当たりするときもある。そこはリバウンド勝負になるので、ザック選手がカムバックしたのも大きい。
秋田はチームで勝負するチーム。PGとして熊谷選手がゲームコントロールする。相手とのずれを見極めて選手を動かすプレーに幅が出てきたし、自らもペイントに仕掛けたり、しれーっと３Pを打つ。そのリズムは相手の脅威に成長しつつある。
あと期待したいのが長谷川選手だろう。熊谷選手を意識しているんのか？ベンチメンバーの出場なのだが、肩に力が入りすぎているような気がする。ディフェンスが空回りして、ターンオーバー、流れを悪くしていることが多くなった。
彼の持ち味のペイントアタックも出なくなった。相手チームがファール4でボーナスタイムの時は果敢にアタックし、2スローで助けてくれたゲームが何度もあった。
なのにせっかくペイントに侵入したのに、タフショットのフローターは相手の脅威になっていない。彼はまず、ペイントアタックでその日の調子がわかる。なので素直に自分の強みを振り返ってほしい。そうすることで３Pも入ってくると思うからだ。
彼も間違いなく、秋田の戦術を体現できる選手だ。他のチームにも同じような背の選手、スピードで活躍する選手に引けを取らない素質があるので、もう一段の成長を待ち望んでいる。
ケンゾーHCの評価！
そうですね。長谷川選手は2番が一番いいと思っています。
宮本質問： 2シーズン前に長谷川選手が前田HCと話をして、「このサイズだと1番もできた方がいい」ということで1番にトライし始めましたよね？
前田答え： そうです。彼に関しては、僕自身も正直、試行錯誤なところがありました。すごくユニークな選手だと思っていて、ディフェンスが素晴らしいのは誰もがわかるところですけど、あのスピードを持っていてペイントに入っていける。シュート力もあり、得点力の高い選手です。
ただサイズは大きくないので、ポイントガードができないとマッチアップ的に難しい場面が絶対にあると思っていました。そういうことを踏まえて試行錯誤する中で、これも長崎戦がわかりやすいですけど、彼には2番としてディフェンスとゴールへのアタックに特化してもらった。
相手の目線に立つと、やっぱりその時の長谷川暢を止めるのは難しいと感じました。
