今日の試合の注目点、
アウェー岡崎で迎えた第2節GAME2。前日は劇的な逆転勝利で今季初白星をつかんだ秋田ノーザンハピネッツでしたが、この日は76-94でシーホース三河に完敗。立ち上がりのシュートの精度、相手の“止まらない”ボールムーブ、そしてピック&ロールからの外展開——三河の良さを存分に浴びた90分間でした。ただし落ち込む必要はありません。敗戦の中にも「やれば変わる」項目は山ほどある。この記事では、ブースターの皆さんが知りたい“現実”と“処方箋”を、応援目線×辛口で整理します。結論:速くても雑にしない。0.5秒の意思決定とゾーン攻略の再現性——この2つを持ち帰れば、10月の強豪ラッシュは必ず乗り切れます。
試合結果・速報
2025-26B1第2節10月12日秋田 VS三河
節 | 会場 | 最終スコア | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | トピック |
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第2節 GAME2 | 岡崎中央総合公園総合体育館 | 秋田 76 – 94 三河 | 15 – 24 | 17 – 19 | 23 – 29 | 21 – 22 | 三河の外展開&テンポに苦戦/秋田は得点源が偏在 |
実況感重視:ゲームの流れ(臨場感まとめ)
■ スタメン/前提
秋田の先発は#6赤穂、#10ウェッツェル、#12元田、#22メザー、#25ピンダー。ベンチには復帰合流の中山も控え、前日の勢いをそのままリンクさせたい一戦でした。
■ 1Q(15-24):イージーを落とし、相手は速い
入りはウェッツェルのゴール下から。ただ“入れたい”イージーが幾本かこぼれて流れを掴み損ねます。三河はディフェンスリバウンドからの早いプッシュでペイント侵入→外へ展開。秋田は田口の3Pが2本決まり最低限の火は灯るも、角野やガードナーも外を決めてリードを広げられる。「速いけど雑じゃない」三河のテンポが、最初の分岐点でした。
■ 2Q(17-19):ウェッツェル起点で“重さ”を作るが…
ウェッツェルのディープポジション取り、ピンダーのタップで押し返すシーンは増加。メザーのフローターも顔を出し、コーナーでは田口がC&Sを沈める。ただ、ガードナーのポスト起点→外への再配球が止まらず、西田・角野らのスポットアップに後手。オフェンスの選択の質で三河が上回り、前半はダブルスコア手前の重たい展開。ピンダーはアールアピールで笛が吹かないことでレフリーと戦っていてフラストレーションをためている。田口がコーナー3Pをきめ26-34.田口13得点得点の半分を上げている。
⇒秋田と三河は同じ10人で得点しているのが三河8人、秋田は4人しかいない後半はこれを改善できるか?レフリーと戦わない。
■ 3Q(23-29):点の取り合い、しかし“良いオフェンスから良いディフェンスへ”の循環で差
秋田はライスナーのカットイン、ピンダーのアジャストで反撃。けれど三河は良いオフェンス→守備強度UPの循環で波を継続。極めつけはガードナーの節目の3P。秋田もボール奪取から速攻を出すが、戻りの一本が足りず再び二桁差へ。
■ 4Q(21-22):反撃ムードも、最後は再び中へ
ウェッツェルの押し込み、ピンダーのインサイドアタック、中山の3Pで空気が変わりかける。それでも終盤は再びガードナーのペイントワークに手を焼き、気づけば最大19点差。三河は最後までボールを止めず、全員が同じ方向を向いたバスケで試合を締めました。秋田は外国籍の個が単発に終わり、エナジーの連鎖に繋げられずタイムアップ。
勝敗を分けた“5つの現実”
1) 0.5秒の意思決定の差
三河はキャッチ→0.5秒で判断(パス/ドライブ/ショット)。秋田は「持ちすぎ」の場面が散見され、ショートロール→再配球までのテンポが鈍化。結果、相手のヘルプが間に合い、タフショットが増えました。
2) ピック&ロール→外展開の“止まらなさ”
ガードナーのポスト&ショートロールに対し、弱サイドのタグ/Xアウトがワンテンポ遅れ。角野・西田のスポットアップを“最初の2本”でタフにできず、試合全体のムードを決められました。
3) ゾーン攻略の再現性不足
前日も課題だったゾーンへのアタック。ハイポ(メザー/ウェッツェル)経由のショートショート、ベースラインカット、コーナー・エレベーターの「型」を早い段階から発動できず。“外だけ”に偏る時間が点差を呼びました。
4) 得点源の偏在(前半)
三河は多人数でスコアを分散。一方の秋田は田口、ウェッツェル、ピンダーの“点の塊”に頼る時間が長く、相手に的を絞らせてしまった。「誰が走り、誰が残るか」の声で、二次ブレイクの得点者を散らしたいところ。
5) メンタルとファウルマネジメント
接触基準にアジャストできず苛立ちが見える瞬間があり、プレーの質に波。レフリーと戦わない——ここは全員の合言葉です。
秋田ブースター目線の“叱咤激励”——個人寸評
ピンダー:破壊力は本物、あとは“連続させる”だけ
後半のアジャストは見事。外内の配分、接触の作り方ともに◎。次はショートロール→ハイローの回数を増やし、個の打開をチームの連続性へ。
ウェッツェル:リム下のタフさは心強い
ディープポジションからの押し込み、オフェンスリバウンドで気を吐きました。DREB後の「走る/残る」のコールをもっと主導すれば、セカンドブレイクの質はさらに上がる。
メザー:“持ちすぎない司令塔”としての価値は揺るがない
フローターや繋ぎでリズムを作れる。今日はゾーンに対してハイポ→ベースラインの合図が半テンポ遅れた印象。ここを改善すれば攻撃は滑らかに。
田口:C&Sの導線をもっと
打てば空気が変わる人。ハンドラーを求めず、スタガー→読まれたらフレア→さらにバックドアの三段活用で“消える時間”を作らない設計を。
赤穂:先頭走と守備の声でトーンセットを
トランジションの先頭で効いている。ゾーン背後の“最後の人”を自分で名乗り、ベースラインの迷いを消したい。
中山:復帰の一歩目。声でチームをまとめる役割に期待
ゲームマネジメントの声が戻れば、0.5秒の決断がチーム全体に伝染するはず。段階的にギアを上げていこう。
戦術ノート:すぐ直せる&直すべき5項目
- 0.5秒ルールの徹底:キャッチ→パス/ドライブ/ショットの決断を0.5秒で。持ち過ぎ禁止。
- ショートロールの“合図短縮”:第一解(エレベーター/スタガー)が潰れた瞬間にピンダーorウェッツェルへ。言葉を短く。
- ゾーンはハイポから崩す:メザーorウェッツェルに肘位置で受けさせ、ベースライン→コーナーへ連続。
- PNR守備の入口を固定:サイド=ICE、中央=Weak。必要時Show&Recover、ダブルは2〜3秒で解散。
- DREB%の死守:「誰が弾き、誰が拾い、誰が走るか」を常時コール。無言の戻りは事故。
“三河から学ぶ”チェックリスト(観戦のポイント)
- 最初の3ポゼッションでホットハンドを作らせない(角野・西田)。
- ガードナーのポスト→外:弱サイドのタグとXアウトが同時に動けているか。
- 二次ブレイクの枚数:走る人/残る人のコールが聞こえるか。
- ゾーン攻略:ハイポ→ベースライン→コーナーの“型”が早い時間から出ているか。
- 田口のC&S:一本のための布石(スクリーン角度・再配置)が足りているか。
ハイライト動画
ケンゾーHCコメント
要旨:前半はオフェンスの停滞から走られ、守備で試合を作れなかった。後半は西田を乗せてしまい流れを渡した。40分間どう戦い続けるかを全員で再確認したい。
⇒実践を通して成長する部分もあると思います。しかしもう少しチームの方向性をたたきこむ必要がありました。オフェンスの練習を重点にしたのですが、さすがに東北カップとは違い、チームは勘違いしたかのような結果です。早い攻撃は三河にやられ、内、外と効果的なそれは、謙虚に学ぶ必要があります。昨日の立役者メザーは自分でカットインの時パスを選択ターンオーバー。これはコミュニケーション不足です。なにを今更って感じです。耳にタコができるほどのディフェンスありき。しかしそれ以上に三河のオフェンスセレクションについて行けず翻弄されるのはなぜですか?いつまでインサイドを止めれないのですか?前半の田口、赤穂の粘りに答えられないケミストリーは重症です。
選手コメント
- 田口 成浩:立ち上がりの強度で差が出た。ノーマークや簡単なミスを減らし、気持ちの面も引き締めたい(要旨)。
- アリ・メザー:判断はもっと速くできた。ゾーンへの最初の一手を早めたい(要旨)。
- 三河・ダバンテ・ガードナー:ポストからの再配球が機能。チーム全員がボールを止めなかった(要旨)。
次へ——10月の強豪ラッシュを“勝ち越し月”に変えるには
10月はCS常連級と続くタフなカレンダー。だからこそ、今日見えた課題はむしろギフトです。0.5秒の決断、ショートロールの合図短縮、ゾーンの型、PNR守備の入口固定、DREBの声——いずれも練習と共有で即改善できる領域。前日の大逆転が証明した通り、秋田は“守って走る”ときに最も強い。ピンダーの破壊力、ウェッツェルのタフフィニッシュ、田口の一本、赤穂の先頭走、メザーの繋ぎ、中山のゲームメイク。素材は揃っている。足りないのは「同じ絵を全員で見る」回数だけです。
最後に
ある意味ファイティングスピリットが枯渇して、昨日の勝利でどこか満足してしまったのだろうか?流れを変えるディフェンスができない事実は重い。謙虚に三河に学んでほしい。
悔しい敗戦のあとに必要なのは、冷静な検証と、次の40分に向けた具体策。今日の“学び”をホームへ持ち帰り、今度は私たちの番を証明しま
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