ピンダー22点11Rの気迫も届かず!新体制新年初戦の現実は17ターンオーバーと2P差だった

ハピネッツ試合結果

2026年の初戦、秋田ノーザンハピネッツはアウェー豊橋で三遠ネオフェニックスと対戦し、70-85で敗戦。スコアだけ見ると完敗に見えるけど、コートの中はもっと複雑だった。

キアヌ・ピンダーは22得点11リバウンドで孤軍奮闘。中山拓哉も6アシストで流れを作りにいった。ベンチも最後までエネルギーは出していた。ただ、勝ちに行くチームの基準で見ると、前半の守りとボール管理がまだ揃っていない。ここは叱咤激励込みで、正面から向き合うしかない。

今節は赤穂雷太が欠場、ヤニー・ウェッツェルもコンディション不良でベンチ外。帯同はしているとはいえ、インサイドの厚みが落ちる条件での一戦だった。だからこそ、秋田らしく守って走って、ゲームを泥臭くする必要があったが、序盤で相手に気持ちよく打たせてしまったのが痛かった。

今日の試合の注目点

勝負どころはスクリーン対応と切り替えの徹底。ここが曖昧になると、相手の外に火がつく。火がついたら、個の力があるチームは止まらない。三遠はヌワバを中心に、周りも迷いなく打ってくるのでなおさらだ。

秋田側の注目点は大きく4つだった。

  • トランジションの守り方を統一して、簡単な失点を消すこと
  • スクリーンに対して迷わず処理し、ノーマークを作らないこと
  • ターンオーバーを減らし、試合の所有回数を自分たちで捨てないこと
  • ピンダーの個に頼り切らず、チームで得点できる時間を作ること

結果から言うと、走って点を取る時間帯は確かに作れた。問題はそこに至る前の土台。前半で崩れた守りを、後半だけで取り返すのはB1ではかなり難しい。今日の70点は悪くないが、85失点は多すぎる。守って勝つチームになるなら、まずここだ。

試合結果・速報

2025-26 B1 1/3(土)第18節 VS三遠ネオフェニックスGAME1

会場 豊橋市総合体育館 最終スコア 三遠 85 – 70 秋田
1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
秋田 18 19 14 19 70
三遠 26 26 17 16 85

FINALスタッツ比較

項目 三遠 秋田
2P 19/32(59.4%) 15/37(40.5%)
3P 12/36(33.3%) 8/19(42.1%)
FT 11/17(64.7%) 16/24(66.7%)
リバウンド(OR/DR) 36(9/27) 36(9/27)
ターンオーバー 9 17
ポイント・フロム・ターンオーバー 14 10
ペイント得点 38 26
セカンドチャンス得点 12 9
ファストブレイク得点 4 16
ベンチ得点 38 28
スティール 9 7

出典:B.LEAGUE中継表示の試合スタッツ(配信画面スクリーンショットより 作成日:2026/1/3)

スタッツリーダー

カテゴリ 三遠 秋田
得点 デイビッド・ヌワバ 22 キアヌ・ピンダー 22
リバウンド 河田チリジ 9 キアヌ・ピンダー 11
アシスト 湧川颯斗 6 中山拓哉 6

出典:B.LEAGUE中継表示のリーダーズ(配信画面スクリーンショットより 作成日:2026/1/3)

秋田スターティング5とロスター状況

秋田のスターティング5は #1 ジャメール・マクリーン、#2 栗原翼、#12 元田大陽、#17 中山拓哉、#25 キアヌ・ピンダー。ロスターは10人で入ったが、試合の流れとしては苦しい時間帯が長く、ローテが噛み合い切らない場面が見えた。

助っ人が噛み合わない時間が長いと、終盤の追い上げで体力が足りなくなる。ここは戦術以前に、チームの生存ラインの話。勝ちたいなら、全員が戦力として機能する時間を増やさないといけない。

試合の流れ 1Q 外に火がつき、守りが後手に回った

立ち上がりは三遠がヌワバの3Pとアタックで主導権を握る。秋田もピンダーの力強いドライブや、菅原暉のアタックで対抗しようとするが、相手のシュート確率が高く、こちらは決め切れない。落ちた瞬間に走られて、戻り切れずに外が空く。1Qは18-26。

この時間帯で痛かったのは失点そのものより、守り方の迷い。スクリーンの処理が半歩遅れると、相手は迷わず打てる。B1ではその一瞬で試合の空気が変わる。三遠はそこを逃さず、気持ちよくリズムを作ってしまった。

2Q 追う展開でターンオーバーが増え、差が広がった

2Qはさらに苦しくなる。秋田はターンオーバーが増えてシュートまで行けない場面が続き、流れが切れる。ピンダーの3Pで踏ん張っても、三遠は根本や津屋が外を返してくる。大浦颯太の展開力から生まれる得点も絡み、点差が開く。

前半は37-52。ここで踏みとどまれなかったのが、そのまま試合の結末につながった。85失点のベースは前半にある。追う側になった時こそ、まず1本を打って終わる。雑に失うと、相手に簡単な得点を与えてしまう。

3Q 良い入りからの反撃 未遂で終わったのが悔しい

3Qの入りは悪くなかった。栗原のジャンパー、ピンダーのブロック、アタックでファウルを積ませるなど、テンポが上がる。ここで一気に縮めたいが、決め切れない時間が挟まる。その間に相手の外が刺さって、また差が戻る。

良い時間帯があるのに、点差が縮まらないのは苦しい。勝てるチームは、良い流れの時に確実に削る。ここが今の秋田の課題だと思う。

4Q 意地は見せた ただ前半の貯金は重すぎた

4Q、秋田は土屋アリスター時生のカットインや、中山の展開から菅原の3Pなどで反撃の形を作る。終盤は鮎原のスチールからの得点もあり、ベンチも含めて最後まで戦う姿勢はあった。

ただ、追い上げの形を作るまでに体力と時間を使いすぎた。70点は取れている。問題は守備とボール管理で相手の得点を落とせなかったこと。次戦はここを先に直したい。

叱咤激励ポイント 数字が示す現実と勝ち筋

3Pが当たっているのに負けた。この事実が今日の重さを表している。秋田の3Pは42.1%と高確率。でも試投が19本しかない。三遠は36本打って12本。確率よりボリュームで押された形だ。

さらに2Pは40.5%で、三遠の59.4%との差が大きい。ペイント得点も38-26。ここはウェッツェル不在の影響もあるが、それだけでは片付けられない。守備の迷いがリム周りの簡単な失点につながり、攻撃ではゴール下を決め切れずに苦しくなる。悪循環が見える。

そして決定打がターンオーバー17。これだけで所有回数が削られ、流れを自分で手放している。逆に希望があるのは、ファストブレイク得点が16-4で秋田が上回っている点。走れた時は点が取れている。ならば答えは単純で、守って走る時間を増やせばいい。

ハイライト動画

出典:秋田ノーザンハピネッツ公式YouTube ハイライト(閲覧日:2026/1/3)

ミック・ダウナーHCコメント

まず、三遠さんの前半のパフォーマンスは本当に素晴らしかったと思います。
前半だけで52得点をあげるというのは見事ですし、各選手の強みを活かしたオフェンスを徹底して遂行していると感じました。
対して私たちは、自分たちが立てたディフェンスのプランをしっかりと遂行しきることができませんでした。

出典:秋田ノーザンハピネッツ公式 試合結果 2026/1/3 第18節 三遠戦 GAME1(閲覧日:2026/1/3)

コメントの通り、前半で相手にリズムを作られたのがすべて。守備プランを立てても、遂行できなければ意味がない。逆に言えば、やるべきことははっきりしている。次戦は最初の5分で守備の基準を叩き込めるかが勝負になる。

出典:秋田ノーザンハピネッツ公式YouTube ミック・ダウナーHC 試合後会見(閲覧日:2026/1/3)

土屋アリスター時生選手のコメント

前半に開けられた点差をそのまま最後までズルズルと引きずってしまったという印象です。
ノーマークをつくらせてしまったり、もったいない失点が多かったりしたことで、序盤に大量失点した状態のまま試合が終わってしまいました。
ディフェンス面で85失点してしまったことについては、ダウナーヘッドコーチも言っていましたが信頼が鍵になると思います。
チームメイトを信じて、チームのルールを思い切りやりきることが大事です。
自分のマークマンに抜かれるのが怖かったり、ヘルプが本当に来ているか不安になったりと、信じきれない部分が少し出ていたのかもしれません。
新体制になってシステムが変わった部分もあり、まだ浸透しきっていない面もあると思いますが、そこは毎試合少しずつ良くしていくしかありません。
次に向けて改善していきたいです

出典:秋田ノーザンハピネッツ公式 試合結果 2026/1/3 第18節 三遠戦 GAME1(閲覧日:2026/1/3)

土屋の言葉で一番刺さるのは、信頼が鍵という部分。守備は個人技じゃない。チームメイトがそこにいると信じられない瞬間があると、半歩遅れ、ローテが乱れ、ノーマークが生まれる。今日の失点はまさにこれだった。新体制で変わるなら、まず守備の信頼を揃えること。ここからだ。

最後に

負け方を変えないと、順位は動かない。今日の敗戦は悔しい。でも材料は揃っている。走れた時は点が取れているし、ピンダーは22点11リバウンドで引っ張った。中山も6アシストで崩しにいった。ベンチも28点を取っている。

それでも負けた理由ははっきりしている。2Pの効率差、そして17ターンオーバー。ここを削れば、同じ相手にも勝ち筋は作れる。次のGAME2は、まず守備の約束事を揃えて、所有回数を捨てないこと。やることはシンプルだ。

苦しい状況だからこそ、言いたい。秋田は優しく負けている場合じゃない。勝つチームの顔を見せよう。2026年の初勝利は、ここから取りにいく。

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