2024年現在はストーブリーグ真っ盛りで移籍や継続、新加入のニュースが飛び交っている。ハピネッツ選手も同様に動きがあるものの、中でも中山拓哉選手の動向が気になっていたが、公式サイトの発表を待たず、魁砲がさく裂した。
今日6月10日は新聞の休刊日、しかしネットの電子版での配信になった。
バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)秋田ノーザンハピネッツのガード中山拓哉(29)が2024~25年シーズンも残留することが9日、関係者への取材で分かった。秋田でのプレーは9季目となる。
記事にはビッグ球団からのオファーがあったとのこと。それを蹴ってまで秋田を選択した思いには、頭が下がるし、彼のひたむきな人間性を感じた。
もちろん、プロ選手なので、良い条件、オファーがあれば選手冥利に尽きるものだし、選手生命を考えた時、ごく自然なことだと思う。またいつまで安定したプレーができるかわからない厳しい世界でもある。
かと思えばチームを渡り歩く選手もいれば、ある日突然引き抜かれることもある。
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しかし、そのチーム一筋という選手ももちろん存在するが、一定程度「心技体」が安定してこその、継続という事だろう。そうしたことでその選手はチームの顔になり、代名詞となっていく。
中山選手は、B2降格時、涙を流して試合後場内を回っていた。翌年見事B1昇格を果たし、秋田の歩んだ歴史を肌身で知る唯一な選手だ。持ち味のスチール、ディフェンス、アシストや果敢に飛びこむリバウンドのセンスはいつ日本代表に選ばれてもおかしくない選手だ。
近年では3Pも習得し、オールラウンドプレーヤーに拍車をかけている。昨年結婚をし、実に脂ののった29歳なのだ。
現在はB1のレベルも上がり、CS常連のオファーももちろんある。しかし中山選手は秋田で成しえなかった何かがあるのだろうし、秋田を愛しているのだろう。こんな寒い雪国で、出身の神奈川に比べたら、厳しい環境だし、あたたかな気温のチームの方がいいに決まっている。
宇都宮とかに持っていかれたら、秋田にとって、相当に嫌な選手になるだろう。
それでも彼の武士道精神はゆるぎない。一貫した、その覚悟と責任感。そうした彼の生きざまは、いろんな人に感動され、記憶されていくことだろう。そして秋田県民に最も愛される選手になるだろう。
ありがとう!中山拓哉選手!最大なる神の祝福あれ!