2022年3月20日の北海道日本ハム対横浜DeNAのオープン戦で吉田輝星投手は安定した投球内容を披露した。「火の玉ストレート」を元阪神の藤川氏より伝授、指導されてから、一皮むけた気がする。

その一つがまずストレートの質が本来のストレートに戻りつつある。球速表示よりも伸びが明らかに見て取れる。なので変化球も生きてくる。特筆するべきはフォークボールの変化と制球だ。

いくら変化しても、明らかにボールでは、勝負にならないし、バットを振ってはくれない。そしてファーボールを連発して甘い球を打たれた経験が昨シーズンまである。

今回フォークボールの軌道が、まるで直球の軌道から変化してストライクゾーンへ落ちる。これは見逃しても三振をとれるほどの制球だった。

この制球力が身についたら、今シーズンは一気に花開く予感でいっぱいだ。

現在オープン戦では結果を残しているが、さらなる経験を積んでもらいたい。当面では中継ぎ投手での起用になるかもしれないが、いずれは先発ローテーションに入り、1軍での地位を確立できればいいと思う。