信州戦で悪夢再びか?圧倒的有利のはずも延長戦で普段冷静な古川選手が吠えたのはなぜ?

試合結果・速報


秋田はホームで中地区首位の三遠と2連敗後アウエーで信州と合間見える。その信州は中地区4位で勝率にすると5勝6敗で秋田の4勝7敗よりもいい。また新しい外国籍選手、ウィリアム・モズリー選手(203cm/104kg )を獲得した。秋田戦には出られないが、ロシアのリーグにいたらしい。キッド選手もよく知っているかもしれない。ウェイン・マーシャル選手がケガのための措置ではあり、信州も外国籍選手のところで苦しんでいそうだが、秋田もカンター選手の離脱中で、気の抜けない状況は続く。

2022-23 B1第7節11月26日秋田ノーザンハピネッツVS信州ブレイブウォリアーズゲーム1

秋田|21|19|18|23|6|=87
信州|22|17|16|26|2|=83

信州は外国籍の大黒柱ホーキンソン選手も欠場で、マクヘンリー選手のみの出場になった。秋田はカンター選手の欠場でオンザコート2。これは時間が進むにつれて秋田が有利になるとは思う。

さあ、ふたを開けてみたらどうだったか?
秋田は8-0のランを作った。タイムアウト後信州はリズムを作り、秋田のディフェンスのずれをうまく作り、コツコツ追い上げた。

秋田は高さのミスマッチをついてザック選手へのハイローパスを展開した。信州はペイントアタックや岡田選手、アキノ選手の3Pシュートが好調で秋田が突き放すと、追い上げる展開になった。

秋田はプレッシャーを強めてパスカットでザック選手のイージーバスケットやリバウンドからの早い仕掛けで、得点をしていった。いい時間が続くかと思ったが、信州の日本人選手が粘り、40-39で前半を折り返した。

後半は秋田は最高の入りを見せる。長谷川選手のプレスでイージーバスケット、ターンオーバーを連続で誘発、チームにエナジーを与えると、古川選手、キッド選手が連続して3Pシュートを決め48-41と前に出た。

秋田はアウトサイドシュートがかみ合うと、得点の開きが早くなっていく。

しかし信州の日本人選手三ツ井選手のコーナー3P、ゴール下、熊谷選手のレイアップで53-52と迫ってきた。秋田は突き放せないでいた。信州もタレントはそろっている印象を受けた。

しかも今日はサイモン拓海選手が3Pシュートの精度で秋田に立ちはだかった。古川選手がディープ3Pシュートを決めればすかさず3Pシュートをやり返して67-75.つかず離れずの息をのむ展開に誘い込んだ。

最終クオーターでキッド選手がコーナーガード3P を沈めれば今度はアキノ選手がやり返す。田口選手がコーナー3Pを決めれば、サイモン選手がやり返し81-81。うーん秋田のディフェンスがどうのこうのと思うのだが、これは決め切る選手を評価したい。

そしてまたもや延長戦。その早々にキッド選手がファールアウト。ガチンコ勝負の展開になった。

信州は大事なところでパスミス。そして攻撃はアウトサイドシュートに見出すも、前田選手、熊谷選手、マクヘンリー選手が放つが、今度はリングに嫌われた。これが3Pシュートの怖さでもありある意味賭けだ。なので、大事な決め切る選手は持っている選手なのだろう。

伊藤選手のジャンパー、古川選手のアタックで86-81にすると、信州はファールゲームを選択。田口選手が1本沈めて逃げ切った。

ハイライト動画

ケビンHC代行コメント

長野には去年もアウェーで来たことがありますが、移動の時間が長いこともあり、(昨季の)1戦目はエナジーを出すことができていませんでした。今回はいい出だしをしてくれて、最後までエナジーを出してくれたことは良かったと思います。
8-0といういいスタートが切れましたが、相手もカムバックしてきました。信州さんは9人しかベンチにおらず、外国籍選手も1人しかいないという厳しい状況でしたが、全員がハートを持ってプレーしていました。勝久ヘッドコーチも素晴らしい指揮を執っていて、本当に統率の取れたチームでした。
ただ、彼らに負けないエナジーを出せて勝てたのは大きいです。自分たちも連敗中で、延長で負けたりしていましたが、こうやって自分たちが努力してきて勝てたというのは嬉しく思います。

最後に

まさかのオーバータイム突入で、三遠戦のトラウマがあったりして、つらかったと思う。インタビューでの古川選手もチームが落ちこんでいい雰囲気出ないまま長野にきて、それを自分が払しょくするようなプレーで引っ張りたいとする気持ちが最後まで途切れなかった。なのでオーバータイムで自らステップを踏んでレイアップを決めたときに吠えたのだ!鼓舞したのだ!

でも、外国籍選手一人に、なんでこんなに苦戦するの?

そう感じてしまう内容は否めない。それは信州と秋田は実にかみ合った試合だということだ。オフェンスもディフェンスも似ている。秋田が突き放した時、信州は日本人選手が3Pシュートで食らいついた。そうかと思えばインサイドアタックでポイントを重ねた。

秋田も好調な時は保岡選手や長谷川選手、川嶋選手がアウトサイドシュートを決め切る。

秋田の外国籍選手の有利さを、そのようにチームでカバーしたのだ。なので、秋田目線からすれば、楽勝できたと思うかもしれないが、信州のインテンシティは相当なものだったと思う。

なので初戦を乗り切ったのでゲーム2はもしかしたら一方的な展開も無きにしも非ずだろうか?

秋田は勝利という結果はすごくよかったと思う。しかしチームとしての連動はまだまだと思う。今日の勝利で何かを学び、自信を回復させて、前へ進んでほしい。