川嶋選手の退団ニュースを知った時に「えっなんで?」という思いがよぎった。確か契約上は3年目であり選手としては円熟期なのだ。2022~23シーズンは体調不良で出遅れ、彼自身も今期のパフォーマンスには納得していなかった。
とりわけ田口選手とは仲がよく、場内で手を振る時も、一緒にふざけて楽しんでいるようだった。
彼は独身ではなく既婚者で家族がいる。退団の理由は「一身上の都合」ということだった。事情は当事者しかわからないので、下種な勘繰りはやめるとして、もしかしたら秋田の気候も影響しているのではないだろうか?
秋田は雪国で寒い。しかも今年は確か「10年に一度」の寒波襲来があった。彼一人の単身赴任とは違い、子供の小さい家族持ちにはきつい寒さの環境ということもある。バスケは冬のスポーツではあるが、関東や関西をホームに構えるチームとは少し違うだろう。
だから、なおさら体調の回復にも時間がかかったのかもしれない。確か古川選手も雪が苦手と言っていたのを記憶している。
いわゆる雪国の生活に慣れていない人には、わからないところがある。秋田は特に四季の移り変わりがはっきりしている土地だ。暑い時は暑いし、寒いときは寒い。春先までだらだらと寒い印象だ。6月に入っても朝晩の暖房は必要だ。なので思った以上、コスパはよろしくない。
雪のイメージに対しても「ホワイトクリスマス」「イルミネーション」のロマンティックなイメージだけでなく、雪が降れば連日除雪に追われるし、「なぜこんなところで?」とあっという間に大渋滞が発生する。
しかも除雪が追いつかないので、凍った雪で「ガタガタ道」と変化する。これは経験がないと恐怖だろう。ブレーキの判断は衝突のリスクがあるし、自分の車のコントロール不能に陥るのは、メンタル的にきついだろう。まだお盆の高速の渋滞の方がいいと悟るだろう。
さらに風雪が強まるとすぐに電車が止まる。生活が閉ざされるということは、度々あるし、忍耐心が育まれる。
雪遊び???今の子供はするだろうか?近所では全く見かけなくなった。私は除雪で2回ほどぎっくり腰になった経験があり、それ以来重いものを持つ時は膝をつくようになった。できれば晩年は冬期間は雪の降らないところへ行き、半年交代で、住み分けたいとも思う。
凍った道路には凍結防止剤、、塩がまかれる。車にとっては厄介だ。当然錆の影響がある。下回りは十分な水洗いが必要。しかし氷点下の日にあなた、できますか?
都会の暮らししか知らない人には、受け入れるまで時間はかかるだろう。考えてみてほしい。家族で秋田の人が関西に移り住む事と、関西人が秋田に移り住むこと。観光客とは違う覚悟が必要だったのかもしれない。
秋田出身の俳優、ギバちゃんは子育てのために拠点を秋田に移した。それはそれで秋田育ちの人がポリシーをもって実行に移したのだろう。自身が身をもって秋田の自然を体験しての判断。
でも川嶋選手のプレーは大好きだった。独特のリズムでペイントに侵入し、キックアウトのアシストは最高だった。ひょこっとスチールしたかと思えば、ファストブレイクに何度もつなげた。起死回生の3pシュートで勝利を決めたゲームがあった。確実に何かを持っている男。ワクワクさせてくれた。
移籍したチームでは思う存分暴れてほしい。噂ではFE名古屋へ移籍するとか?秋田よりは断然暖かい土地だ。