開幕戦の注目ポイント

いよいよ10月の開幕ダッシュ。秋田はアウェー3カード(渋谷・三河・東京)→ホーム3カード(琉球・島根・千葉)という、体力も頭も使う超ハードな月です。クラブはプレシーズンから「ポゼッション増(攻撃回数アップ)」を掲げ、スピードと“秋田らしい守備”の両立を追求中。この記事では、予想スタメンと各カードの「要警戒選手&具体的な対策」をセットで提示。妄想も混ぜつつ、ファン目線で“勝ち筋”を描いていきます。甘やかしゼロで叱咤激励もしっかりいきますよ。

秋田の予想スタメンと基本コンセプト

登録メンバー(公式)から逆算すると、秋田の主軸は以下。コンディションや相手特性で入れ替わる前提の「ビッグ」&「テンポ」の2パターンを用意したいです。

予想スタメン(パターンA:ビッグ・インパクト)

  • PG:中山拓哉…ハンドルとディフェンスの舵取り。クラッチの入場券を配る役。
  • SG:田口成浩…セットの出口。コーナー&45度の高確率ショットで締める。
  • SF:赤穂雷太…サイズ&スイッチの潰し。トランジションの先頭を走る。
  • PF:キアヌ・ピンダー…走れるパワー。ショートロール→ハイローの起点も。
  • C:ヤニー・ウェッツェル…ハイポ受けとリム守備。ボックスアウトの“柱”。

狙い:リム圧+DREB%死守で“負けない基盤”。ハーフコートはピンダーのショートロール→田口の出口が第一解。相手がスイッチ多用ならウェッツェルのペイント攻めに即移行。

予想スタメン(パターンB:テンポ・アップ)

  • PG:菅原暉 or アリ・メザー…ペースを上げる二人。相手のファウルカウントを早めに進めたい。
  • SG:田口成浩…セカンダリーのキャッチ&シュート/ハンドオフ起点。
  • SF:栗原翼…2ndハンドラー兼コネクター。ズーム(DHO+スクリーン)でズレ創出。
  • PF:タナー・ライスナー…ストレッチ4でスペーシング確保。ポップの脅威。
  • C:ピンダー or ウェッツェル…相手のタイプで使い分け。

狙い:ポゼッション増=走るだけでなく、“速くて丁寧”を徹底。ミドルラインを越える前に一度サイドへ散らし、ターンオーバーの芽を摘む運用。

ローテの肝(共通)

  • DREB→2次ブレイクを増やす:赤穂の先頭走+田口のトレイル3。
  • クラッチは「エレベーター」と「スタガー」の二本柱。潰されたらスクリーナーのショートロールが第二解。
  • ベンチから高比良/元田のエナジー投入でアグレを上げ、土屋でサイズを足す選択肢。

10月《対戦相手別》要警戒選手とスカウティング対策

ここからはカードごとに「脅威→秋田の解」を手短・実務的に。妄想アリな予想スカウティングです。

【10/4・5 @渋谷】サンロッカーズ渋谷

  • ジョシュ・ホーキンソン(PF/C)…ハイポ受け→フェイダー。対策:ボールサイドはショウ→即戻り、弱サイドはXアウトを固定。ペイントタッチ後のハンズアップ徹底。
  • ディディ・ロウザダ(SF)…直線突破の自作自演。対策:ファーストステップの角度を外へ。ベースラインは早めに切る。
  • ドンテ・グランタム(PF)…トレイル3&オフェンスリバウンド。対策:トレーラー捕捉の声掛け(誰が拾うか事前宣言)。
  • 田中大貴/ベンドラメ礼生(G)…P&Rからの崩し、終盤の勝負強さ。対策:ナビゲートを統一(スクリーンの通し方は“オーバー”基準)。

秋田の鍵:渋谷のギアチェンジに“合わない”。リムに二人目を寄せ過ぎず、3PTラインの2.5人目を用意。ビッグ併用時は戻りの担当を明確化。

【10/11・12 @三河】シーホース三河

  • ダバンテ・ガードナー(C)…起点&決定力。対策:エントリー前圧でキャッチ位置を押し下げ、ダブルは肘下だけ。
  • ジェイク・レイマン(F)…トランジション3/カット。対策:背後ケア(マークの受け渡しを早く)。
  • 須田侑太郎(G)…連続3のムードメーカー。対策:トップロックでキャッチ地点を奪う。
  • シェーファー アヴィ幸樹(C)…リム走&OR。対策:走路を体で消し、ボックスアウト役の名指しを徹底。

秋田の鍵:ファウルマネジメント。ガードナーのFT祭りを避け、DREB%死守でセカンドチャンスを殺す。オフェンスはライスナーのポップで縦横に裂く。

【10/15 @東京】アルバルク東京

  • マーカス・フォスター(SG)…プルアップ&アイソ火力。対策:ハイP&Rは“オーバー+ショウ長め”。終盤はダブルの角度を事前に共有。
  • ブランドン・デイヴィス(C)セバスチャン・サイズ(PF/C)…肘起点とハイロー。対策:ハイポの受けを遅らせ、ローポの3/4フロントでパスラインを細く。
  • テーブス海(PG)…二次ブレイクの散らし。対策:セーフティの立ち位置を1歩深く、バックコートから触る。

秋田の鍵:ポゼッションの質を落とさずにテンポ維持。クラッチはエレベーターで田口の一本、読まれたらピンダーのショートロールに第二解。

【10/18・19 HOME】琉球ゴールデンキングス

  • ヴィック・ロー(SF/PF)…フェイスアップからの1on1。対策:手前で止める“壁”を作る。ヘルプはベースライン側に限定。
  • 岸本隆一(G)…連続3Pの引火点。対策:スクリーン角度を読ませず、最初のコンタクトを強めに。ハンドオフはスイッチ基準統一。
  • ケヴェ・アルマ(PF/C)…ハイポ受け→ショートロール巧者。対策:ショートロールの受け手に“次の手”を持たせない(パスコース事前封鎖)。

秋田の鍵:DREB→走る、の再現性。ホームの声援×赤穂の先頭走で主導権。ピンダーが相手PF/Cのスイッチを嫌がる角度で仕掛けたい。

【10/25・26 HOME】島根スサノオマジック

  • 岡田侑大(G)…P&Rからのプルアップ3とフロター。対策:“オーバー+リムヘルプ薄め”。スイッチされたら即戻しの約束事。
  • コティ・クラーク(PF)…フェイスアップの1stステップ。対策:ボールサイドは体で止め、逆サイドのタグを早めに。
  • ニック・ケイ(PF/C)…効率の鬼。対策:ポストのキャッチ位置を浅く、ダブルは極力遅らせてキックアウト3を消す。

秋田の鍵:トップロックとバックドアケアの二段構え。スタガーからの“リ・スクリーン”で島根の読みを外し、質の高い一本を作る。

【10/29 HOME】千葉ジェッツ

  • 渡邊雄太(SF/PF)…トレイル3&サイズミスマッチ。対策:トレーラー捕捉、早めのボディアップ。ハイローはエリアで潰す。
  • ナシール・リトル(SF/PF)…ペイント到達率が高い。対策:エルボーで止める“縦壁”。手だけのディフレクト禁止。
  • 富樫勇樹(PG)…高レンジP&R。対策:ビッグの位置を下げすぎない。ピック・ポップの2.5人目(ハイショウ→リカバリー)を用意。
  • D.J.ホグ/ジョン・ムーニー(F/C)…ストレッチと泥臭さ。対策:ポップのスイッチ責任者を明確に、ORは全員で。

秋田の鍵:失点相場を70点台後半に抑える守備継続+クラッチの選択。ホームの勢いで富樫の起点を“最初の一歩”で鈍らせたい。


10月を乗り切るためのチェックリスト

  • TO%を1桁台キープ:速い=雑ではない。ミドルライン前の早パスで圧を剥がす習慣化。
  • DREB%の死守:ビッグ併用時は“誰が走り、誰が残るか”を常時コール。無言は罪。
  • クラッチの型:エレベーター/スタガー+スクリーナーのショートロール。第一解が潰れた時の第二解までが1セット。
  • ベンチ得点:ホーム3カードはベンチが主導権のリズムを作る番。元田・高比良のエナジーに期待。
  • ファウルマネジメント:ガードナー、デイヴィス、ケイら“FT職人”にタダ点を積ませない。我慢の2Q、賢さの3Q。

ミニ表:10月カード早見(相手→警戒点→秋田の第一解)

節/相手 警戒点 秋田の第一解
10/4-5 渋谷(A) ホーキンソンの肘起点/ロウザダ突破 ショウ→戻り徹底、トレーラー捕捉
10/11-12 三河(A) ガードナーFT/レイマンの背後 エントリー圧&DREB%死守、ポップで広げる
10/15 東京(A) フォスターP&R/デイヴィス-サイズ オーバー+長ショウ、ハイロー遮断
10/18-19 琉球(H) ローの1on1/岸本の連続3 縦壁で止める、ハンドオフはスイッチ統一
10/25-26 島根(H) 岡田P&R/クラーク初動 トップロック+バックドアケア、遅いダブル
10/29 千葉(H) 渡邊のサイズ/富樫の高レンジP&R トレーラー即捕捉、2.5人目でポップケア

まとめ:開幕ダッシュの鍵は「速くて丁寧」

10月の相手はどこも簡単じゃない。でも、プレシーズンで見えた“守って勝ち切る再現性”に、ポゼッション増のエッセンスを上手に混ぜれば、帯に短し襷に長しの綻びは出ないはず。ポイントは3つ――①TO%を削る、②DREB%を死守、③クラッチの第二解まで共有。ここが回れば、アウェー3カードは五分以上、ホーム3カードは勝ち越しが現実的。ファンとしては“もっと狙える”と欲を出したくなるが、まずは地に足つけて10月を五分六分で切り抜けること。その先にCS争いが見えてきます。さぁ、走ろう。速くて、丁寧に。


※本記事のスタメン・対策は現時点の予想です。実際の出場状況・ローテは当日の公式発表を必ずご確認ください。

 

(付録)予想スタメン早見

タイプ PG SG SF PF C 狙い
ビッグ 中山 田口 赤穂 ピンダー ウェッツェル リム圧+DREB%→セーフティ走
テンポ 菅原/メザー 田口 栗原 ライスナー ピンダー/ウェッツェル 速くて丁寧。ポップで横幅確保