台湾のエースで1試合平均22.3得点、4アシストを記録し2年連続MVPのガディアガ選手。どうしてこのタイミングで秋田ノーザンハピネッツを選んだのか?他の強豪チームはリクルートしていなかったのだろうか?
Bリーグのレベルはどんどん上昇傾向にあり、まして外国籍や帰化アジア枠もさらに重要なポジションにある。ましてチームとしての台所事情も様々で、上昇する帰化選手の年棒も考慮しなければならない。
秋田は昨シーズン知っての通り外国籍選手の選出に大失敗をしたのはお分かりだろう。まさかの降格争いになってしまうほどの、勝率だったのだ。その苦い過ちはもう二度と犯すことはできない。
ガディアガ選手には実際にケンゾーHCが現地台湾に赴き、試合を見て、直接秋田の戦術、特色を伝えた。
彼は「堅実なポイントガードがいて、チームプレイを大切にする秋田のチームに魅力を感じたので、入団を決めました。」と話している。確かに「好きにやっていいよ」と言われるよりは、チームとして如何に溶け込んで貢献できるかは、選手が悩むことなく発揮できる重要な要点だと思う。
点取り屋で入団しても最初は華々しくプレーできても、だんだんにディフェンスが機能しなかったり、チームにフィットしないで移籍する選手もいる。
また秋田と台湾にはチャーター便があり、台湾からの集客も期待できるのだろう。そのような思惑も感じ取れる。ビジネス的にはBリーグの中継も期待できるかもしれない。いずれにしても今回はチャンスをつかみに行った球団の行動力が実を結んだ形だ。
とにかく2年間の契約でどれだけのパフォーマンスが見れるのか注目されるだろう。あまり活躍しすぎると、他のチームから引き抜きかれてしまう心配もあるが、ガディアガ選手のチーム愛や武士道精神を信じてみよう。
秋田はまだ2人の外国籍選手も決まっていない。恐らく欧州あたりの選出になるのかもしれないが、決してスコアラーではないが、チームプレイに長けた選手、リバウンド勝負で負けない大型のセンターはほしいところだ。吉報を待とう。
水野勇気社長談
彼は得点力があり、古川孝敏選手の移籍による欠員を埋める存在として期待されています。また、彼は個人プレーに頼らず、周囲を活かすプレーをするため、我々の戦術に適しています。さらに、彼はスピードがあり、守備面でも大いに貢献することが期待されています。
今回、彼の代理人も同行しており、台湾からの観戦ツアーの実現について話し合いが始まっています。ガディアガ選手を通じて、台湾と秋田の交流の架け橋になることを目指しています。