秋田はここからが上位チームへの最低条件開始!古川選手が掲げた「パフォーマンスの落差」は克服できたのか?
2021-22 B1第12節12月19日秋田ノーザンハピネッツVS群馬クレインサンダーズゲーム2
秋田|17|25|24|15|=81
群馬|10|15|28|15|=68
ケンゾーHCコメント
今日は、選手たちをフラストレーションなくプレーさせることが出来なかったのは自分の責任だと思います。
また、群馬さんの選手たちはまとまって、諦めず、勢いもあり、非常にいいパフォーマンスをしていたと思います。
自分自身の反省点が多いのですが、今日で全60試合のうち前半の21試合が終わって、秋田としては成績的には現時点でいい場所にいると思うので、ここから中盤戦の次の20試合に向けてまた積み上げていけるように
自分自身も成長できるように頑張っていきたいと思います。
引用:https://northern-happinets.com/news/detail/id=16386
ハイライト動画
今日の群馬は、昨日のビッグマン、バローン選手も体調不良なのか、離脱した。こうなると秋田はアドバンテージを生かしての戦いになる。
秋田はおなじみの激しいディフェンスを展開し、外国籍選手で有利に立ち、アイバーソン選手の待つゴール下へパスを供給し、強みを生かす。まあ、セオリー通りだ。
なのでこのまま秋田はシンプルにゴールを量産して、群馬は耐え忍びながら、今日は日本人戦手の活躍に期待する日なのかなと思った。
アイバーソンはインサイドの攻めで、ごり押しが見られ、そこからフックシュートに持ち込み、オフェンスの安定感をもたらした。やはり大型センターがいるとこのような攻めはセオリー通り。
ただここから秋田の歯車が狂うことになるとは、誰も予想しなかったと思う。
老練なパーカー選手はなんと今日40分間フル出場。魂のこもったパフォーマンスを見せつけた。
秋田は、今日の群馬の普段と違うマッチアップに、ストレスを強いられた。外国籍の強みを生かして、どんどん、得点を量産すると期待もした。誰が見ても群馬はスモールラインアップ。
しかし群馬の守りは9割がたゾーンディフェンス。なので昨日まで機能した、インサイドで苦労する。
40歳のパーカー選手が輝きを放つ
それはパーカー選手が類まれなスチールを敢行し、ゴール下への合わせで存在感を発揮した。それにはアイバーソン選手も苦労した。2回もイージーにパスをカットされ、憤慨を露わにした。さぞかし面食らっただろう。
アイバーソン選手はパーカー選手と、マッチアップも日が浅く彼の特徴が分からない。今日で彼は危険な存在とインプットしただろう。
今日はなんと秋田相手に6スチールを記録するとは。敵ながらあっぱれである!!
群馬は何度も見せ場を作った。今日元秋田の野本選手は27分のプレイタイムでインサイドアタックをしてゴールを決めた。
秋田は受け身に回った時間があり、64-53で最終クオーターに激突した。ここでも群馬の勢いは止まらずに70-64で秋田はタイムアウト!
パーカー選手のパフォーマンスに選手が呼応していて、驚異的な粘りを発揮している。勢いをキープしている時間が続いた。
まるで巡航ミサイルのようなブロック
しかしここで秋田は起死回生のビッグプレイが出る。
気持ちよく運んだ野本選手のドライブをデイビス選手がバレー選手並みの弾丸シュートブロック!昨シーズンのブロック王がここぞという場面で立ちはだかった!!!「私からは見えていますよ!」なんとも不気味なアタックに酔いしれた。そこからファストブレイクの長谷川選手のレイアップワンスロー!!!ギリギリの時間内で秋田に流れをもたらした。
これを境に、パーカー選手にゴール下を許すも、グリン選手のジャンパー、長谷川選手からキラーパス、中山選手のゴール下、デイビス選手がスチールからのダンク!古川選手がミドルで81ー68とした。
最後は群馬は力尽き、ボールが止まってしまったが最後まであきらめない粘りは、秋田の選手にくさびを植え付けた。
秋田とすれば、またもや反省必至!どうしてアドバンテージを生かせず、難しい試合にしてしまうのか???外国籍選手不在のいつもと違う展開に油断したわけでもないだろう。
対する群馬からすれば、少ない戦力で、出し切るしかない状況が、選手のさらなるモチベーションアップになった。アドレナリン全開!何とも皮肉な展開になってしまうところが、バスケットの醍醐味なのかもしれない。
今シーズン群馬との対戦が3勝1敗で終了した。まあ勝ち逃げできたといえば、言葉は悪いかもしれない。
まだまだ秋田は、もしかしたら上位チームの資格は早いかもしれない。この課題を選手全員が受け止めて、1週間練習や決まりごとの確認作業をする時間がある。そしてリスタートする週末のホーム広島戦で一つの答えが出そうだ。