ホーム開幕2連戦のGAME2。相手は昨季CS準優勝の強豪・琉球。前日の完敗(69-100)から、どれだけ修正し「秋田らしい守→走→外」を40分間やり切れるか──ここが最大の見どころでした。結論から言うと、前半は互角(37-37)。第3Q中盤まで主導権を争い、会場の空気も一変。ただし勝負所の第4Qでリバウンドと外の決定力に押し切られ、最終スコアは69-89。敗戦の中にも手応えが確かにありました。この記事では、1プレー単位の“何が起きたか”を丁寧にほどきつつ、次戦に直結する改善ポイントを明確にしていきます。ブースター目線の叱咤激励、今回も容赦なく、でも愛は込めて。

試合結果・速報

2025-26 B1 第4節 10月19日 秋田 VS 琉球(ゲーム2)

チーム 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
秋田ノーザンハピネッツ 17 20 14 18 69
琉球ゴールデンキングス 16 21 21 31 89

会場:CNAアリーナ☆あきた(ホーム)/TIP-OFF 14:05

スターティングファイブ(秋田)

  • #5 田口成浩/#6 赤穂雷太/#10 ヤニー・ウェッツェル/#17 中山拓哉/#25 キアヌ・ピンダー

1Q|テンポを上げて先手を取る。外の不安を払拭する「入り」

序盤、琉球はP&Rから岸本のアタック→and1、クーリーのリムタッチで先制ムード。それでも秋田はウェッツェルのカウンター、ピンダーのフォローで即応。オフェンスは前日から一転してテンポ良好、ボールが左右に動き、スペーシングも良化。松脇に外を決められる場面はあったが、ライスナーの3P、さらに元田→ウェッツェルの外角まで連動し17-16でリード。ベンチも「よし、今日は行ける」という空気に。

2Q|内外を使い分けるウェッツェル。ゾーンには一撃で返す

このQの主役は明らかにウェッツェル。相手ビッグとのミスマッチを的確に突き、スピードで抜く→外もチラつかせることで相手の守備を広げさせる。中山→田口→ピンダーとボールが渡る連鎖も美しく、ハイポのフラッシュからショートロールを起点に良い形を量産。琉球は途中からゾーンで流れを切りに来るが、秋田は即座にハイポ・ショートコーナーを使って応酬。とはいえリム周りのフィジカル勝負でクーリー、アタックではケヴェ・アルマが体をぶつけてフリースローを獲得し、点差は詰まる。最後は岸本に効率良く走られて拮抗、前半は37-37で折半。ここまではゲームプラン通り、内容でも確かな前進。

3Q|赤穂の連発3Pで一気に流れ…からの、相手の修正にやや後手

後半の口火を切ったのは赤穂。キャッチ&シュートを2連発で沈めて40-37。会場の熱量は最高潮に。ただ琉球はさすがの試合巧者。クーリーの1on1で繋ぎ、秋田のゾーンには荒川(侵入役)でズレを作り、外のシューターへ。秋田も守備の強度は維持していたが、トランジション後のマークピックアップが1拍遅れ、コーナーを空ける時間が増えてしまう。さらにオフェンスではショットが短くなり始め、47-50の場面でタイムアウト。ここを「アタック→キック→もう1パス」で乗り切りたいところが、ショットセレクションがタフ寄りになって14-21。スコアは痛いが、やるべき構図は崩れていない。

4Q|詰めた直後に“連打”を浴びる。リバウンドと個の一撃で仕留められる

メザーのプレーメイクからライスナーの3P、さらにメザー&ピンダーのダンクで56-58。もう一歩──のところから、琉球のギアアップが速かった。クーリーがDREBを支配して二次攻撃の芽を潰し、ヴィック・ローが1対1でジャンパー&3Pを連打。ローはそれまで沈黙気味でも勝負所で火を噴くタイプで、このQだけで大量得点(体感16点級)。秋田は単発のやり返しは出るものの、セカンダリーの連動が切れて攻撃が分断。終盤は被トランジション→外での止めが遅れ、18-31。ここが今の差分。負け方としては悔しいが、直すべき項目は絞れた。

データ&現象から読み解く「勝敗の分岐」

  • 後半52失点:前半の集中(37失点)に比して明確に崩れた。DREB確保→最初の守備遷移(マークピックアップ)の0.5秒遅れがコーナー3につながる。
  • クーリーのリム支配:ファウルにならない範囲での「最初の体当て」が遅れると、セカンドチャンス発生。押し戻す姿勢(ベースポジションの維持)を5人で共有したい。
  • 秋田の良化点:テンポアップ+球際の強度。ウェッツェルの内外の使い分け、赤穂のストレッチ効果、ピンダーの縦の圧──これらは勝ちパターンのコア。

個人別ミニレビュー(叱咤激励を込めて)

  • ヤニー・ウェッツェル:前半は支配的。後半は相手のコンタクトが強くなった瞬間にアタックの角度が単調に。ショートロール→キック→再侵入の三手目までやり切れば、効率はさらに上がる。
  • キアヌ・ピンダー:ダンクで会場を沸かせたが、次は前半から守→走の“トリガー”役を加速させたい。DREB→即走の習慣化で、相手ビッグを走らせる。
  • 赤穂雷太:連続3Pで流れを作る。トランジションのレーンラン頻度をもう一段上げ、相手のコーナーディフェンスを引き剥がせると◎。
  • 中山拓哉:ペイントタッチの回数はKPIに。止まったらDHOでテンポを繋ぐ役割の徹底を。
  • 田口成浩:コーナーの“ここぞ”は引き続き恐い。早打ちの基準をチームで共有し、タフショットを減らすだけで勝率は上がる。
  • メザー/ライスナー:4Qの追撃トリガーを作成。セカンダリーの約束事(ゲット→スリップ)の成功体験を次戦のテンプレに。

秋田がすぐに直せる3つの弱点(実装チェックリスト)

  1. 被3Pの一次予防:ヘルプの角度を“コーナー優先”に。スイッチ後は2ndヘルプを早出しし、ショートコーナーを先に潰す。クローズアウトの1歩目は迷わず速く。
  2. リバウンドの役割明確化:ウェッツェル&ピンダーの“最初の体当て”と、2人目の“掬い取り”を明文化。逆サイドのガードは長いリバウンド待機。
  3. 「速攻が止まった瞬間」の二手目:DHO、ゲット→スリップ、45度切り込みの3択を共通言語に。ショットクロック20〜16秒の“質”を上げる。

相手チェック(琉球)──勝負所の上手さ

クーリーのDREBでまず優位、そこからの早い配置で岸本&松脇の外、そしてヴィック・ローの“個の一撃”。勝負所でミスマッチを迷いなく突き、リバウンド→二次攻撃を当たり前のように積み上げてくる。「止めたい場面で本数をまとめる」のが王者メンタル。秋田はここに40分間立ち続ける必要があります。

ハイライト動画

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ケンゾーHCコメント


「前半は全員が強く集中し、ゲームプランを遂行できた。後半はショットが入らず、相手に入られ、細部のほつれを攻められて集中が切れた。40分間戦い切れない未熟さがあった。ここからホーム3連戦、勝たせられるチームを作る」と要旨。メッセージは明快──やることはブレていない、継続の精度を上げるだけ。
⇒琉球の前半、あれはリングに嫌われただけで悪いバスケではなく、秋田はその手のひらの中だったことが後半の爆発だろう。きわめてクーリー、ロー、岸本といったチームとしての役割が明確で、秋田のお手本だったろう。秋田はまだまだ未熟で手先のディフェンスで対応。まるでB2から這い上がった初年度みたい。ゾーンの裏対策がないし、インサイドは侵入を許す。現状のBリーグ、チームの強化は進んでいるのに、そのレベルを読み違いして、秋田だけ時間が逆戻りしている。ならばもっと8月に言い訳しないでチームは始動するべきだった。こうしてずるずる11月のバイウィークまで行くのでしょうが、球団として体制が甘いのを悟り期限付きで、再構築するべきです。仙台がそうだったように。

選手コメント

  • ヤニー・ウェッツェル(秋田):前半は自分たちのテンポで競れたが、後半の52失点がすべて。守備で崩れ、ミスが出たと反省。次戦はリバウンドと守備から流れを取り戻す決意。
  • 琉球キープレーヤーの所感(要旨):クーリーは「ボードを取り続ける」ことを徹底。ヴィック・ローは勝負所での1on1で違いを作る役割を貫徹。岸本は試合運びのコントロールで貢献。秋田の圧にも冷静に対処していた印象。

前日(GAME1)との対比で見えた“伸びしろ”

100失点の翌日に、前半37失点で互角。これは明確な前進です。第3Qの守備強度、赤穂の外、メザーの起点、ピンダーの縦…勝つための部品は揃った。あとは「勝負所の連続性」。ここでの“止める・走る・外で刺す”を3連続で成功させれば、スコアはひっくり返る。ブースターの皆さん、今日の負け方は次の勝ち方の予告編です。

よくある疑問に先回り

  • Q. 外が入らない時の打開策は? → 二手目の即断。DHOやゲット→スリップでズレを作り、再侵入からフローター/コーナーへ。
  • Q. ビッグが捕まる時の守り方は? → ポジション争いの“最初の体当て”とベースの維持。2ndヘルプは早く、コーナーは捨てない。
  • Q. 誰が流れを変える? → 赤穂のレーンラン、田口の早打ち基準、ピンダーの守→走、ウェッツェルのショートロール決断。役割を明確に。
最後に

なんだろう?確かに前半は秋田の流れに見えた。前半は琉球のシュートが決まらずにいたが、それでも、見る人が見れば、悪いバスケではなかった。チームを信じていつも通りに遂行した。秋田はようやく、ディフェンスの圧を強めボールムーブを早くして、互角の戦いをした。しかし40分間それを継続できず試合巧者の琉球は勝負所で、秋田のミスを逃さなかった。

ということは、そもそも琉球の経験の中で、手のひらで踊らされていたということなのか?

時間が経つにつれてそれは顕著に現れた。こうも秋田の活力がなくなるとは、、、。こうなれば琉球のやりたいバスケが牙を剥く。

ああ、秋田はどこへ向かっているのだろう?

しかし前を向いて未来を信じて、申すなら、、、。ホームで連敗。当然悔しい、けれど俯瞰すれば前進は本物。次は「前半の秋田」を40分やり切るだけです。ウェッツェルはファウル&DREB管理をもう一歩、ピンダーは守→走のトリガーを前半から、赤穂はレーンランを増やし、中山はペイントタッチの回数にこだわる。田口は“ここぞ”の3本を必ず。CNAで勝ちグセをつけましょう。ブースターの声、届いています。次戦、変化を証明しよう。


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