秋田ノーザンハピネッツはこの11月4日からの変則的な日程で、北海道から京都まで移動し3勝1敗として現在東地区で4位に浮上した。ケガで古川選手がいない中「ケガの功名」といったら失礼かもしれないが、京都のゲーム2では、古川選手とキーナン選手抜きで98点も取っている。
日本人選手の活躍には目覚ましいものがあったのは事実。それは昨シーズン若いハピネッツの台所事情とは違い、確実に成長していることと思いたいし、素直に勝利を喜びたい。
この躍進の条件は、選手間のタイムシェアが出来ていることで、ハードディフェンスの強度が落ちないということだ。
その攻めるディフェンスからスチールからのファストブレイクにつなげ、攻撃のリズムがいい。相手に流れが行きそうなときに、高確率で3Pが決まる。
ハピネッツの成長は本物か
京都戦では2戦とも見事にハマった。
でもこれ、相手が現時点での京都だったからという思いも心の片隅にある。京都には申し訳ないが、秋田への準備不足が明らかにあった。本当ならゲーム2は全く違う展開で「競った試合」になるはずでした。
京都は大黒柱のマブンガ選手が出ていない理由もあったろう。不運といえば不運。ただ固定された外国人選手が長いプレータイムをこなさなければならない状況自体、問題なはず!長期離脱のケガの原因のリスクが高まる。なので京都は現在の選手間でゲーム1からの反省、修正はどうしても必要だった。
そうはさせじと、秋田が奮闘した結果といえばそれまでですが。ケンゾーHCは秋田らしい秋田の戦いをしようと選手達を送り出した、そのメンタル的にも手腕を発揮した。
加えて外国籍選手だけに頼らない戦い方を示した、日本人選手の成長があった。長谷川選手、今川選手の若い二人も戦う時間を伸ばせ、ある程度自信を深めたのも今後につながると思う。
あとは、その好調をどう持続していくかが問われる。外角シュートが外れまくる試合もあるだろうし、ファールがかさみファールトラブルに陥ることもあるだろう。そうした時に古川選手の助言が功を奏し、危機をチーム一丸で乗り越えて、競った試合に持ち込み結果を残した時に、あたらしいハピネッツの誕生となって行くと思う。
シューターは外れても打たなければならない!その日の調子がどうであれ、打つべきです。ただし、パスかどうか?迷って打ってはいけないし、強い気持ちをはぐくんでもらいたい。
外れてもリバウンドへの道がある!
それまでは慢心しないで、脇をかためつつ、精進してほしい。
対するスター軍団のシーホース三河は現在苦しんでいる。3勝11敗で中地区5位。川村卓也選手、金丸晃輔選手、ダバンテ・ガードナー選手と、あれだけ個性の強いチーム、オフェンス能力の高いチームがまとまって行くのは大変で時間がかかると思う。
野球に例えたら4番打者ばかりを集めた所で、いい結果は残せないのとある意味似ているのかもしてない。見た所やはりチームディフェンスが機能していないと思いました。
西地区最下位の島根スサノオマジックにまさかの2連敗するとは思っても見なかった。これ明らかに油断があって、ここで2連勝して勢いを取り戻す狙いは、物の見事に崩れてしまった。
島根の準備と、強い気持ちが2連勝という最高の結果をもたらしました。
なのでハピネッツも京都戦での感触は忘れて、新たに挑戦する気持ちを呼び起こして戦ってほしい。出来る事なら2連勝!ゲームの内容重視で戦ってほしい。