11月最後の2連戦はアウエー千葉での開催。千葉とは久しく勝利していないし、その圧倒的なオフェンス力を、われらが外国籍選手が抑えられるのか?そして秋田のディフェンスをかき回す富樫選手への対応がカギを握る。
なぜか彼は「秋田戦だけは負けたくない」と闘志を燃やす!中村和夫氏にお世話になったのにどうして?
加えて出番が少なくなった田口選手もここぞとばかりにハッスルを期すだろう。
後は秋田のシューター陣、特に3Pシュートの精度次第では勝利が見えてくると思うのだが。
2020-21 B1第9節11月14日秋田ノーザンハピネッツVS千葉ジェッツゲーム1
秋田|12|22|17|17|=68
千葉|17|22|23|8|=70
前半早々デイビス選手がまさかの3ファール!ゴール下が手薄になり、千葉のワンサイドゲームを覚悟した。雨あられのオフェンスで粉砕を描いてしまった。
確かに今日もアウトサイドシュートの精度が悪く、千葉は出た選手がいきなり決めるシュートタッチの差はもどかしい。
秋田は1-3-2のゾーンディフェンスを多用、千葉の攻撃を効果的に封じた。コールビー選手のリバウンドやスチールからの速攻と、秋田は特に出足が早い。
それでも千葉もさすがでディフェンスの圧を強めると秋田のターンオーバーを誘発。それでもゴールに向かう中山選手、長谷川選手はファールをもらいフリースローでつないだ。
大浦選手もフローターやスチールからのミドルシュートで奮闘した。
元秋田の田口選手も出番をもらいつつ、すぐに交代させられた。千葉大野HCの描くパフォーマンスが発揮できない選手にはいかんなく厳しい措置だ。あれだけオリンピック出場を目指すと高い志をもって千葉に行った男としては少し寂しいね。
前半の終了間際、いつものように富樫選手がトップの位置から3Pシュートを決めると大浦選手も最後ブザービーター3Pシュートをねじ込んでやり返した。34-39。
千葉は選手がそろい、効果的に選手を繰り出している印象があった。
後半は最大11点差がついて千葉がじわじわと点差を広げつつあった。流れが千葉に行くと思いきや、多田選手が連続の3Pシュートを決めて踏みとどまった。
やはり3Pシュートの破壊力はすさまじい。相手の富樫選手も千両役者だった。
それでも中山選手がスチール、無尽蔵のスタミナでレイアップ。さらに長谷川選手のタフショットで66-66の同点に追いついた。
勝負を分けたのがダンカンのミドルシュート。最後は伊藤選手のミドル、長谷川選手のゴール下が外れて試合終了となった。
秋田はフルメンバーでないチーム状況の中で、これまでにない粘りを見せた。勝利には届かないにしても、この秋田の戦い方は日本人のバスケの見本となるのではないか?
ファールトラブルに陥ったデイビス選手も、高い能力を示した。彼はまだまだアジャストする。コールビー選手にも頭が下がる。ペップ時代よりも確実に献身的に秋田を愛している。
勝った千葉もやはり試合巧者。要所での勝負所を知っていて、シュート精度を外さない。でも今日の秋田を見て今までの秋田ではないものを感じただろう。
試合終了後、富樫選手は田口選手と抱き合い、安堵したのか、笑いも見せたが、明日は必至で牙をむいてくることだろう。とことん苦手意識を植え付けにくるだろう。今日のストレスを晴らしに来るだろう!
さあ明日11月最後の試合はどんな策を見せるのか?楽しみだ。千葉に勝利して、もう一段のドアを開くことはできるのか?秋田の覚悟が問われよう。
デイビス選手がファールトラブルに巻き込まれることなく、やってくれそうだ!んでねー!