いよいよBリーグ開幕戦が始まった。秋田は滑り込んで外国籍選手も合流、登録メンバーがそろった。しばらくアウエーの戦いが続くが、密度の濃い練習もできて何よりだ。開幕戦は独特の緊張感もあるが、選手には積極的に仕掛けてほしい。東特カップを制したとしても、それはプレシーズンゲームでのことだ。ここからが本番で、積み上げてきたことが試される。

試合結果・速報

2022-23 B1第1節10月2日秋田ノーザンハピネッツVSレバンガ北海道ゲーム1

秋田|21|29|26|19|=95
北海道|18|27|18|27|=90

ケンゾーHCの愛妻が亡くなる知らせを受けて是が非でも、勝利を届けようとする秋田の選手。しかしその試合の入りは気負いからか、シュートが入らない最悪の入りだった。北海道のディフェンスの気迫が素晴らしく、秋田はタフショット。1-8と北海道は理想的な入りをした。

古川選手の3P、長谷川選手のフローター、カンター選手のゴール下はリングに嫌われた。

「こんなはずでは、、。」と選手は思ったろうか?秋田はディフェンスで我慢の時間を強いられた。期待の大型センターザック選手がファール2。試合勘が戻らない。

そこで流れを取り戻したのがキッド選手の冷静なシュートだった。ジャンパーを連続で決めた後、カンター選手のレイアップ、田口選手が連続の3pを決め18-17と逆転に成功。最後保岡選手がブザービーターでディープ3Pを決めた。

北海道はロング選手にボールを集め、ゴール下からの得点で強みを見せれば、秋田はキッド選手や田口選手、保岡選手の3Pシュートで応戦する。秋田が突き放そうとするのだが、北海道はディフェンスからのファストブレイクで追いすがる場面が続く。

それをいとも簡単に断ち切るのが連続3Pのキッド選手。それにつらるように、古川選手も3Pを沈めてくる。

3クオータ終了時点でまた保岡選手がブザービーター3Pを決めて76-63の13点差をつけて勝負があったと思いきや、北海道は粘りの展開を見せる。

秋田は少し、油断が見えた。そんな隙をついて北海道は前からのディフェンスの強度を上げた。秋田のターンオーバーで得点が止まりだした。特に印象的だったのは、ラモス選手が中山選手に張り付いて、8秒バイオレーションを誘発すると、3Pシュートで93-88の5点差まで詰め寄った。

残り28秒、カンター選手のレイアップからのフックシュートが決まり95-90で勝利した。

秋田は外国籍選手も、日本人選手もまんべんなく得点をした。特にアウトサイドシュートの徹底は約束事があるのだろう。ビッグマン二人のWスクリーンからフリーで気持ちよく打っていた。

大型センターのザック選手ももう少しアジャストしてくれば、ゴール下のパワープレイも決めてくれるはずだ。今日はキッドは最初に打ったスリーが1本外れてからフィールドゴール12/12で、29連続得点。これは凄すぎる。

後は、ターンオーバーは気負いからか多かった10個。ディフェンスの強度は少し物足りないと思った。

しかしケンゾーHCに捧げる勝利に選手も、ブースターも泣いていた。特に勝利インタビューの田口選手は目を赤く染め、言葉に詰まったが、当たり前のようにできるバスケを心から感謝したいと締めくくった。

ブラスウェルHC代行コメント

今シーズン開幕1戦目で、かつ、北海道さんはホーム開幕だったので、勝ちたいという気持ちはあったと思います。
ただ私たちも今シーズン初めての試合ということで、アウェーではありますが、勝ちたいという強い気持ちで入りました。
お互いにまだチームとしての完成度が高まっておらず、自分達もミスが出た試合でした。
結果的には勝てたので嬉しく思いますが、もっといいプレーやいい試合ができたと思います。
引用https://northern-happinets.com/news/detail/id=17080

ハイライト動画

最後に

開幕戦は本当に難しいと思う。秋田の持ち味が出たり、出なかったりしたが、修正をし何とか勝利した。キッド選手がこんなにもアジャストするとは思ってもみなかったし、チームとしての戦い方は一貫していたと思う。しかし長谷川選手、中山選手は力が逆に入りすぎで、レイアップを外したりしていた。

ロング選手にアリウープダンクを決められたが実はキッド選手もできるのだ。ふふふっ、いつかお目にかかれると思う。

相手へ傾く流れを秋田は3Pシュートで何度も断ち切った。これは圧巻だった。でもアウトサイドシュートは水物でもある。インサイドアタックや合わせがこれからどんどん出てくると思うと楽しみだ。