秋田は公式では初の40分フルの試合となり、いわゆる試運転の場となったが、B2相手に取りこぼしてはならない。ケンゾーHCも今シーズンは半端なくチームの練習にかかわっているだけに選手の仕上がり、チーム戦術の動向に注目される。
2023東北カップ準決勝試合結果・速報
2023東北カップ準決勝9月17日秋田ノーザンハピネッツVS青森ワッツ
秋田|29|17|18|20|=84
青森|18|20|10|22|=70
まずはスタメンでPGは小栗選手だった。臆することなく指令を出しゲームコントロールをして見せた。自らも3Pシュートを沈めて前半は29得点とスタートダッシュに成功した。
要のチームディフェンスも機能した。スチールからのファストブレイクや、二人でディフェンスを仕掛け相手選手をコートの外に出した。いわゆるただ前のめりのディフェンスだけからは脱却しつつある。いろんな決まりごとがありそうなディフェンスシステムだ。
外国選手のベイカー選手は長身を生かしてパスをブロックしたり、リバウンドに絡んだり動きはそう悪くなかった。3Pシュートも決めた。
クロケット選手もアリウープダンクもあったがまだまだ控え目で、これから!という印象があった。いわゆるごり押しタイプではないのだが、連携でのダイナミックさは発揮できなかった。
でもこれはバスケットのワールドカップのせいで我々の目が多少肥えているせいかもしれない。
攻撃では秋田のテーマは早い展開。スピードあふれる攻撃の中で仕上がりの良さを見せたのが、超ベテラン古川選手だ。3Pシュートはもちろん、難しいミドルを難なく決め切ったのは世界レベルを感じてしまう。
得点が欲しい場面はいまだに頼りになる存在だ。
田口選手も復帰を果たした。動きもまずまずでコーナー3Pをきれいに沈めた。ケガ上がりということで無理はさせなかったが、計算できる選手であることは間違いない。
ワン選手は3年目の本気!ということで奮闘した。得点に積極的に絡んでいるの評価できるがディフェンスでファールアウトになった。もう少しコントロールできなかったのかな?と思うが彼も何かを試している最中かもしれない。
中山選手も安定感があり、リバウンドには飛びこんでマイボールにするし、3Pシュートも決めた。安心してみていられる脂がのり切ってきた感じだ。保岡選手もアグレッシブに頑張っているのだが、インサイドアタックがもっとあってもいいのかな?と思った。ファールがかさんでもったいなかった。
秋田は全体的にはよく動いていた。裏に飛び出すバックカットもよく決まっていたが、得点が止まる時間帯がどうしても解消できない。思い切った3Pシュートや中に切り込んでいく何か工夫がなかった。
ザック選手が3Pシュートを決めて喜んでいた。
ハイライト動画
ケンゾーHCコメント
古川選手のコメント
最後に
東北カップでの秋田のロスターは10人。なのでいつも以上にタイムシェアを繰り返した。そんな中で主導権を握り、躍動した時間が多かった。1クォータの貯金に守られた感があったが、これに、熊倍選手、赤穂選手が加わった攻撃は夢が膨らむ思いだ。
Bリーグの初戦に間に合わないかもしれないが、ケガだけはしないでアジア大会から帰ってきてほしい。
明日は仙台との決勝戦。内容が悪ければ、ゲームの中で修正して、勝利を手繰り寄せることができるか?ケンゾーHCの手腕も問われる。