天皇杯とはプロやアマの立場は一切関係なく、日本バスケットボール界の頂点を決める一発勝負のトーナメントの試合です。今年はその2次ラウンドとして12月1日、14時30分からB1の滋賀と対戦。勝てば恐らく勝ち上がるであろう三河と12月2日の15時から、愛知県刈谷市ウイングアリーナ刈谷で行われます。ここを勝ち抜けば来年1月の最終ラウンド、埼玉スーパーアリーナでの試合に進むことが出来ます。シーズン前の非公開ゲームでは滋賀に勝っていますが、現段階では決して侮れません!
我らがハピネッツは現在3連勝と常勝気流の良い流れの中にあって、ある意味自信を深めていると思います。序盤の敗戦で学んだ課題を、一つ一つ修正をし、試合で体現させることに成功しています。最初はハピネッツをさほど警戒していなかったであろう他のチームであっても、おそらくは研究、対策を進めてくるのは当然のことだと思います。
ハピネッツの強み
されど、ハピネッツの戦い方は相手がどんなチームで在っても、やるべきことは明確です。40分間の激しいディフェンスの継続です。それもただがむしゃらにやるのではなく、相手の警戒するべき選手やポイントとなる選手に対して、頭をつかったディフェンスです。試合時間の中でそれをアジャストさせていく術、能力。そこから早い展開に持ち込むスタイルは他のチームにはないペップHCの約束事が込められているのですね。だからハピネッツの得点源を研究し、マークを強めても、繰り返し繰り返し40分間、相手も付いてこれるだけの体力も必要ですし、わずかなズレをつく試合内容は見ごたえ十分で、我慢比べのカギはやはり、ディフェンスなのです。 ハピネッツは今まさにチームを熟成させる段階に来ています。控え選手も同じようなパフォーマンスを発揮してこその、チー力が本物となります。一人一人が100%全力でチームに貢献すること。もちろん、連勝に次ぐ連勝はあり得ないでしょう。負けることもあります。でも課題を見つけて修正を繰り返し強靱になって行く姿こそあるべき姿。ペップHCのキャンパスにはもうすでに、ハピネッツの理想像は出来上がっています。後は着実に一歩一歩練習して成長することが大事なんですね。
でもね、ここで、ニカ・ウイリアムス選手を出場させるという選択肢もありと思います。いずれ帰化登録するのですが、ここで普段出ていないので試合勘を取りもどすためにもいいのかもしれません。ああ、楽しみですよね?いずれはコールビー選手、キーナン選手と一緒に出場して躍動する姿!。
第94回天皇杯12月1日vs滋賀レイクスターズ試合結果
観客席もまばらで、チアの応援もなく、淡々とゲームを進める中にお互いのブースターの声援があり、ハピネッツの「ゴーゴーハピネッツ」は40分間途切れることはなかった。
ゲームの入りはハピネッツは思い感じがしました。前節の勢いがリセットされて、慎重な入りでしたね。1クオーターでのキーナン選手のシュートタッチが不調かな?フリースロー2本外すのは珍しいです。2クオーターでは滋賀の外国人選手のファールが多いのが気になりました。雑な感じ。なんかもったいない。3クオーターは逆に点の取り合いになりました。滋賀のレイアップシュートを連続で決められ、ハピネッツはディフェンスが少しずれているかな?拮抗した場面で小野寺選手の3Pで45-41で抜け出しました。それからディフェンスを頑張り、51-46。やっぱりハピネッツはディフェンスをしっかりすると強いです。
4クオーターは滋賀の3Pが確立よく決まりだしました。53-52の1点差に迫られました。ですが外国人選手の40番5ファールアウトでオンザコートゼロに。これである意味勝負が決まった感がありました。もう滋賀はインサイトよりも外角シュートへ頼らないといけないですし、入らないとリバウンドはハピネッツが取ります。ハピネッツの圧力にターンオーバーも多くなり、そのまま押し切り秋田が勝ちました。秋田のゲーム運びの方が手堅かった。そんな印象を受けました。
秋田|15|11|25|22|=73
滋賀|16|13|17|16|=62
ペップHCの注目発言
ディフェンスの激しさという面では、前半はこのような試合に勝つために求められるレベルには達していませんでしたが、後半に入って気持ちを切り替え、高めることができたと思います。結果的に相手のターンオーバーを23としたのは良かった点といえます。
オフェンスも前半はとくにあわててプレーしてしまい、自分たちのプラン通りのプレーができていませんでしたが、後半は落ち着きを取り戻し、良いプレーが増えたと思います。フリースローをかなり落としましたので、そこが得点に響きました。
今日の対戦では攻守ともにインサイドの外国籍選手への対応という部分に集中していこうと話していて、その点で後半に試合の流れを引き寄せることができたので良かったです。ただ明日も同じような試合の入りをすれば、すぐに大きくリードを許す展開になると思いますので、全ての面において今日の試合より良いプレーをしていかなければなりません。https://northern-happinets.com/news/detail/id=13845
最後に
ハピネッツからすれば前節のいいゲームのイメージがあった分、外角のシュートが入らないで苦しんだ場面がありました。相手も強い気持ちで向かってきたし、苦戦は免れませんが、そこがバスケットの難しいところなのでしょうね。でもいかに勝ち切るか?ということではハピネッツは何かしら掴んだのかもしれません。このまま勝ち癖をつけていってほしいところですね。もちろゲームの内容も問われますが明日の三河との再戦が見ものですね。