ハピネッツと同じB1東地区のレバンガ北海道の、ジョゼ・ネトのヘッドコーチ退任を発表しました。後任は日本人で昨シーズン途中よりアドバイザリーコーチを務める内海知秀さんに決まりました。
開幕からまだ2か月です。ここまでのリーグ成績は4勝15敗ですのでこれは成績不振ともいえる交代劇です。ジョゼ・ネトHCは実績は申し分なかったはずです。
⇒2012年からブラジルリーグ4連覇を達成。
⇒ブラジル代表監督として2度のオリンピック、3度のワールドカップを戦った指揮官。
⇒今シーズンから北海道の指揮を執り、「ハードワークにコミットして結果を出す、40分間ハッスルして勝つチームを作る」と決意を語る。
なのに結果が伴ってこなかったのが不思議なくらいです。
やはり選手への戦術理解が難しかったのか?コミュニケーションの問題なのか?時間が足りないのか?わかりません。選手から聞いてみないと実際のところわかりません。
たとえば試合結果で負けてしまっても、原因を明確にして課題を努力して克服できると思うのですが、そこの戦術理解で「疑問」や「不信感」が生まれてしまうと、チーム力は発揮できなくなります。選手にしてみればやっているつもりでもHCからすれば、足りないということでは、なかなかうまくは生きませんよね?いくら他の国で実績のあるHCを招いても、言葉の問題や、ちょっとしたニュアンスの伝え方。日本人の体格や特徴にアジャストできないと、一気に難しい問題になります。
またこれは逆パターンも然りです。
日本人HCにはない観点で、伸ばしてくれる外国人HCもおりますので。こればかりはわかりません。やってみないと。他の競技、サッカー、ラグビー、もそうですよね。
世界を知っている人ゆえに、ワールドクラスで指導することも必要ですが、日本人という特性を見抜き、多くの引き出しの中から、チョイスして指導し引き出して成長させていく、監督が成功しているように思います。
内海知秀HCのコメント
「中途半端な気持ちでは引き受けません。彼ら(選手)と共に必ず上を目指せるチームに育て、ステップアップしたい」「指導者として『堅い守りから速攻、組織プレーで得点』が信条。レバンガでも自分の“バスケット道”を貫きたい」
我らがハピネッツのペップHCはどうでしょうか?同じくメキシコの代表監督。バーレーンプレミアリーグで指揮を取ってきました。実績は十分です。そしてこの日本でペップ流のディフェンスを指導している最中です。これは日本人選手にあった一つの戦術ともいえるのでしょう。バスケットは点を取らないと勝てません。点取りのスポーツです。ですがまず守りで攻める。そこから早い展開に持ち込む。これって、レベルは違いますが、能代工業のバスケを思い出させてくれやしませんか?その時代、先駆けて「オールコートプレス」で守り走るバスケで全国を魅了した日本人的な戦い方。
まだまだこの先ハピネッツのそうした姿を見てみたいです。