ケンゾーに捧げる!ピンダー26点の衝撃で新体制初勝利!戦術変更はどうだったのか?

ハピネッツ試合結果

ミック・ダウナーヘッドコーチ新体制で迎えた2連戦のGAME1。しかも赤穂、ウェッツェルが欠場。正直、楽な条件ではありませんでした。

それでも秋田は、出だしからエナジーを積み上げ、ボールを回し、要所で我慢して、最後は危なげなく89-73。勝ち方としてはまだ荒いです。でも、この状況で勝利をもぎ取った事実は大きい。浮上のきっかけをつかめたのか、その答え合わせを濃い密度でまとめます。

今日の試合の注目点

新体制初戦は内容よりも、まず勝って空気を変えられるか。ただし、勝つだけでは次につながりません。今日の注目点は次の3つでした。

  • 欠場の穴をどう埋めるか 特にリバウンドとローテーションの安定
  • トランジションの失点を減らせるか 走られて苦しくなる悪癖の修正
  • ピンダー中心の攻撃が単発で終わらず、全員が噛み合うか

結論として、オフェンスはかなり良かった。一方で守備の宿題は山盛り。勝ったからこそ、ここは遠慮なく辛口でいきます。

試合結果・速報

2025-26 B1 12/27(土)第17節 VSファイティングイーグルス名古屋GAME1

チーム 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
秋田ノーザンハピネッツ 23 24 22 23 89
ファイティングイーグルス名古屋 15 21 15 19 73

会場はCNAアリーナ。秋田のスターティングファイブは、#1 マクリーン、#2 栗原、#12 元田、#17 中山、#25 ピンダー。

主役はピンダー。26得点で試合を支配し、波が来た時間帯は一気に空気を塗り替えました。マクリーンも16得点6アシストでゲームを整え、中山と菅原が要所で守って走って、勝ち切ったゲームでした。

ただ、勝ったから言います。内容は完璧ではない。特にリバウンドはかなり危険。ここを見逃すと、明日しっかり痛い目を見る可能性があります。

1Q 秋田23-15 FE名古屋

欠場の影響が不安だった入り。しかし実際は、秋田が先に火をつけました。名古屋はアウトサイドが決まり切らず、しかも最初のオフェンスリバウンドから複数回チャンスを得ても決め切れない。秋田にとっては助かった時間帯でした。

秋田はマクリーンがフリースローと合わせで落ち着かせ、さらにドライブダンクやジャンパーで会場の温度を上げる。10-7あたりまでの流れは、新体制の初戦として理想に近い立ち上がりです。

ピンダーが3Pを沈めると、名古屋も保岡のフローターや笹山のスティールから速攻で13-15まで迫る。ここで秋田がタイムアウト。名古屋はゾーンで揺さぶりに来ましたが、元田が3P、キャッチ&シュートのミドルで攻略。さらに菅原のスチールから中山がドライブを決めて23-15。序盤の欲しいところを、欲しい選手が持っていったクォーターでした。

2Q 秋田24-21 FE名古屋(前半47-36)

秋田はオンザコート1を継続。マクリーンからの合わせで菅原がアタックして流れを維持し、マクリーンのミドル、菅原のレイアップで29-18。さらに土屋のアタックにピンダーがタップで32-18。ここまでは完全に秋田ペースです。

ただし名古屋は簡単に折れない。オマラのゴール下、保岡のフローターでじわじわ削り、秋田が気持ちよく走り切る前に身体を当ててくる。秋田は中山、ピンダー、栗原へボールが渡ってファストブレイクを完成させるなど、ボールが回っている良い時間は確かにありました。

ピンダーの3Pで44-30にした直後、名古屋がディフェンス強度を上げ、秋田のイージーを消して速い攻撃へ。気づけば44-39の5点差。ここは正直、ひやっとしました。勝ち切れたから良いではなく、こういう波を作られると今季は崩れてきた。その反省を明日に持ち越してはいけません。

3Q 秋田22-15 FE名古屋(最終Q前66-51)

5点差まで追い上げられた嫌な流れ。名古屋は保岡の3P、プレスからピケットのダンクで44-44同点まで持っていき、空気を持っていきかけました。

でも今日の秋田は、ここで折れなかった。栗原がすぐにお返しの3Pで答え、中山と土屋の合わせで加点。オマラがフリースローで粘っても、中山の3P、菅原のドライブで常に秋田が先手を取る。

さらに中山と高比良のカットプレー、高比良の3P、マクリーンのフェイクからキックアウトでピンダーの3P。ここで一気に64-50と突き放しました。最後は24秒を使い切る意識も見え、66-54の12点リードで最終クォーターへ。苦しい時間帯のさばき方としては、今季の中でもかなり良かった部類です。

4Q 秋田23-19 FE名古屋(最終89-73)

ピンダーがフェードアウェイを決め、名古屋のバックカットをマクリーンがブロック。対する名古屋はオマラもブロックからダンクで抵抗。ここは熱かった。

それでも秋田は栗原が冷静に2ポイントを決め、相手のエナジーに飲まれない。オマラのパワープレー、保岡の3Pで73-64まで迫られても、菅原がディフェンスを見ながら連続ドライブで流れを渡さない。残り3分47秒、名古屋はピケットのダンクで再点火を狙いますが、秋田は菅原とマクリーンの合わせ、中山のスチールから相原へのシェイクパスでゴール下。締めの場面で迷いが少なかったのが大きいです。

最後は89-73。危なげなく試合を作って逃げ切り。タイムシェアしながら、伸び伸び試合を作ったという感触は確かにありました。

数字で見る勝因と課題

勝因は高確率、課題はリバウンド。一行でまとめるならこれです。

項目 秋田 FE名古屋
2P 26/43(60.5%) 19/48(39.6%)
3P 10/21(47.6%) 6/28(21.4%)
FT 7/9(77.8%) 17/20(85.0%)
リバウンド 36(OR4 DR32) 44(OR21 DR23)
ターンオーバー 13 10
ペイント 46 34
セカンドチャンス 4 23
ファストブレイク 12 19

秋田は2Pも3Pも高確率。特に3Pが約48%は、試合を楽にしてくれました。ペイント46点も強烈で、外が当たるから中が空く、中が決まるから外が気持ちよく打てる、良い循環が出ています。

一方で、リバウンドが36対44。しかも名古屋のオフェンスリバウンドが21。セカンドチャンス23点を許し、ファストブレイクでも19点を取られている。ここは勝ったのに胸を張れないポイントです。勝ったのに、内容としてはまだ危うい。ただ、それでも勝った。だからこそ明日直せる。

ハイライト動画

ミック・ダウナーHC

キーワードはトランジション、ターンオーバー、リバウンド。勝った試合でも、走られて簡単にレイアップを許した場面が多いと振り返り、徹底できなかった点を課題として挙げました。波を消す作業は一朝一夕ではないですが、ここを潰さない限り、秋田は安定しません。

選手コメント

中山拓哉は、前田顕蔵ヘッドコーチ退任後の初戦として、チーム全員が感謝を背負って戦ったこと、勝利を掴めたことを前向きに捉えつつ、オフェンスリバウンドを許した反省点も口にしています。大事なのは、今日できたことを明日も同じように表現できるか。まさにそこです。

相手側のコメントは、公式ページ上で本文が確認できない形だったため、動画が見つかった分を掲載します。

ショーン・オマラ 選手コメント

新体制で見えた収穫と宿題

収穫 ボールが回り、主役が立ち、脇役も働いた

攻めの合図が揃うと、秋田はやっぱり強い。ピンダーの26点が派手に見えますが、そこに至る前のボールムーブが良かったです。元田の外、マクリーンの合わせとゲームメイク、中山の判断、菅原のアタック。誰か一人の神頼みではなく、全員で点を作る時間がありました。

マクリーンは16得点に加えて6アシスト。ビッグがボールを持って周りを動かせると、トラブルの回避が上手くなる。ピンダーは外も中も決め、フェードアウェイまで入る日は止まりません。ここに栗原のドライブと3Pが混ざり、中山が要所で3Pとスチール。勝ち筋としてはきれいでした。

宿題 リバウンドと走られ方は、明日そのままだと危ない

オフェンスリバウンド21本は許しすぎ。セカンドチャンス23点も同じで、これだけ拾われると、普通は勝ちが遠のきます。今日は秋田のシュートが当たり切ったから耐えられただけ。ここは辛口で言います。次も同じ守り方をしたら、しんどい展開になります。

トランジションの失点も減らしたい。名古屋にファストブレイク19点を許し、ターンオーバーも13。攻めのミスがそのまま走られて失点になると、せっかく作ったリードが溶けます。ダウナーHCが波を消すと言っていた通り、ここはチーム全員で徹底するしかありません。

次戦へ GAME2で勝ち切るためのチェックリスト

今季まだ二連勝がない。だからこそ、ここで連勝して流れを本物にしたいです。ポイントは難しくありません。やることを絞って、やり切るだけ。

  • ディフェンスリバウンドを先に確保する 特にオマラ周りのボックスアウトを徹底
  • ターンオーバーを減らし、走られる回数を減らす
  • ピンダーの得点に頼り切らず、元田や菅原の外とアタックで支える
  • 中山の判断と声で、嫌な時間帯を短くする

勝った次の日こそ本当の勝負。今日の気迫を明日も出せるか。ここで連勝できるなら、新体制のスタートとしてかなり明るい景色が見えてきます。

最後に

勝利は素直に嬉しい。でも、勝ったからこそ直すべき点が見えました。高確率のオフェンスは続けたい。だけど、リバウンドとトランジションは今のままだと危険です。ここを修正して、明日もう一つ勝って、やっと浮上のきっかけが本物になります。

ブースターとしては、今日の団結を評価したい。チームのため、ブースターのため、そして秋田のバスケを取り戻すために。明日はもっと良い勝ち方を見せてください。

クラブ公式の試合結果はこちら

⇒ハピネッツのここだけの話!裏事情が満載の記事はこちら!

⇒サイト運営者紹介:一体誰や?!

“`

相手コメント(テキスト)は、FE名古屋の試合結果ページに見出しはあるものの本文が掲載されていない形でした(こちらの環境でも確認できず)。そのため、相手側は動画で確認できたオマラの選手コメントのみを掲載しています。 ([ファイティングイーグルス名古屋][1])

[1]: https://www.fightingeagles.jp/news/detail/id%3D17535 “〖試合結果〗第17節 12/27(土) vs秋田ノーザンハピネッツ | ファイティングイーグルス名古屋”

タイトルとURLをコピーしました