王者宇都宮が教える!今後どう秋田は持ち味を出し上位を目指すべきなのか?

2020-21 B1第23節4月21日秋田ノーザンハピネッツVS宇都宮ブレッブス試合結果

秋田|15|20|19|19|=73
宇都宮|23|23|26|32|=104

宇都宮の11連勝を阻止して、アレックスデイビス選手のマッチアップに注目が集まった。
ゲーム序盤、お互いが攻守の切り替えが早く、ともすれば点の取り合いになっていく展開。これは秋田の戦い方ではないような気がした。

なぜなら、外国籍選手で秋田は不利なので、がっぷり四つの力比べでは宇都宮に分があるのは当然。それでも秋田は大浦選手の3Pシュートで31-35の4点差まで詰め寄ったものの11点差で折り返した。

しかし後半になると秋田の足が止まった。すると宇都宮は面白いようにシュートが決まる。そのシュート精度には開いた口がふさがらなかった。

見る見るうちに20点~の点差がつく。秋田の持ち味のディフェンスは機能すらしないのは悲しかった。

そんな中、多田選手はシュートタッチがよみがえり、連続で3Pシュートを決めたことは好材料だった。

宇都宮はこう、、外国籍選手、日本人選手が安定し、普段通りの力を発揮した。それは仕留めにかかる時間帯はえげつない戦術がある。的を絞らせないオフェンスだったり、するするとフリーな場面を作り出していく。

それは外角シュートの精度だったり、インサイドへの切り込みだったりする。確実にものにする。リバウンドでさえ、背の小さいギブス選手は何度もセカンドチャンスをものにする、位置取りの良さと体の強さ。

そうした流れがチームの約束事として、機能し続ける強さがある。だからこその強さが出来上がっている。

これに対抗するのは、スーパーなシューターが複数ほしいし、鬼のようなディフェンスを40分間やり続けるほかないだろう。

秋田もそれを目指してはいるものの、宇都宮のシュートは外れなかった。外してくれなかった。

秋田が100点を献上するチームではあってはいけないと思う。しかし今は降格の危機もない、消化試合的でもあるし、無理をしてけが人を出さないようにしないといけない。選手のモチベーションアップも大変なのかもしれない。

その中でいかにして戦うのか?その意味をチームとして共有をし、プロとしては、勝利を目指さなくてはならない。

来季も降格の危機はとりあえずないことは決まったが、チームの構想はもう始まっているかもしれない。コールビー選手がいない中、ステップアップした選手も少なからずいると思うが、何が足りなくてどう補強するのかも見えてきただろうか?

コロナ禍はまだ続くし、今の選手を変更しないでさらに熟成させるか?あるいは外国籍選手をガラリと変えるか?

秋田の持ち味を生かしつつも、そろそろ上位進出への決断の日は迫ってくる。

ハイライト動画

【試合後会見】2021年4月21日(水) 秋田戦 安齋HC

なんと、ハーフタイムで動画を見せて指示していたと!?

ケンゾーHCコメント

ゲームの入りから試合通して完敗だったと思います。ただチームとして自分たちのしたいこと、自分たちの最大限の力が出せたかというと、出すことができなかった部分が大きかったですし、出させてもらえなかったという部分もありました。そこが非常に悔しかったですが、また来週すぐ宇都宮さんと対戦できるチャンスがありますので、そこに対してもう一度ファイトできるようにチームとしてうまく準備していきたいです。
 試合後にチームでも話しましたが、ゲームの戦術などの前に自分たちのスタイルをどうやって出せるのかに焦点をおきたいです。そこがないとそもそも勝負にならないということ、今日はルーズボールでもたくさん負けているシチュエーションがありましたし、1対1もそうですが、本当に勝ちに行くんだというものをもって残りの試合を戦いたいです。そしてチームとしても個人としても、どれだけ上位チームに対して自分たちのバスケットができるのかというところにフォーカスしたいと思います。

今週末はアウエーでA東京と2連戦。ぜひ勝利をつかんでほしい。

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