島根は秋田と同じ時代、ともにB1へ昇格してからはB2降格を経験し、様々な危機を乗り越えたりしてきた。2018-19シーズンB2プレーオフ決勝に進んだ信州と群馬の両者がB1ライセンスがなかったため、3位の島根がB1へ昇格することが決定した。その島根は今シーズン大幅な補強に乗り出して一気にチャンピオンシップ出場、強豪の仲間入りを果たした。逆に秋田は歩みこそ遅いが、秋田らしさを追求し、毎年毎年着実に順位を上げて念願のCS初出場を果たした。
バンダイナムコエンターテインメント社は東京都港区に本社を置く。同社の宮河恭夫社長(65)は東京都出身。島根とは直接の関わりがなさそうな同社が、松江市を本拠地とするバスケットボールチームをサポートするのはなぜか。「すでに完成されたチームに我々が入ることには意味を感じなかった。チームや地元の方たちと一緒になってやっていくことが自分たちの役目と思っている」
引用:https://www.nikkansports.com/sports/column/change/news/202205100000535.html
そのチームの戦い方は今シーズン一度も対戦がなかった。たらればで申し訳ないが、秋田の勝利はどうだったろうか?秋田の戦い方そのディフェンスは生命線と何度も言ってきた。そこからリズムを作り攻撃へ転じる。泥臭くボールを追いかけ、隙あらばスチールからの速攻、3Pシュートで突き放つ。その時間帯を削ってくるのが上位チームなのだ。
しかも強いチームはもともとディフェンスもいい。強度を持ち合わせている事実がある。また秋田だけ頑張って、ステップアップしているわけでもなく、相手も同じなのだ。
バスケットは点取りゲーム。40分のなかで1点でも多く取とったほうが勝ち。相手を70点台に抑えようが、こちらがそれ以上取らないといけないのだ。そうしたチームを目指すべきなんことは明白だ。
格闘技のボクシングもディフェンスだけでは勝てない、いつか打ち合いをし、制しなければいけないのだ。それがあるから感動する。
だから選手にはお金をかけなければいけない。背の高い選手が欲しい。日本人、帰化枠、外国籍も。補強してからはステップアップよりも、連携とか、HCの思い描く戦術のトレーニング、アジャストだ。
秋田よ来シーズンはもっと強くなれ!秋田のオフェンスに物申す!
例えば人一倍シュート練習をして、試合でフリーの場面や勝負所で決めるれるようになった選手も試される。上位チームとの対戦はマークがきつくなり、それでもタフショットを決め頭角を現しプレータイムを獲得していくものだろう。
スキルやセンスは試合でこそ磨かれていくし、選手個人が努力していくほかいし、結果を出すしかない。それがその選手の強みだし、必要とされるわけだ。その上秋田にいる以上はディフェンスも磨かないといけないのだから。
茨城の外国籍選手タプスコット選手を思い出してほしい。秋田との対戦でリーグ序盤は抑えられていた。しかし徐々に対戦を重ね、アジャストしてきた。先のCSを決める局面の試合では秋田に勝利し見事に仕事をしている。
求められる外国籍選手の仕事はそういうものなんだろう。対戦相手にかかわらず、一定程度の存在感ゆえの助っ人なのだ。
例えばアイバーソン選手は212センチのビッグマンだ。しかし宇都宮のスコット選手、琉球のクーリー選手よりも高さでの有利のはずの彼は、どんなパフォーマンスを示したろうか?肝心な時にケガも多く前評判より、なぜだか物足りなさを感じてしまうのはとても残念な思いだ。
島根はCS3戦目は80―62でA東京を2兆1敗で退けた。何度も連覇した東京にだ。東京も今シーズンは大規模な補強をしたのだが、帰化枠のロシター選手をけがで欠いたのは不運だった。
秋田はCSで琉球と対戦し、現在地を確認した。ならば何かを悟ったと思いたい。島根という良いお手本もある。
幸い秋田のスポンサーのTDKはこの3月、過去最高1兆9021億円の今季最高の売り上げを更新した。これはバンダイナムコの比ではない。ぜひともハピネッツ選手強化への恩恵を激しくお願いしたいところだ。
新B1のカテゴリーにお移行するには、会場への集客も全体条件になる。なおさら上位チームには勝てないと、競い合えないとそれすら危うくなるだろう。
これから各チームいろいろ選手の移籍、獲得のアナウンスが忙しくなる季節だ。秋田の獲得選手に興味が尽きない。
2026年をめどにBリーグは新しく生まれ変わろうとしている。現在のルールでも財政や集客的に厳しかったり、降格の危機におびえたりしているチームもあるかもしれないが、将来降格は無くなる予定だ。 「競わないと弱くなるし、面白み …