昨日は渋谷のプレッシャーが強かったとはいえ、何度も対戦しているので、仕掛けはわかっていたはず。それでも自分たちの悪い癖、ターンオーバーからの自滅でいいゲームをしたと思えば、まるっきり一方的な展開に陥る時間があり、修正ができないのはなんとも、もどかしいのだ。

試合結果・速報

2022-23 B1第2節10月9日秋田ノーザンハピネッツVSサンロッカーズ渋谷ゲーム2

秋田|23|20|21|31|=95
渋谷|18|18|21|31|=88

強豪になるために古川選手のコメント

「昨シーズンも上がり下がりがあって、チームが良くなってもうまくいかないと同じことの繰り返しがありました。そうなってしまうといくら作り上げても上積みがない。それぞれが学ぶことで、それが経験となってケミストリーが生まれていきます」「今シーズンもチャンピオンシップに出場して、さらにその上の優勝を目指してやっている中で考えれば、自分を含めたチーム全員が覚悟、自覚を持ってやらないと難しいです。その意味でも、残念な試合をしてしまったことを60分の1という言い方で収められるものではないです。一つひとつの積み重ねが大事です」「自分たちがやりたいことをやり続ける中でいろいろなことが起きてくるからこそ、少しずつ積み重ねが生まれてきます。しっかりと自分たちのスタンダードを作りあげてそれをやり続けないといけない。僕も含めてそれを全員がコートで表現する。僕はみんなを引っ張っていかなければいけない立場ですし、選手全員でしっかりと考えてやらないといけないです
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/1699eafe1faab9aa6bd820718cd5c718cca40d32?page=2

今日の秋田は自分たちがやらねばならないことをしっかりプレーを修正できたのか?なんといってもそれが一番気になる。昨日の4クォーターでは激しいディフェンスから早い攻撃で「らしさ」が出てきて点差を詰めた流れがあった。
注目のゲームの入りはマカドゥ選手のインサイドワンスローからの幕開けとなった。しかしすかさず古川選手の3P で同点に。そこから点を取りあうのだが、秋田は積極的にリングへアタックする姿勢を見せた。そこからキッド選手のコーナー3Pで16-10と少し抜け出すと、流れは秋田に傾いた。

中山選手からカンター選手へ渡るとバレーボールのトスみたいにワンタッチでアリウープダンクダンクをザック選手に演出した!これは何度も見たくなるパフォーマンスだ。

いくらイージーなワンハンドダンクよりも創造性豊かなそれは美しい。元秋田のデイビス選手も素晴らしかったが、3人がからむチーム力に心を奪われた。なのでザック選手は今日ファールトラブルに陥ったしまったが、まだまだアジャストすると信じているし、先は楽しみだ。

渋谷は昨日よりは幾分ディフェンスの圧から言えば、弱くなっていると思う。しかし選手個人での接触は強い分、ファールがかさんでしまった。秋田は昨日よりもアウトサイドシュートが決まったのも救いだった。

しかしターンオーバーの課題は残った。大事な場面で保岡選手。しかしそのミスを帳消しにするインサイドで25-20。その後も流れを渡してしまいそうなターンオーバーがあった。

それは渋谷にも言える。秋田がディフェンスからの早い展開、中山選手からカンター選手のレイアップで43-33。突き放せず、追いつけない展開で前半を終えた。秋田に比べて今日は重いバスケをしている渋谷。

後半もパスミスやターンオーバーがあるものの、攻撃の持ち味をお互い出した。マカドゥ選手のインサイドごり押しは力強かった。西野選手の3pやゴール下へ抜け出すセンスが光った。ケリー選手のジャンパーの精度は高く、6、7点の攻防になった。

しかし今日の秋田はチームで戦った。ザック選手がファールトラブルで出ない中、キッド、カンター選手は粘り強いプレーを示したし、田口選手、長谷川選手のインサイドも効果的だった。

残り1分37秒でベンドラメ選手の3Pで89-83の6点差まで詰め寄ったが、キッド選手が時間をかけて3pをやり返し逃げ切った。

ハイライト動画

ケビン・ブラスウェルHC代行コメント

お互いのチームが最後まで激しく戦い、素晴らしい試合になりました。
昨日の敗戦からコーチングスタッフで映像を見て、今日の修正点を探っていたのですが、昨日は自分たちのミスからの失点が多かったです。今日の試合は前半でのターンオーバーを少なくできて、昨日は前半だけで12個あったのが今日は5個。相手のオフェンスリバウンドも前半だけで3個に抑えることができました。
昨日の試合と今日の試合を比べると、試合の入りでの集中力が違ったと思うので、そこが今日の勝因だったと思います。
引用:https://northern-happinets.com/news/detail/id=17098

最後に

振り返ってみれば、今日の試合は一度も逆転を許さない内容だった。確かに流れを悪くするターンオーバーはあった。ただ昨日みたいに前半だけで12個という最悪なペースではなかったのだが、、。ハードなディフェンスをくぐり抜けてシュートを決め切ったのは評価に値するし、チームとしての完成度に一歩近づいたと思う。

得点が止まっている時間がなく、入れられたら入れ返すという中で、しっかり我慢をできたし、選手の強みをチームで引き出しているところは今後可能性を感じた。きっとカンター選手はいぶし銀の存在で、ザック選手がファールトラブルでいない間、ゲームをコントロールしてくれた。

カンター選手はこの日もリバウンド10。この存在は素晴らしい。オールラウンダーとしての活躍も、その通りで、もっと調子を上げて日本バスケに慣れてくるとさらに頼もしい存在かと思いう。体力もあり、まだまだ余力もある。

次節は昨年対戦がなかった島根との闘い。元秋田選手が多くいて、楽しみな試合だ。ビュフォード選手、トラビス選手ら、強力な外国籍選手もいる。