接戦の嫌な予感を打ち砕く!仕事人川嶋選手の勇気とバケモノみたいな古川選手の安定感に震えた

昨シーズンは1度も対戦がなかった大阪エヴェッサ。今シーズンのスタッツも同じようなデータで、また競うような展開になる予感がした。昨日からの低気圧で飛行機が飛ばず、秋田入りも苦労した大阪ではあるが、スコアラーのニュービル選手他、タレントはそろっている。気を抜くと一気に持っていかれるので油断はできない。

試合結果・速報

2022-23 B1第19節1月21日秋田ノーザンハピネッツVS大阪エヴェッサゲーム1

秋田|25|13|26|21|=85
大阪|22|21|19|17|=79

秋田は前半、入りは良かった。相手のスコアラーのニュービル選手のマークを厳しくして、得点を最小限に押さえた。

中山選手のジャンパーやキッド、中山、ザック選手へと高速パスが渡りダンクで18-8とした。しかし大阪はアウトサイドシュートの3Pシュートを高確率で決め7本。秋田はキッド選手がファール2のトラブルでベンチに下がるとオフェンスが停滞。

カンター選手、ザック選手のビッグマン2人がいるのに、攻撃のリズムが悪くなっているのは実にもったいない。

加えて11個のターンオーバーと多く、波に乗れない。パスミスに何度もため息が漏れた。攻撃のチャンスを明け渡すシーンにもどかしさを感じた。秋田の3Pシュートを大阪が防いでいるディフェンスも光った。

2ファールのキッド選手を戻すとスピードの緩急でドライブアタックや3pシュートを決めて38-43で折り返した。

まるで目を覆いたくなるようなターンオーバーを秋田は後半キッチリ修正してきた。

今日はなかなか秋田は3pシュートの得点が少ない。その分警戒はしているので中が空く。そこへのバックカットパスがよく決まった。早いパス回しで、古川選手からシェーパスキッド選手のゴール下ワンスロー46-48。

ニュービル選手から中山選手がパスカット、川嶋選手の3Pでで49-48。同時に秋田の守備の強度も上げた。

本来もう少し秋田は3Pシュートを打つシーンがあってもいいのだが、2ポイントを確実に狙っているかのように、合わせやドリブルアタックが増えている。逆に大阪の橋本選手やニュービル選手、鈴木選手がテンポよく決め、秋田は逆転しても突き放せない。

最終クオーター残り5分44秒でチームファール5。古川選手からザック選手のダンクが決まり72-70。秋田は後半確実にミスを減らしてきた。

ここで川嶋選手のビックプレーが出る。ニュービル選手の上手いスチールにボールをはじくもダイブしてボールを死守、ゴール下の古川選手へつないだ。その古川選手もパスフェイクを入れて、ブラウン選手のシュートブロックをかわす、冷静さが光った。

80-76でキッド選手からパスを受けた川嶋選手が試合を決める3Pシュートを決めた。大阪はファールゲームを余儀なくされたが、パスをフリースローの上手い古川選手へ集め、万事休す。勝利の女神は秋田に微笑んだ。


引用:https://basketball.mb.softbank.jp/lives/500363

ハイライト動画

ケビンHC代行コメント

水曜日のアウェー仙台戦では運よく大差で勝つことができ、その中で第4Qから若い選手たちがプレーすることでプレータイムをシェアできたことが大きかったです。
中二日での土日の試合になると練習する時間や準備時間が少なく大変ですが、選手たちが集中力を切らさずにプレーしてくれたことが良かったと思います。

前半戦はホームでなかなか勝てずに競り負ける展開が多かったですが、その負けから自分たちは学んできました。
今日で31試合目。後半戦が始まったホームで最後まで競った展開でしたが、勝ち切ることができて本当によかったと思います。
引用:https://northern-happinets.com/news/detail/id=17339

最後に

それにしても、競った試合を勝ち切るのは、本当に難しいものだと痛感した試合だった。逆に勝ちきるために必要なことも思い知らされた。そのことは秋田は残り4分から千葉に持っていかれた敗戦から学んで、練習をしてきた。

川嶋選手のシュートタッチが良く最後は救われた。しかし試合中に2ポイントを決め切る古川選手の安定感にも救われた。バックカットへの飛び出しや、レイアップ。切り込んでのジャンパー、フェードアゥエイシュートと、外さなかった。これぞシューター!

相手にとってはそれがボディブローのように効いていた。

確かに3Pシュートはいずれ、落ちてくる場合があるし、常時決め切れるものでもない。しかし確実な2ポイントを積み上げることも、バスケットの醍醐味だ。失敗しないプレーは流れを渡さない確固たる決意だ。古川選手は26得点。

ただただ素晴らしかった。