秋田はリーグ最終戦、2連勝をして天命を待つしかない。一方の三遠はホームで何としても最後を飾りたい。そんな意地と意地のぶつかり合いになる。

試合結果

2021-22 B1第36節5月8日秋田ノーザンハピネッツVS三遠ネオフェニックスゲーム2

秋田|14|25|18|28|=85
三遠|26|14|18|18|=76

非常にタフな試合となった。いきなり三遠の津山選手が3Pシュートをねじ込んだ。すぐに中山選手がレイアップで応戦したが、三遠のインサイドは手堅く、今日は3Pのシュートタッチが良かった。中でも松脇選手は3本のシュートを決めた。

アシストでもヒサタケ選手のアリウープダンクを演出し12-26と三遠としては最高のクオーターになった。秋田は昨日と同じように、まるでディフェンスの圧が物足りない。三遠の気迫に押され受けに回っているかのようだった。

松脇選手の長距離砲、ハリス選手のゴール下で31-18と差が付き、外国籍選手のデイビス選手がすでに2ファール、秋田の負けを覚悟した。

しかしここからがメイクドラマの始まりだった。古川選手の3Pシュートは昨日今日を通じて初めて決まった。すると、中山選手のキックバックからの長谷川選手が3Pシュートを沈めると連続でもう一本決めた。流れをつかんだ秋田は同時にディフェンスの圧も上がってきた。

三遠も津山選手の3P、ハリス選手のゴール下で、普通にシュートタッチ良くやり返すのだが、古川選手のシュートタッチが上回る。

3Pシュートで流れを変えてくる今シーズンの秋田らしい戦いぶりを発揮した。

ドライブからのステップバック、古川選手のジャンパー、トップの位置からの3Pと古川劇場に会場のピンクブースターが沸いた。デイビス選手は3人に囲まれながらもドール下ワンスローで39-40と折り返した。

後半は三遠はインサイドを攻めてきた。秋田はなかなかペイントアタックを止められない。田口選手の3Pと伊藤選手のタフショットジャンパーで57-58で最終クオーターへ。

秋田の迷いのないシュートセレクションが実を結んだ。いきなり伊藤選手のコーナー3P。ピック&ロールワン選手のゴール下。伊藤選手がスチール、グリン選手がリバウンドー田口選手の3P 、川嶋選手の3pで68-63、田口選手が2スローを決め、グリン選手のアシストでデイビス選手のゴール下で72-63で突き放した。

残り4分45秒で秋田はスターティングメンバーに戻した。

三遠もあきらめないでハリス、松脇選手の3Pやレイバックシュートで応戦したが、秋田は時間をコントロールしながら、得点を入れ返し、チャンピオンシップ出場への執念を見せ押し切った。

動画ハイライト

ケンゾーHCコメント

非常にタフなゲームで両チームともに負けられない試合で気持ちが入った試合だったと思います。その中で選手たちが我慢しながら我慢しながらディフェンスで少しずつ流れを持っていけたということは良かったと思いますし、あとはどうなるか分からないですが、まず自分たちができることはしたのでそこに関しては本当に選手たちを誇りに思います。
今日がシーズン最後の試合となりましたが、こうやって31勝できたことも、昨シーズンから勝ち星を増やせたこと、チームが成長できたこと、そしてここからまたチャンピオンシップにつながるかもしれないというのはチームにとって非常に大きなことなので、結果を楽しみにしながら待ちたいと思います。
https://northern-happinets.com/news/detail/id=16713


※秋田ノーザンハピネッツ公式Twitterより引用

【クォーターファイナル概要】

《B.LEAGUE QUARTERFINALS 2021-22 vs 琉球ゴールデンキングス 》
■日程
5月13日(金)GAME1 19:35試合開始
5月14日(土)GAME2 18:05試合開始
5月16日(月)GAME3 19:35試合開始
※2戦先勝
■会場:沖縄アリーナ
引用:https://northern-happinets.com/news/detail/id=16716

最後に

リーグ戦を4連勝で締めくくり、通算31勝23敗。B1でのチーム最多勝を更新し、地区順位を5位に上げた。

三遠のチームは選手個人の能力は高く、12点差を簡単に取れた。それでも、勝ちきれないもどかしさは、かつて秋田が歩んだ道、、それを思い出した。秋田は精神的な支柱をディフェンスに置き、試行錯誤をして、確実にステップアップしてきた。そして今回念願のチャンピオンシップ出場を叶えた。

今回序盤にリードを奪われても終盤逆転する内容は、一皮むけた感がある。ましてアイバーソン選手を欠いての内容だ。

あり得ない内容で負けたり、強豪に勝ったり、まだまだ不安定なチームではあるが、茨城の敗戦の崖っぷちから、やるべきことを我慢しながら耐え、ここぞという時に持ち味を発揮できたのは、バスケに取り組む姿勢が、今回は神様に認められ、与えられたのだと思う。

もちそん、それを支えたスタッフ関係者&ファンの思いも重要だった。

選手は今どんな景色をみているだろうか?これで燃え尽きてしまうことなく、さらにチャレンジをして確実に血肉へ変えてほしい。んでねー?