いよいよアウエー沖縄で、CSが行われる。リーグ戦では一度も対戦がなかったし、再戦もコロナで再び消滅してしまった。それでもこうして対戦するとは何か因縁めいたものを感じる。それでも唯一対戦した天皇杯4次ラウンドでは、101-69で琉球が快勝を収めている。琉球はB1史上最高勝率の8割7分5厘で西地区を優勝!果たして秋田の下克上なるか?
チームのロスター(選手登録)状態も気になる。秋田のビッグマン、コルトンアイバーソン選手のねん挫の回復は果たして間に合ったのだろうか?
コルトンアイバーソン選手は今シーズン、満を持して秋田に入団した。私たちブースターもどんなにか秋田の躍進を期待した。大型外国人選手のパフォーマンスといえば、圧倒的なゴール下の存在。インサイドの支配。「ここぞという時」は個人 …
試合結果
2021-22 チャンピオンシップ5月13日秋田ノーザンハピネッツVS琉球ゴールデンキングスゲーム1
秋田|20|13|10|17|=60
琉球|19|21|15|19|=74
秋田はいきなり古川選手があいさつ代わりの3Pシュートを決めた。中山選手のアタッで7-6.気になる硬さは感じられない。しかし琉球のディフェンスもすごい。
岸本選手が3Pシュートを決めるが、琉球はデイビス選手のインサイドダイブを止められない。18-14と前に出る時間もあった。川島選手がインサイドや3P で躍動し、ダーラム選手からスチールでゲームを作った。
久しぶりのアイバーソン選手は田口選手のアタックをリバウンドでフォロー、そのままゴールを決め20-14。やはり存在感はさすがだ。ただプレイタイムは長くできないようだ。
2kuoの入り秋田は24秒バイオレーションでやり返した。グリン選手のこの日初めての3Pシュートを決めた。しかしここで連続でフィリッピン選手が大浦選手、グリン選手からボールを奪う。この辺は今シーズンの対戦がなく情報がなかったとはいえ、注意が欠けていた。
秋田の流れを止められた感じだった。それでも秋田のやりたいバスケはできているし、琉球も強みを生かしている。クーリー選手は何度もリバウンドで貢献しセカンドチャンスから得点した。
秋田も古川選手がディフェンスを見ながらするするとレイアップ25-26。チームディフェンスの連動性は素晴らしかった。ただ要所で秋田はターンオーバーをがあり、主導権をにぎれない。
エバンス選手のイージーダンク、岸本選手のレイアップで40-33で前半を終えた。グリン選手は2ファール。
後半はエバンス選手へのデイビス選手がド派手なシュートブロックを披露。会場を沸かせた。
秋田は35-42の踏ん張りどころの7点差。ここで並里選手が3Pシュート、レイアップを連続で決め切る強さを見せた。ほしいところでのビッグプレー。秋田はゴール下の攻防で6回もリバウンドをついて秋田ボールにした。
ただ久しぶりのアイバーソン選手はまだ試合勘が本調子ではなく、シュート精度に欠けた。今日の秋田の長距離砲の確率は悪かったが、中間距離のミドルは決まっていた。
期待の田口選手も、マークの厳しい中、隙を見ての3Pシュートを決めたし、連続で並里選手を振り切りスクープショット(アンダーハンドで下からすくうような動きで放つハイループレイアップのこと)を決めた。この時54-58の4点差まで迫った。
秋田は2-3のゾーンを多用したが、琉球はここぞというところの3Pシュートが決まり、リバウンドも優位に立ち最後は並里選手がディフェンスの間を割っていき、突き放した。
ハイライト動画
ケンゾーHCコメント
試合を通してリバウンドの部分や相手のプレッシャーに対して攻められなかったという部分があったのですが、チームとしての課題自体は明確であって、そこを修正できればとチャンスはあると思えた試合だったので、明日しっかり切り替えなければいけないなと思います。
最後に
さて秋田は初めてのCS出場はどんな景色だったのだろうか?楽しめる余裕はあったのだろうか?
今日は秋田の長距離砲が封じられた。決して調子は悪くはないのだが、琉球のディフェンスが硬かった。これはさすがである。秋田も惜しいチャンスはあるのだが、ターンオーバーが多すぎた。オフェンスもやりたいことができた時間帯があったが、総じて琉球のディフェンスがうまかった。
ただ見ごたえはあったし、修正すべきところも明確だとは思う。何とか一矢報いてほしいが、リーグNO1の勝率を誇る琉球の強さを感じて、来季につなげてほしいとも思う。それはチーム補強も含めた構成に当てはまる。明日も全力でチャレンジしてほしい。