コルトンアイバーソン選手は今シーズン、満を持して秋田に入団した。私たちブースターもどんなにか秋田の躍進を期待した。大型外国人選手のパフォーマンスといえば、圧倒的なゴール下の存在。インサイドの支配。「ここぞという時」は個人で打開できる高さ。

宇都宮のスコット選手、琉球のクーリー選手を容易に想像した。

入団を果たしたアイバーソン選手は確かに高さを生かしてある程度の存在感を出してくれた。しかし下位チームでは二桁得点はあるものの、上位チームとの対戦では、生かし切れていない場面が多々あり、さらなるアジャストに時間がかかりそうな気がした。

アイバーソンに言いたい。東京戦。勝てたはずだった。

そんなときにケガに見舞われてしまった。まさしく不運ではある。

しかし、一抹の不安が残る。準備不足だったのではないのか?もしかしたらだ。

体が大きければそりなりの負担は下半身に圧し掛かる。そんなことは本人も十分承知だったろう。鍛え方は十分だったろうか?

また以外に、Bリーグでの他チームの外国籍選手の出来や質に驚き、焦っていたところはなかっただろうか?1年目ということもあり、情報不足ということは否めないが、彼の経験でカバーできないこともないと、期待してしまうからだ。

それほど、日本のバスケファンは目が肥えている。

シーズンが終われば移籍の話でもちきりになる。有望な外国籍選手は当然、引き抜かれたりする。それ自体ルールに乗っ取っているのでしょうがないが、賛否もある。引き抜かれたチームは弱体化してしまう確率があるし、義理や美学の追求なしで、条件が良ければ移籍してしまうことは、ロマンが感じられない。

とはいえ、選手もプロである以上、そうした判断は仕方ないことだろう。

そこでアイバーソン選手は来季、もう一度秋田で戦う覚悟があるのだろうか?獅子奮迅の活躍の気概を持っているのだろうか?私個人としては、強豪相手にこそねじ伏せるアイバーソン選手を目に焼き付けたいと願っている。

できればコールビー選手との合わせ、コンビプレーも見てみたいと、内心は夢が広がるばかりだ。

来季はアイバーソン選手の武士道精神に期待せずにはいられない。