河村選手がタクミアリーナの空気を支配の中、後半秋田の怒涛のカムバックタイムに酔いしれた

ワールドカップバスケ日本代表の河村選手のいる横浜との対戦。外国選手もユトフ選手、スコット選手と実績のある選手がそろっている。しかし秋田は物怖じしないで勝利を目指す戦いに注目だ。

第99回天皇杯 2次ラウンド試合結果・速報

2023年9月24日秋田ノーザンハピネッツVS横浜ビーコルセアーズ

秋田|10|13|21|11|=55
横浜|24|12|14|20|=70

秋田は連続インサイドアタックが決まりまずまずのスタート。インサイドの穴を長谷川選手、古川選手が突いた。横浜は河村選手のアシストから3Pを連続で決められた。これかカウンターパンチになり秋田の攻撃がちぐはぐになった。

インサイドはそれほど厳しい感じのしない横浜だが秋田はミドルジャンパーが決まらない。ペイント付近でのシュートがリングに嫌われた。

田口選手の3Pも同じで重たい展開が続いた。

長谷川選手のこの日秋田の最初の3Pが決まって15-30。すると早いパス回しで保岡選手、ベイカー選手の3Pが連続で決まり横浜がタイムアウト。秋田は前回よりはリバウンドは頑張ってはいるが、河村選手から繰り出されるノールックパスでゴールを決められた。

後半の会早々、ザック選手からの合わせでクロケット選手がゴールを決めた。このシーンも練習では繰り返しやっていると思う。これがもっと見たい!秋田は3クォータに入るとジャンパーや3pの精度がようやく戻り、逆襲が始まった。

横浜も河村選手のドライブやユトフ選手の3Pで突き放しにかかるが、秋田は連続得点で44-50の6点差まで追い上げた。

ただ勝負所でユトフ選手の連続3Pやインサイドのフックシュート、河村選手の連続3pで勝負あり。火力の違いを見せつけた。

最後保岡選手がベイカー選手へアリウープパス、ベイカー選手がスコット選手へ初シュートブロックを決めて、シーズンへの可能性を見せてくれた。

ハイライト動画

ケンゾーHCのコメント

普段やっていないことを今日色々と試してみて、出だしが少しバタついてしまったのが1つと、オフェンスのところでシュートの精度だったり、フィニッシュしきれるかというところに関しては横浜BCさんの方がクオリティーとしては高かったと思います。
ゲームで色々と試した中でチームとしてはまとまってやってくれたので、あとは僕が開幕までのこの2週間をかけて今あるミスや悪いシュートを改善できるかが課題だと思います。今回、大館でこれだけ多くの方の前で試合ができたことに感謝しています。
反省して開幕に向けてしっかり準備していきたいと思います。
引用:https://northern-happinets.com/news/detail/id=17885

古川キャプテンのコメント

非常に残念な試合だったなというのが率直な感想で、もう少しやれたんじゃないかなというのは感じています。
全てが悪かったわけではないですが、自分も含め修正しなければいけないところは沢山あります。
レギュラーシーズン開幕に向けてどれだけ良くしていけるかというところにフォーカスして、この試合を次に繋げていきたいと思います。

この3日間、多くの方に来ていただき、皆さんのためにも勝利を届けたいという強い思いがあった中で、今日負けてしまったことが残念で仕方ないです。
秋田にはノーザンハピネッツがある。ここだけは譲りたくないというのは正直あります。
いろんなチームや選手が来ている中で沢山の方が一緒に会場の雰囲気を盛り上げてくれたのは非常に嬉しかったですが、ぼくらは秋田の代表として勝って皆さんと喜びを分かちあいたいですし、どんな時も応援してくれる皆さんのためにも勝ちをもぎ取れるようなチームになっていかなければならないと思います。
引用:https://northern-happinets.com/news/detail/id=17885

最後に

秋田の2023年天皇杯バスケのチャレンジが終わった。秋田は10人でのやりくりで大変だったと思う。まずボール運びでは正規のPGは小栗選手だったが、途中長谷川選手や中山選手が運んだ。ディフェンスはよくやっていたと思うが、ターンオーバーが多かったところは修正しないといけない。
オフェンスでは課題の得点が止まる時間が露呈、早急な改善が求められる。
新しい外国籍選手もだんだんと慣れていくと思うが、もう少しアグレッシブな動作が欲しい。今日はベイカー選手7点、クロケット選手が4点では少し情けない。特にクロケット選手の持ち味のダンクは完全に消化不良。コーチスタッフとよく話し合い、連携からの実践でいいところを出すべく、アジャストさせてほしい。この作業も急務だ。

開幕ゲームは熊谷選手、赤穂選手の合流が間に合わない予定だ。今いる10人でさらに仕上げる必要がある。田口選手、古川選手が復調してきたのは好材料だが、彼らの負担が増せばそれだけケガのリスクもある。

バスケットは点取りゲーム!改めてケンゾーHCの手腕が問われようか。