なぜ秋田のバスケは勝っても負けても楽しくないのか?ケビンHCが突きつけた宇都宮の戦術とは?


先の宇都宮の2連戦で秋田はゲーム1は今季最大の醜いゲームで負け、ゲーム2は3クォーターまでリードしていたが結局、競い負けた。なるほど、首位宇都宮に対しての思う所はやはり首位チームとの開きは依然として高く、残念という気持ちがあるし、琉球や、千葉に勝っているので、宇都宮に対しても勝率5割でいけるのでは?という気持ちもあった。

宇都宮ゲーム2終了後のケンゾーHCのコメント

あの、昨日とは全く違うチームになったと思いますし、その中でやっぱり、ブレックスさんのお泥臭さだったり、もちろん個人の強さっていうのはあるんですけど、あの勝負のポイントポイントになる所で得点を奪われてしまって、自分たちがミスしてしまったっていう所は、学ばないといけない所ですし、自分の責任として昨日のような試合にならないように、選手たちのいい部分がしっかり出るように、準備しないと、いつでもああいうゲーム(100点ゲーム)になると思う。

やっぱりブレックさんのあの勝負強さはもちろんそうなんですけど、今期のブレックさんはケビンスタイルでチームを作ってきて、本当に迷わない、迷わず打つっていう部分と、役割がすごく明確にある中で、打ち切ってくるっていう、そこが決め切れられるっていうその強さは、すごくあるなと思いました。

あと2コーターの終わりの竹選手のレイアップだったり、3コーターの終わりの自分たちのミス最後1秒までやり切るっていう、彼らのそういう部分っていうのは非常に僕たちは、学ばないといけないところだなっていうのは感じました。

秋田のチーム戦術の変更はあるのか?

秋田は、よくディフェンシブなチームと言われる。まずディフェンスありきだと。それゆえ複雑なチーム戦術の約束事が多く、オフェンスが停滞し、面白くないと。元秋田の選手が他で輝くのはどうしてなんだ?と。

対する宇都宮はフォトゥ、ニュービルの頼れる外国籍がいて、比江島、鵤らのタレントも備わり、オフェンス力は一定に備わっている。しかしディフェンスも実は強力だ。なにも秋田だけではない。

B1リーグは結構タフなリーグで、例えばNBAを見てもあんなに、フィジカルにディフェンスしている光景はそんなに見ない。それでいてい互いが100点ゲーム以上での勝敗が付く。点取りバスケはそれなりに見ていて楽しい。

秋田に足りないものは、連携とオフェンス力だろう。今シーズン、ガディアガを取った。両外国籍も新しくした。その上でチーム戦術理解をし、実践を通して磨かれていくのだろう。

それは上位と対戦すればするほど、チーム状況が分かっていく。

なのでシーズンは60試合あるので、チームとしては成長していくと思うが、いつまでも時間があるわけでもなく、打開策を順次構築しないといけないのだ。

最低、秋田のスタンダートな守備は当然実践できないと苦しいし、離されずに我慢しながらついて行く。ここが見ていてつまらない部分なのかもしれない。そしてディフェンスで粘り、相手ターンオーバー勃発をして、ファストブレイクで得点をする。

現状、それが秋田のパターンだ。しかしその間、シュートが入るのが前提で、入らなくなったらあっという間に点差が離れて行く。悪い流れで、ミスから自滅して、取り返せない。

ただ、そこまで行く前に、もう少しインサイドや3Pで得点を稼ぎたい秋田を見たいのだ。それをスタンダードなディフェンスで勝ち切っていく姿を。

今年は蛇年。なので秋田も脱皮を繰り返しながら、CSカムバックを果たしてほしい、んでねー?