島根の罠にハマる!第3Qの30失点”が示す差分—田口の4点プレーでも埋められなかった壁

ホームCNAアリーナ☆あきた。雰囲気は悪くない、シュートも入る、でも最後に笑ったのは島根でした。秋田ノーザンハピネッツは93-101で敗戦。スコアだけ見れば打ち合い上等の好ゲームですが、ブースター目線でいえば「守れず100点ゲームを許した」事実が重たい夜です。今日はその理由を、良かった点と課題をセットで“優しく、でも曖昧にせず”整理します。

今日の試合の注目点

この一戦を読み解く鍵は4つ。どれも次のGAME2で“上積み”できるポイントです。

  • 第3Qの30失点—島根の2ガード(岡田侑大+納見悠仁)起点のキックアウトと、ニック・ケイのハイポスト活用に受け身になった時間帯。
  • 4Q冒頭の6-0ラン—田口成浩の3P+AND1で火がつき、ピンダーのスティールから一気に同点(81-81)まで。エナジーは十分伝播した。
  • 岡田の節目3P—流れを引き戻す「一本」。精神的インパクトの大きさをコートに波及させた島根の冷静さ。
  • “最後の1ポゼ守備”—1Q、4Qの締めで甘さ。ここを締められるかが、接戦を勝ち切るかどうかの分水嶺。

試合結果・速報

2025-26 B1 第5節 10月25日 秋田 VS 島根(CNAアリーナ☆あきた)

チーム 1Q 2Q 3Q 4Q Total
秋田 22 24 21 26 93
島根 23 24 30 24 101

スターティングファイブ(秋田):#6 赤穂雷太/#10 ヤニー・ウェッツェル/#14 菅原暉/#17 中山拓哉/#25 キアヌ・ピンダー。入りは上々、しかしゲーム全体では“守りの徹底”と“終盤の決め切り”が伸びしろとして残りました。

Qごとの流れ)

1Q(22-23)— 入りは評価、締めの甘さは課題

秋田はウェッツェルの読みの鋭いパスカットからトランジション、ピンダーの3Pで6-2。エントリーは良好です。対して島根はケイ、飯尾の外で即応。クラークの個でも押し返す展開を、ピンダーが豪快ブロックで拒否。たたみかけるように秋田はスティール→アタックで20-16と主導権を握りかけますが、ラストポゼッションの守りを緩めて被弾、1点ビハインドで終了。ここは明確な反省点。

2Q(24-24)— ローテ活性化で“24秒×2”を奪取

セカンドユニットの時間帯でメザーがインサイド連続、ライスナー(登録名表記は公式に合わせ後日修正)との合わせも効果的。島根は岡田のバックドア、クラークのポストで応酬。秋田はタイムアウトで守備のローテーションを再整理し、24秒オーバーを連続で奪取。ピンダーの外、ウェッツェルの合わせも利き、前半は46-47。内容的には「やれば守れる」が、要所の失点の質(ノーマーク3P/ミスマッチの活用を許す)が宿題に。

3Q(21-30)— 勝敗の分岐はここにあり

島根が守備強度を一段上げ、秋田のペイント侵入を制限。岡田のハンドラーから納見、ケイへボールがよく動き、外とリム下を交互に突く“分散攻撃”に後手。秋田も中山のアタックからピンダーのリムラン、ライスナーの合わせで食らいつくも、岡田の節目3Pで空気が一変。ここで相手の波を一度切る“チームファウルの使い方/セットの選択”に再考の余地。

4Q(26-24)— 田口の4点プレー→同点まで、でも…

いきなり田口が3P+AND1。これでベンチも会場も一気に点火。ピンダーのスティールからプッシュで6-0のラン、スコアは81-81。白濱との旧知マッチアップも胸熱でした(白濱はファウルアウト)。勝負所、島根は納見の3P、ケイのリム下で“決め切り”。秋田はショットセレクションが微妙にちぐはぐで、93-101の黒星。打ち合いに持ち込めば点は取れる——だからこそ、最後は守って止める作法を。

ケンゾーHCの総括(要旨)

「守れず100点ゲームにしてしまった」「第3Qに30失点」「徹底できないソフトさが出た」。オフェンスは“入っている”。でも今の秋田が勝ち切るには、まずディフェンスで波を作ること——というメッセージ。指摘は明快で、方向性ははっきりしています

選手コメント(要旨)

田口成浩:「点の取り合いになってしまい、流れを掴み切れなかった。勝つために準備してきたが、100点取られると…ブースターに勝利を届けられず悔しい」。4Q冒頭の4点プレーは会場を揺らす価値十分。だからこそ“次は守りで報いる”。

島根・岡田侑大:節目の通算3P500本到達。難しいゲームの流れを“1本”で取り戻す、クラッチの質を体現。精神的支柱としての存在感が光りました。

良かった点(秋田)— 勝機は確かにあった

①4Qのエナジー。田口→ピンダー→全員の流れで6-0ラン、同点に。②ウェッツェル×中山の合わせは前半から有効。③セカンドユニットの時間帯に守備ローテの“質”を上げ、24秒違反を連続で奪取。これらは明確なポジティブで、再現性も高められます。

叱咤激励(秋田)— 具体的な改善提案

1)第3Qのディテール:最初の2ポゼで“絶対に止める”設計を。キックアウト3Pへのクローズはコーナー優先、ケイのハイポストはフロントor3/4で最初にプレッシャー。スイッチ後のミスマッチは「タグの共有(誰が下がるか)」を即断で。

2)終盤のショットセレクション:81-81以降の2分間に「誰が決めるのか」の整理を。ピンダーのミスマッチ活用/田口のピンダウンからの連続トリガーなど、決め切りの型をもう1つ用意。

3)“最後の1ポゼ守備”の徹底:1Q終わり、4QのTO前後こそ集中点。ボールサイド過多を避け、ウィークのストントを明確化。落とせば勝てる試合が増えます。

相手の強み(島根)— どう封じる?

岡田+納見の2ガードがボールを動かし、ケイが合わせて“横の広がり”と“縦の差し込み”を両立。クラークの個で仕上げるパターンも健在。秋田は次戦、最初の3分で2ガードを止める意志表示(ボールハンドラーへの2ndタッチ圧、ハーフでのショウ→リカバーの徹底)から入りたいところです。

ハイライト動画

ケンゾーHCコメント

選手コメント

・秋田:田口成浩ほか(要旨は本文に反映)
・島根:岡田侑大(通算3P500本到達)、納見悠仁(キックアウト供給、クラッチの落ち着き)

最後に—GAME2(10/26)へ

島根との打ち合いは秋田の道ではない!今日は序盤から点は取れている。だからこそ、守って止める。第3Qの最初の2ポゼで止め切る、終盤の“決め切りパターン”を1つ増やす、“最後の1ポゼ守備”を全員で共有する。これだけで景色は変わります。ホームでブースターに勝利を。期待しています!

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